フェス

[ライブレポート] 12/30 COUNTDOWN JAPAN16/17 3日目

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。昨日タリーズで記事を書いていたら閉店間際のBGMで「Here Come The Sun」が流れてCDJの終演後を思い出しました。
あれからもう直ぐ1週間、今週は個人的に割と充実していたのでCDJの時の楽しさとのギャップに苦しむことはありませんでしたが・・・笑
早く書かなきゃと思いながらも1日1記事分しか更新出来てないのが申し訳ないです。
ここでは12/30のCDJ3日目のライブレポートを書いていきます!
 

ライブレポート

日を追うごとに年末の祝福ムードが増していく幕張メッセ。
個人的に1番楽しみにしていた前日の2日目に改めてライブの楽しさと有り難みを感じて迎えた3日目。
いざ会場に着くと驚くほどにSuchmosのTシャツを着ている人がたくさんいました。
結局僕は観に行かなかったのですが、彼らがライブを行うASTRO ARENAはとんでもないことになるなと思いました。

GLIM SPANKY (COSMO STAGE) lovefilm (MOON STAGE)

先述したSuchmosに次いでこの日の注目アクトであったであろう岡崎体育を観にGALAXY STAGEに向かう人々を尻目に僕はCOSMO STAGEから3日目をスタートさせました。
同ステージのトップバッターはGLIM SPANKY。結果的にこの日は女性ボーカルのバンドを観る機会が多くなりました。
独特のハスキーなボーカルと時にクールに時にワイルドにキメるロックンロールは単純にカッコ良いという感想が第一に出てきます。
最新アルバムのタイトル曲「NEXT ONE」、ワンピースの映画主題歌として注目を浴びた「怒りをくれよ」を見届けて隣のMOON STAGEに移動しました。

怒りをくれよ

怒りをくれよ

  • GLIM SPANKY
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

MOON STAGEに着くや否や、どこかと聴き覚えのあるハイトーンDI◯COボイス(笑)
この日のMOONのトップバッターはthe telephonesの石毛さんとノブさんを中心に結成されたlovefilm!
1曲目「Goodbye, Goodnight」、続けて「Vomit」と、テレフォンズ時代とは一味違ったポップさを感じさせる石毛さんと革ジャンを纏ってロックな出で立ちの詩織ちゃんのツインボーカルの掛け合いが軽快に駆け抜けていきました。
中盤はこのMOON STAGEに合った雰囲気で同期音を織り交ぜた新曲も披露。まだデビューしてアルバム1枚しかリリースしていない状況なのでライブでは新曲もガンガン披露しているそう。
総じてポップソングライターとしての石毛さんの才能がこれでもかというくらい詰まっております。
終盤のMCでは「みんなもう仕事納めて来たんでしょ?今日は昼から飲んでいいんですよ?そうじゃなくても音に酔えばいいんですよ。」と語った石毛さん。
ラストは「Kiss」「Hours」とミドルテンポのナンバーを披露し、しんみりと音の世界に僕らを浸らせたlovefilm。ライブバンドとしてガツガツ活動するようなイメージではありませんが今年もクオリティーの高いフレッシュな音楽を届けて欲しいです。

Vomit

Vomit

  • lovefilm
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

ストレイテナー (GALAXY STAGE)

f:id:ysugarrrrrrr:20170103182730j:plain
続いてGALAXY STAGEに移動。岡崎体育の次というなかなかやりづらそうな時間に現れたのは百戦錬磨のストレイテナー!
短いセッションからなだれ込んだ「From Noon Till Dawn」 からスタートし、「TRAIN」「冬の太陽」と盤石のバンドサウンドでアッパーに盛り上げました。
2016年はアルバムリリースとそのツアーで精力的な活動を行ったテナー。
「最高のダンスチューンをお届けします」と披露されたのはその最新アルバムから「Alternative Dancer」
続いて同期でさらに磨きのかかったダンスチューン「DISCGRAPHY」でGALAXY STAGEを揺らしました。
「12月ということで12月の曲をやりたいと思います。この曲の中で12年前のことを歌ってた時からちょうど12年が経った。」と、季節感とバンドの確かなキャリアを感じさせたのはホリエさんが言った通り12年前の2004年にリリースされた「TENDER」
昔の曲でも今も色褪せない普遍的なシーンを切り取ったとても美しい曲です。初めてライブで聴くことが出来て本当に嬉しかったです。
最後は大定番「Melodic Storm」でGALAXY STAGEにシンガロングの嵐を巻き起こし、2016年のテナーを象徴する1曲「シーグラス」で締めくくりました。
ガンガンに攻めれば技でも魅せる、曲も新旧織り交ぜてバンドとしての完成度をフェスの短い時間でもしっかり見せつけてくれました。本当に素晴らしいロックバンドです。

TENDER (TITLE Version)

TENDER (TITLE Version)

  • ストレイテナー
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

クリープハイプ (EARTH STAGE) TOTALFAT (GALAXY STAGE)

テナーが終わり急ぎ足でEARTH STAGEに向かうとクリープハイプのライブの終盤戦。
アノ曲とアノ曲を残す御馴染みの展開、到着した時に「社会の窓」 の「最高です」の大合唱が鳴り響くと、ラストはもちろん「HE IS MINE」
「今日は父マサルが観に来てます。その前でこんなことを言うのはどうかと思うけど、そういうことをしたおかげで僕がいるので(笑)、父のフェス童貞を奪うという意味ではピッタリではないでしょうか」と、饒舌極まりない絶好調な尾崎さんでした(笑)
再びGALAXY STAGEに戻り次に登場したのはTOTALFAT。
「ONE FOR THE DREAM」から豪快に幕を開けると、「Place to Try」でシンガロング、ジャンプ、サークルモッシュが後ろまで埋まったGALAXY STAGE全体で巻き起こりました。
続く「夏のトカゲ」ではあちこちでタオルが回されお祭りムードの中、僕は早めにASTRO ARENAへと移動しました。

Place to Try

Place to Try

  • TOTALFAT
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

グッドモーニングアメリカ (ASTRO ARENA)

3日目にして初めてASTRO ARENAに降り立った僕の次なるお目当てはグッドモーニングアメリカ!
この日のたなしんさんはアメリカ次期大統領風の金髪のカツラにスーツ姿で登場。
以前までのようなショートコント?もなくすぐにそれを脱ぎ捨て「空ばかり見ていた」からライブがスタートし、続けて「拝啓、ツラツストラ」とフェスの会場だからこそ映えるシンガロングが中心の曲でグイグイ盛り上げると、最新アルバムから「マイライフ」では左回りのサークルを巻き起こしました。
2016年1番のハイテンションぶりを見せた幸一さんのMCを挟むと、個人的にライブで観るのはかなり久しぶりの「キャッチアンドリリース」、アルバム表題曲「鉛空のスターゲイザー」と金廣さんの伸びやかな歌がASTRO ARENAに目一杯響き渡りました。
この日はたなしんさんの家族がフェスを観に来たということでしたが、妹にライブ衣装のまま楽屋をうろつくのはやめて欲しいと言われたそうです(笑)
そんな笑い話もありつつ、「イライラしたりモヤモヤした気持ちをぶちまけてくれたらいい」と優しく語りかけた金廣さんの言葉から披露された「境界を越えて」を経て、ラストはもちろん(というくらい冬フェスでは定番の)「未来へのスパイラル」で最大級のシンガロングと大熱狂の内にライブを終えました。
年も明けていよいよツアーが始まるということで、再び多くのリスナーを巻き込んで再飛躍の1年として頂きたいです。以前より格段に良いライブを今のグドモは観せてくれます。

空ばかり見ていた

空ばかり見ていた

  • グッドモーニングアメリカ
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

KANA-BOON (EARTH STAGE)

3日目も中盤に差し掛かったところでEARTH STAGEに現れたのはKANA-BOON。
他の若手バンドが今回初めてEARTHに昇格したりGALAXYで足踏みせざるを得ない中、3年連続のEARTH出演となりました。
最初に最新シングル「Wake up」を盛大に届けると、「1.2. step to you」「ウォーリーヒーロー 」と、少し前の代表曲を連発し疾走と駆け抜けていきます。
EARTHの次の出番がMONOEYESというのもあったと思いますがフロアは今まで観てきた中でもトップクラスに激しく盛り上がっていました。
そして先日のメリーロックではクリスマスプレゼントとして届けられた新曲「Fighter」が「一足先にお年玉を持ってきました」という鮪さんの紹介で披露されました。
久しぶりの激しめの曲ですが、1番を聴いただけで2番のサビでは早くも大きなサークルモッシュが起こすフロア側も楽しむ天才ばかりだと思いました(笑)
そんな熱気たっぷりのEARTH STAGEを更にヒートアップさせた「フルドライブ」
「せっかくなので冬の曲を」と披露された「スノーグローブ」を挟んで、
「そろそろお腹空いてきたんじゃないですか?」という一言からなだれ込んだキラーチューン「ないものねだり」までとにかく山場しかなかったこの日のKANA-BOON。
最後の「シルエット」で満場の大合唱を起こし、4人にとって試練の年となった2016年に終止符を打ちました。
今年も新たな挑戦を繰り返しロックシーンの可能性を広げていくような活動を期待したいですね。

1.2. step to you

1.2. step to you

  • KANA-BOON
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

MONOEYES (EARTH STAGE) yonige (MOON STAGE)

続いてEARTH STAGEに登場したのは2度目の出演で初のEARTH出演となったMONOEYES!
スコットさんがメインボーカルを務める「Moth To Flame」、続いて「Like We’ve Never Lost」とじわりじわりとEARTH STAGEを盛り上げていき、「My Instant Song」で巨大なステージ一面に大ジャンプとシンガロングを巻き起こしました。
「楽しい思い出は来年にそのまま持って行って、悲しいことはまぁ留めておいた方がいいものもあるけど、今日この幕張に置いて帰れよ」という細美さんのMCを聞いたところで泣く泣くEARTH STAGEを後にしました。
その後のMCもかなり泣けるものだったと聞いております。。。MONOEYESも今後様々なドラマを作ってくれるようなバンドとなることは間違いないので今年も注目していきたいと思います。

Moth to Flame

Moth to Flame

  • MONOEYES
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

向かった先はMOON STAGE。次の目当てはCDJ初出場のyonigeです!
「人を許したい四つ打ちソング」こと「センチメンタルシスター」からスタートし、「大阪寝屋川からきましたyonigeですよろしく!」と普段と変わらないテンションで続く「恋と退屈」をエモーショナルに披露。
CDJのような大型フェスの経験はまだほとんどなかったため絶対緊張してたとは思いますが、若干噛みながら慣れないことさせられてるかのような牛丸ちゃんのMCは相変わらず(笑)
それでも「この時間にyonigeを選んだこと、絶対後悔させないので!」と自信げに言い放ち、「あのこのゆくえ」「アボカド」「最近のこと」を続けて披露。
そこらのガールズバンドとは一線を画すリアルでセンチメンタルでエモーショナルな演奏はこの先必ず大きな武器としてバンドシーンに影響を与えることになるはずです。
きっと僕と同じで裏のSuchmosを観たかった人もたくさんいたと思いますが、それでもyonigeを選ぶ価値は本当にあったと思います。最後に「またライブハウスで会いましょう!」と言い残してラスト「さよならアイデンティティー」がMOON STAGEに力強く響きわたりました。
その言葉通り僕は今年のライブハウス始めでyonigeを観る予定です。それを果たしていつまで続けられるか、、、と言うくらいのポテンシャルを持っているバンドです。
2016年大ブレイクしたMy Hair is Bad先輩の後に続いて行って欲しいです。

BIGMAMA (GALAXY STAGE)

続いてGALAXY STAGEに移動。同ステージ3日目のトリ前を担ったのが先日のメリーロックでは大トリを務めたBIGMAMA!
翌日のGTではカウントダウンを務めるなどライブバンドとして確固たる存在として2016年も駆け抜けてきました。
その勢いを絶やすまいといきなりの「荒狂曲”シンセカイ”」でフロアを狂騒空間へと様変わりさせると、続く新曲「Merry-Go-Round」ではあちこちで左回りのサークルが出来上がりまさに音楽のメリーゴーランド状態でした。
先ほどのKANA-BOONのライブでも感じましたがこの日のオーディエンスは新しい曲の飲み込みがとても早くて素晴らしかったです。
そして次に披露されたのはまさかの「the cookie crumbles」!!
この初期の人気曲がフェスで観れるとは思ってもなかったです。メリーロックの時以上に攻めの姿勢を全面に押し出してくれました。
「ほとんどライブでやったことないんだけど、このステージに合うと思って」
と金井さんが語った次の曲「Make Up Your Mind〜運命に着火する〜」ではその言葉通りに満場のシンガロングが響き渡り、「秘密」「No.9」「Sweet Dreams」と続いたGALAXY STAGEは年末に相応しい祝福ムードに溢れかえっていました。
ラストの「MUTOPIA」まで終始一貫繰り広げられたBIGMAMAワールド。来月リリースされるアルバムを引っさげて2017年もシーンを駆け抜けてくれることを期待しています。

秘密

秘密

  • BIGMAMA
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

サカナクション (EARTH STAGE)

今回のCDJで最もみなさんの頭を悩ませたであろう3日目のトリ。
GALAXY STAGEのUNISON SQUARE GARDENももちろん観たかったですが、ここは迷わずEARTH STAGEに。
前回15/16の時も3日目のトリで出演したのを観て以来、ぴったり1年ぶりのサカナクション。
前作アルバムの「INORI」をアレンジしたSEからステージにセットされたお馴染みMacBookを前にメンバーが登場。
そのまま「ミュージック」になだれ込み、フロアでは思うがままに体を揺らす人々がたくさん。
この感覚を味わいたくてみんなサカナクションのライブを観に来たんだなぁと早くも感心しきりでした。
「まだまだ踊れる?」といういつもの語り口から披露された「夜の踊り子」では着物姿の踊り子さんがステージに登場。フロアは相変わらずのダンス空間で自由に踊りまくってます。
ライブではお馴染みの長尺トラック「SAKANATRIBE」ではさらに和太鼓を持った人がステージに上がり超豪華な見栄えとなり、和と電子音が絶妙にミックスされたダンスタイムが繰り広げられました。
その流れのままなだれ込んだ「アイデンティティ」ではサビの「どうしてー」の大合唱(大絶叫)が満員のEARTH STAGEに響き渡り、アウトロから流れるようにクロスフェードしていく「ルーキー」ではまばゆいレーザーが飛び交いました。
ここまで王道でありながらも毎回毎回感動してしまうサカナクションのライブ。続けて披露されたのは最新シングル「多分、風。」
アネッサのCMに起用されるくらいだから夏の野外が映えそうな曲ではありますが、その夏のリリースを断念して作りあげられた音は季節関係なく壮大に鳴らされるべきものでした。
本編のラストは「新宝島」「Aoi」 とバンドサウンドで攻め通してロックフェスのヘッドライナーとしての役目を全うしました。
アンコールで再びステージに登場すると一郎さんによるこの日初めての長いMCタイム。
「一生に記憶されることの約半分は18歳までの記憶らしい。だから歳をとるごとに時間が流れるのは本当に早く感じるし、ちょっとしたことでは感動できなくなってくる。だからこそ僕らはこれからもみんなを感動させられるような音楽を作っていきたい」
と語った一郎さん。
最後は「さよならはエモーション」がそのあっという間に過ぎ行く時間と終わろうとしているCDJ3日目を惜しむかのようにエモーショナルに届けられました。

ルーキー

ルーキー

  • サカナクション
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

まとめ

このCDJ3日目も様々なドラマが繰り広げられた1日となりました。
10数年続いているフェスを長くにわたって支えているストレイテナーやTOTALFAT、BIGMAMAが今回も大きなステージで圧巻のライブを見せてくれた一方でyonigeのような若いネクストブレイク候補生が初々しいCDJデビューを果たしました。
あとはフェスという空間を自由に楽しむお客さんも素晴らしかったです。
KANA-BOONとBIGMAMAのライブではリリース前の新曲でめちゃくちゃに盛り上がっていましたし、トリのサカナクションでは辺り構わず音楽を浴びて自由に踊りまくっていました。
以前「フェスはお客さんが主役になって目立って良い空間」だと僕はここに書いたんですけどやっぱりそれは間違ってないんだなと実感することができました。
年末の祝福ムードも相まって本当に楽しい雰囲気を感じ取ることができて十分過ぎるほど楽しめた1日でした。
まぁ、Suchmos観れなかったのはかなり残念でしたが…(笑)
f:id:ysugarrrrrrr:20170103182629j:plain