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【座談会】音楽ブロガー達が選ぶ2018年上半期ベストアルバム・ベストソング

もう少しで2018年も半分が過ぎる… ということで、SNSやブログをはじめ各所で音楽好きの方々が自身の「上半期ベスト」を紹介する時期ですね。
僕もブログを始めてから半期ごとにやってきました。が、今回はちょっと趣向を変えてみました。
今回は、他の音楽ブロガーさんを交えてベストアルバムとベストソングを発表し、それについて話し合う座談会形式でお送りすることにしました!(参加して頂いたブロガーの皆さまありがとうございます…!! )
普段の自分のブログではありえないぐらい、幅広いジャンルから名盤名曲が集まったので、是非ともチェックしていってください!

目次

参加ブロガー紹介

1人目はロッキン・ライフの中の人さん。略してロッキンさんではなく”ロキ中”さん。この座談会グループの発起人です。
ブログ: ロッキン・ライフ
Twitter: ロッキン・ライフの中の人 (@rockkinlife) | Twitter
2人目はライブレポートの申し子(勝手に名付けました)ことソノダマンさん。ネットでは20代前半の設定だそうです。
ブログ: 主にロックバンドのライブのセトリや全体の空気感をなるべく早くアップするブログ
Twitter: ソノダマン (@yoppeleah) | Twitter
3人目はブログで毎日楽曲感想、ライブレポートを公開しているsoftmanさん。もはやストイックマン。僕の周りでは数少ないストレイテナーファンでもあります。
ブログ: musicfreedom -keep on,keep on-
Twitter: softman (@softman_mfrdkok) | Twitter
4人目は最寄りのタワレコが一緒でお馴染みのむらたかもめさん。音楽ブロガー界屈指のヒットメイカーです。
ブログ: オトニッチ-音楽の情報.com-
Twitter: むらたかもめ🌏音楽ブログやってます (@houroukamome121) | Twitter
そして、今回の座談会はこのメンバーの中で最年少のわたくしSugar(@Sugarrrrrrrock)が謙虚な姿勢で仕切らさせて頂きました。
この座談会では、各ブロガーが上半期のベストアルバムとベストソングをそれぞれ3作ずつ発表し、それについて話し合うという形式でお送りしました。

音楽ブロガーが選ぶ2018年上半期ベストアルバム

ロッキン・ライフの中の人

cero「POLY LIFE MULTI SOUL」

youtu.be
どんなリズムの切り方してるんだろうって感じで自由なリズムで自由に音を鳴らす曲が多数で、楽器の使い方、鳴らし方もどこまでも自由で、こんなふうに音を鳴らすロックバンドっていったんだって気分にさせる作品。他に変えが効かないなーとつくづく実感。

UNISON SQUARE GARDEN「MODE MOOD MODE」

youtu.be
分からず屋ではなかったけど、完全に魔法がかかってしまいました。ポップとロックのバランスと曲順の妙は流石という他しかないなーと。アルバムというパッケージと曲順だけで評価するなら、間違いなくこの一作は圧倒的。

椎名林檎トリビュートアルバム「アダムとイヴの林檎」


トリビュートを超越したトリビュートの嵐で、名作ぞろい。僕はエビ中の「自由へ道連れ」が大好きです。早く道連れされたいです。

ソノダマン

ヤバイTシャツ屋さん「Galaxy of the Tank-Top」


「ヤバみ」「ハッピーウェディング前ソング」というヒット曲も収録されているが、それ以上に素晴らしいのはこのバンドにしては「普通の歌詞」である、「サークルバンドに光を」と「気をつけなはれや」。ヤバTがどれほどいい曲を作れるバンドなのかがすぐわかるし、それはアルバム全体を通して言えることである。

a flood of circle 「a flood of circle」


正式メンバーとしてついに4人揃った、新生a flood of circleとしての最初のアルバムにして、インディー時代のデビューミニアルバム以来のセルフタイトル。ロックンロールとブルースというこのバンドの軸はずっと変わらないが、この4人でa flood of circleである、という意志と覚悟が音から出まくっている。だから今までのアルバムよりも全てのサウンドが強く感じる。

Mrs. GREEN APPLE 「EMSENBLE」


その変貌っぷりにファン層は常に総入れ替え状態の、Mrs. GREEN APPLE。やはりEDMやデジタルサウンドを取り入れた、もはや従来のバンドの編成に則っていない曲も多いが、その中にあってMONGOL800のキヨサクをフィーチャーした「はじまり」はMONGOL800への憧憬が見えるストレートなパンクサウンド。もちろん新機軸な曲も良いが、彼らはやっぱりバンドなのである。

softman

Official髭男dism 「エスカレパレード」


昨年のCDJで目を付けたものの、関ジャムの企画で早くも見つかってしまった髭男。同時リリースのシングルでメジャーに移籍したがラストラムには最高の置き土産を残していった。あらゆる部分で今年リリースされたアルバムを抜きんでた今年を代表する1枚。1曲目から胸が高まるアルバムなんて最近あっただろうか。

ヤバイTシャツ屋さん 「Galaxy of the Tank-top」

コミックバンドだと思われた世間の目を一瞬で変えさせたのはまさにこの1枚だ。正真正銘のパンクアルバム身の回りのことを歌わせたら右に出るものはいないと証明したアルバムでもある。髭男のアルバムが出るまではこのアルバムが年間1位独走かと思われた

UNISON SQUARE GARDEN「MODE MOOD MODE」

ユニゾンの音楽性を更に広げた名盤。ストリングスやホーンを加えた曲が2曲あるものの、強力先行シングルと見事に共存。ポップではあるが、前作に匹敵する素晴らしいアルバムとなった。最高傑作とまでは言えないが今年の5枚に入ることは余程のことがない限り揺るがない。

むらたかもめ

KIRINJI 「愛をあるだけ、すべて」


落ち着いた曲が多いけどどれも印象的で全然中だるみしない。ブルージーな感じかと思いきや打込みもあったり編曲がひねくれて実感的な部分もあるのにポップで良いです。あと弓木さんも歌ってるんですけど、ギターだけじゃなく歌も良いです。

lyrical school 「WORLD’S END」


最近のHIPHOPはダウナーだったり韻をあえて踏まずメッセージ重視だったり早口で畳がけたりが個人的には主流な感じがするけど、このアルバムは明るいしメッセージ性なんて全くないしきちんと韻も踏んでて、ある意味一昔前のHIPHOPかもしれないです。でもトラックはかなり凝ってる。

ART-SCHOOL「In Colors」


最初から最後までアートスクールぽくて、アートスクールファンが求めてるアートスクールて感じがして良い。初期のアートぽさも感じるゴリゴリの演奏なのに、アートにしては珍しく明るい歌詞や雰囲気の曲もあったりと新境地でもあるなあと。あと木下きのこさんの歌が上手く聴こえる。特に最後のタイトル曲が良い。

Sugar

ストレイテナー 「Future Soundtrack」


愛を振り撒いたミディアムチューン、未来を宿したダンスナンバー、初期衝動を今に再現したファストパンクが突き抜ける。
鳴らしたい音楽に合わせて、音を増やしてメンバーも増え、20年間常に変化しストレイテナー がまた新たな空気を吹き込もうという姿勢が生み出した傑作です。

MAN WITH A MISSION「Chasing the Horizon」

youtu.be
デジタルなサウンドと、ロックの荒野を突き進むような力強さと時代性のあるメッセージが共存した1枚。ライブ行きたいを通り越して音源だけで完結しちゃうぐらいの完成度の高さ。アグレッシブだけど聴き入るばかりのロックナンバーの連続。TVや映画で流れる曲も壮大なバラードも、ロックの熱をそのままポピュラーにしてしまう。やはり人間以上に頼れる存在なのかも。

さよならポエジー「遅くなる帰還」

youtu.be
THE NINTH APOLLO発、次の3ピース日本語ロックの本命になって欲しいバンドの2作目。
よく文学的だと称される、遠く離れた場所から日常を見ているような、鬱屈でやるせない詞が、時には憂鬱に寄り添い、時には感情に火を付ける。言葉を読み込むように聴きたくなる1枚。

座談会~ベストアルバムについて~

ー  今回は2018年ももう半分終わるということで、テーマは例年お馴染みの「上半期ベスト」です!ということで、まずは「ベストアルバム」の方から発表して頂きました!
softman: ユニゾンとヤバTが見事に重複 この2枚は音楽ファンの評価は高いということですね
ソノダ: ユニゾンとミセスで悩んでミセスにしたんだけど、ユニゾンはなかなか今までを上回るのが難しいくらいのアルバムばっかり出している。
ー 個人的にはユニゾンとceroが出るかなーと思ってましたがやはり。ヤバTが被るのは凄いですね!
むらた: ceroは自分も入れようか迷いました。あんな変なアルバム(良い意味で)がそれなりに売れてバンドもZepp2日間やるとかすごいなあと
ー 自分は絶対レビュー出来ないと思って諦めました(笑)
ロキ中: ほんと変なアルバムですからね。シティポップとかインディーなんて言葉では表現できない独自性をうみだしたなーと
ソノダ: ヤバTはめちゃ売れてますけど、パンクが好きな身としてはまだまだ正当な評価を受けてないな、と。パンクの最新系ですよこれは。基本的にパンクバンドなんて歌ってることみんな変わらないのに、ヤバTは絶対ヤバTにしか歌えないことを歌っているという。
ロキ中: 「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されてる感じの曲」を10曲目に入れてくる時点でもうヤバイですからね。
softman: ヤバTの歌詞はこやまの内面がモロに出てますからね 「眠いオブザイヤー」とか 自分のことしか歌詞を書けないって吐露してますし
ー 「ヤバみ」の歌詞なんかは自分らを自虐しつつ、リスナーを風刺してる感じが良いですよね。
ソノダ: 全曲まともな歌詞のアルバムを作ったらとんでもない名盤になると思いますよ、マジで。
softman: 髭男はここで一気に来そうと思ってストリーミンングからCD買うようにしましたが、ここまで来るとは思いませんでした。なんやかんやでテレビの影響力は健在ですね
ロキ中: ヤバTもそうだけど、アルバム全体を見たときのバランスが良いなーとは思います。バラードとアップテンポのバランスもそうだし、1〜3曲目まではがーって攻めるけど、4曲目でちょっと崩して〜みたいな。ユニゾンもそういう感じでしたけど。アルバムがシングルの寄せ集めになりつつあるなかで、ちゃんと文脈と物語を持たせてるアルバムは個人的にグッときますね!
むらた:自分のベストを選んだ基準は全体のバランスも重視しました。1つの作品として聴いた時にどう聞こえるかがアルバムを通して聴く楽しさかなとも思うんで。
softman: あとこれ、前にソノダさんと話したとき話題に出ましたがそのアルバムを象徴する曲がないと。 ユニゾンだと「君の瞳に恋してない」、ヤバTは「サークルバンドに光を」、髭男は「発明家」
ソノダ: 確かに、アルバムっていう存在がまだ生きているのはそういうアルバムがあるからこそですからね。
softman: もう年間ランキング考えて順位付けてる作品もありますが、上位に位置づけているアルバムはその作品を象徴する曲があるけど、届かない作品は決定打がないんですよ。ベテランはそれが出来る。若手はそれが出来ないと次のレベルには行けませんね。
ソノダ: そういう意味では、若手の筆頭的なフォーリミもKEYTALKもブルエンもオーラルもまだ年間ベストクラスのアルバムがないんですよねぇ。
ー 確かに、最近の若手バンドって、ライブでもフェスでも、アルバムのリード曲よりシングルが目立っちゃってる気がします。聴き方のスタイルも変わりつつある中、1枚通して聴けるバンドは強いですよね。
ロキ中: 逆にいうと、ユニゾンもヤバTも今作はかなり既出曲が多いんですけど、ちゃんと納めるべき曲位置で収まってるんですよね。
むらた: 象徴する曲があることが生きる作品も多いけど、例えばKIRINJIやceroの今年のアルバムは良い意味で象徴する曲はない気がするんですよ。どれか1曲だけ聴いてもインパクトはないけど、全体を聴いて初めて良さがわかるみたいな。逆に象徴する曲がないからアルバム全体にまとまりがあるみたいな。
ロキ中: ceroは一応「魚の骨 鳥の羽根」がその位置ではありますけどねw 全然キャッチーではないですがw
softman: むらたさんの指摘で思い浮かべたのはドレスコーズの「平凡」ですね。確かにあれはそんな感じでした。「人間ビデオ」をボーナスにしたのも頷けるほどに。

youtu.be
むらた: 平凡もそんな感じでしたね。でもよく考えたらそういう作品はある程度キャリアもあって、すでに唯一無二のポジションにいるアーティストが多いです。ガツガツ新規ファンを獲得しようとしてるアーティストには少ない作り方かもしれないです。若手は象徴する曲がある方が良いかもしれないです。
ロキ中: ちなみにトリビュートアルバムは近年で良作が増えた気がします!椎名林檎のトリビュートはまさしくそれで。どの歌も原曲に負けてなかったので、入れさせて頂きました!
むらた: トリビュートはチャットもエレカシも林檎嬢も凄い良かったです。チャットは参加アーティストがチャットへのリスペクトをすごく感じたんですけど、林檎のは参加アーティストが林檎の曲で自分を表現することに重きを置いてる気がしたのが対照的に感じて面白かったです。
ソノダ: チャットのも良かったですね。テナーのも良かった。去年の銀杏BOYZのも良かった!
ロキ中: そんなに音楽聴くことに時間がさける人は少ないので、超大作は減るけれど、どこを切っても美味しいトリビュートはより重宝されるのかなーと勝手に思っています
softman: テナーのアルバムは近年ではかなり好きですよ。それでも自分が上げた3枚には届きませんでした。
ー 自分は「ロックバンドが広義のポップシーンに勝負してるか」っていう点で、MWAMとテナーは選びました。
softman: そういった点ではくるりとフジが異端ですね。路線変えまくってますし。 それでもファンが付いてくるから凄い。
むらた: くるりに関してはファンも次はどんな路線変更があるのかを毎作楽しみにしてますからね笑
ロキ中: 僕もテナーは5枚入れるなら入れてました
softman: 5枚ならandrop、エレカシを入れましたね。
ソノダ: 5枚ならWANIMAを絶対入れてるんだけど、他に誰も入れなそう笑
ー WANIMAは自分もベスト5なら入れてたな…!!
むらた: 最後に言い残しますけど、誰も聴いてないと思いますけどリリカルスクールのアルバムめっちゃ良いんで聴いてください!

音楽ブロガーが選ぶ2018年上半期ベストソング

ロッキン・ライフの中の人

私立恵比寿中学「自由へ道連れ」

自由へ道連れ

自由へ道連れ

  • 私立恵比寿中学
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

原曲をよりライブで盛り上がりそうなドラムパターンに変化させることで、原曲の持つキャッチーさをより鮮明させたのと、「道連れしちゃうぞ」ってフレーズが個人的にツボで気づいたらずっとリピートしてました。

米津玄師「Lemon」

youtu.be
普通にメロディーが良いし、歌詞も文句の付けようがないし、ふぇって音入れたりと普通のポップスにはないチャレンジ精神評価できるし、気づいたら鬼のようにリピートしてました。

SKY-HI「The Story of “J”」

youtu.be
これが本当のフッ軽なんだなーと。
この歌詞、マジでやばくないですか?愛国ソング歌うならこれくらいのユーモアを見せてほしいなーと某曲に想起してしまった。批評性は上半期一番だと思う。

ソノダマン

キュウソネコカミ「The band」

youtu.be
なぜ我々はロックバンドに惹かれ、ライブを見に行き、そこで感動してしまうのか。その全てがこの曲の中にある。この曲が作れたのは、キュウソが今でもカッコいいロックバンドに憧れ続けているから。そしてキュウソ自身が紛れもなくロックバンドだからである。

RADWIMPS「HINOMARU 」

HINOMARU

HINOMARU

  • RADWIMPS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

曲を超えてしまったところで話題になりまくった、紛れもなく2018年を代表する曲。そうした騒動や、野田洋次郎がなぜこの曲を作ったのか、そして謝罪とも取れるような文面は誰に向けたものなのか。RADWIMPSというバンドがどういうバンドなのか、自分にとってRADWIMPSというバンドはどういう存在なのかに向き合わざるを得なくなった1曲。

米津玄師「Lemon」

もしかしたら2018年で最も聴かれた曲になるかもしれない。ついに米津玄師がお茶の間を射抜いた曲。どこからどう聴いてもポップソングなのに、何をどうやっても米津玄師にしか作れない曲。それは今までの曲もそうだったが、改めてそれを証明してみせた。今でも米津玄師は私の光。

softman

ストレイテナー「The Future is Now」

youtu.be
聞いた瞬間に脳裏にずしりと走った衝撃。近年も新しい方向性にチャレンジし、「シーグラス」といった名曲も世に送ったテナーだが、ここまでの衝撃は初めてテナーと出会ったとき以来。EDMとロックを融合させながらもただのロックでは終わらせないのがテナー。流石はアンチメジャーバンド

Suchmos「808」

youtu.be
最初はSuchmosお得意のR&Bだが曲中で大きく変化するいわば二段構造。初めて聞いた時に曲調がいきなり変化して驚いた方も多いのではないだろうか。強烈な歌詞もインパクトがあるが、この曲のお陰でようやく「STAY TUNE」の呪縛から解き離れた気も。

UNISON SQUARE GARDEN「フィクションフリーククライシス」

フィクションフリーククライシス

フィクションフリーククライシス

  • UNISON SQUARE GARDEN
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

アルバムのバランスを1曲で整えてしまった最大の功労者。意味深すぎる歌詞はどうやら田淵の友人の話が元ネタらしいだが、もうとにかくやりたい放題。まるで3曲突っ込んだかのような、おまけに戻ってきたと思いきや微妙に変化しているというトリック付き。これを1日で考えたという田淵の脳内はどうなっているのか

むらたかもめ

くるり 「その線は水平線」

youtu.be
王道のミドルテンポでくるりかと思いきやめちゃくちゃ凝ってる。様々な楽器や音を使ってるし、一本調子に思えるメロディも少しずつ変化してるし今でも聞く都度新しい発見がある。

でんぱ組.inc「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」

youtu.be
H ZETT M作曲で浅野いにお作詞H ZETTRIOが演奏してる楽曲。アイドルの曲は音を重ねまくる曲も多いけどH ZETTRIO演奏だから音数が少ない。今のアイドルソングへのカウンター的な部分もあるのにキャッチー。インストでも成立する演奏になっててアイドルソングなのに聴きどころは演奏でラストのアウトロなのも面白い。

崎山蒼志「~samidare~五月雨」

youtu.be
マジで天才発見

Sugar

ASIAN KUNG-FU GENERATION「生者のマーチ」

youtu.be
長年ロックシーンを生き抜いてきたアジカンだから鳴らせる、切なげなギターがスタジアム級のスケール感で響いてくる。壮大なロックバラード。
「血の味のしない僕らの魂」という詞が印象的で、死んだように生きるなというメッセージを感じ、それをまさに体現しているラスサビ前のゴッチの叫び。相変わらず日本一のシャウトだと思った。

teto「拝啓」

youtu.be
衝動としか言いようがない前傾つんのめりなスピードに乗せて、刹那的な生き方=ロックを叫び散らした爆速チューン。
バンドの根底の価値観が詰め込まれた、今後も鍵となっていく曲になるんじゃないかと。
収録されているシングルの「忘れた」とセットで聴いて欲しい。

チャットモンチー「たったさっきから3000年までの話」

youtu.be
皆さんほどチャットモンチーに深い思い入れは無いかもしれないけど、やり切ってる感振り切ってる感が存分に溢れた1曲だと。
社会風刺も普遍的な歌詞に混ぜ込むあたり、イチロックバンドとしての芯の太さも感じるし、曲名通り、音楽は過去も今も未来も連れて永遠に刻まれるべきだと思った。
MVでデロリアン風の乗り物に乗った瞬間に、未来へと突き飛ばすような曲展開に鳥肌が立ちっ放し。

座談会~ベストソングについて~

ー 皆さんアルバムは作品性を重視されていましたが、続いては曲勝負のベストソングです。ベストアルバムの中から選ばれた曲も多いですねー! あとは個人的には被った米津さんとくるりあたりは来るかなーと思ってましたがやっぱり。
softman: 見事に分かれましたね。「Lemon」は5曲までなら選びました。
ソノダ: 正直、米津玄師は「Bremen」までならその収録曲で年間TOP5埋まるレベル。
ロキ中: 「Lemon」は普通に名曲ですね。非のうちようがないですもん
ソノダ: 崎山くんは会社の人に「ソノダさん、これ見てくださいよ。やべーやついますよ」って言われてこの曲のドラム叩いてる動画を見させられました笑
むらた: 崎山蒼志くんはマジで天才発見したなと思いました。
ソノダ: 崎山くんはテレビで流れまくってるのがちょっと気になりますが、これはCDで聴いたら信じないレベルですよ笑
むらた: キュウソのthe bandは自分も上げようかと悩みました。それでも世界が続くならという今年活動休止するバンドが「Re僕がバンドを続ける理由」というバンドのことを歌っていて、表現は違えどどちらもバンドを続けることや憧れを歌っていて、続けるバンドも止まってしまうバンドも思う事は同じなのかと切なくなりました…

youtu.be
softman: なんで「The band」売れなかったんだろ。あのシングル良いのになあ。
ロキ中: 曲単位で完結するんじゃなくて、バンドの物語やあるいは社会そのものと接続することで、意味が生まれる曲がそれなりにノミネートされてるなーとふと思いました
むらた:「超えていけ」についてですが、自分は売れない悲しさをブログにしてました笑
キュウソネコカミの新曲『超えていけ』が売れてなくて悲しい – オトニッチ-音楽の情報.com-
ロキ中: 「The band」は曲だけだとやっぱり「古い」んですよ。キュウソの物語と繋がるから意味が出るし、エモくなるんじゃないかなーと
ソノダ: ヤバTもそうですけど、こういう「まともな曲」をちゃんと作れるのは長く残れると思うんですよね。っていうことを自分も書きました。
The band of 泣き笑い -キュウソネコカミ、ヤバイTシャツ屋さん、四星球- – 主にロックバンドのライブのセトリや全体の空気感をなるべく早くアップするブログ
むらた: エビ中のオタクだから解説しますけど、「自由へ道連れ」はリズム隊が元グレイト3の凄腕ミュージシャンでキーボードが林檎のレコーディングやツアーに参加した皆川真人さんなので原曲も理解しつつ盛り上がる個性も引き出す演奏してるんですよね。
ソノダ: メレンゲのサポートやってた皆川さんですか!
むらた: そうです!メレンゲをサポートしてた皆川さんです!
ソノダ: その前のギターはCoccoのサポートの藤田顕さんでしたね。マニアックすぎる!笑
むらた: 藤田さんも良かったですよね!バンド的には藤田さんのギターの方が合ってた気がします。その頃の曲が好きなのもあるけど。メレンゲは元くるりの達身さんもサポートしてたんですよね。
ソノダ: ちなみに一応メレンゲはまだ活動してますからね!フジファブリックの志村と同じマンションに住んでたんですよ!
むらた: ちなみに自分が最後に志村を観たのは新宿ロフトのメレンゲとフジファブリックの対バンでした…
ソノダ: 自分はその前のAXのメレンゲワンマンに志村がゲストで出た時でしたかね…
softman: 今年のフジフレンドでメレンゲ来ると期待していた。が、現実はGLIM SPANKYでした。
ソノダ: ちょっとメレンゲを語る会をやりましょう笑
むらた: メレンゲを語る飲み会をやりましょう笑
softman: メレンゲは僕とSugarくんが完全に置いて行かれるから笑
ー 全然ついていけない(笑)勉強します(笑)
softman: 隣でテナー会になりそう笑
ロキ中:  僕もメレンゲはそんなに興味ないw
ソノダ: ツイッターで募集しますわ笑
ロキ中:  米津玄師の曲もRADの日本もある種、曲以外の外野の物語とくっ付いて、より曲の世界観を豊かなものにしてるのかなーという印象ももちました
ー アルバムだけでなく曲単位でも、皆さん音楽性と同じかそれ以上に、ストーリー性だったり社会性を重視されてますね!最近は「外野で語られる」っていうのが良い意味でも悪い意味でも印象的。
ロキ中: ちなみに、今の社会性をもっともかっこよくクールに批評してみせたのがSKY-HIの「The Story of “J”」だと思ってます。
softman: 自分はメロディーやインパクト、歌詞で考えている気がします。だからテナーやユニゾンの新機軸を上位に入れたのかなと。
ー 歌詞って見た目ではなく中身の部分なので、そこで評価されて突き抜けるっていうのは、やっぱりちゃんと聴いてるなーと(笑)
softman: ちなみに昨年の曲ならどの曲を選出していましたか?
2017年総決算 ~推奨曲 その4~ | musicfreedom -keep on,keep on-
ソノダ2017年 年間ベストディスクなど – 主にロックバンドのライブのセトリや全体の空気感をなるべく早くアップするブログ
ー 自分はこれです。ガッツリバンドで、順位は決めてません
邦ロックブロガーが選んだ2017年ベストソング30曲 – SUGAROCK-FESTIVAL
ロキ中個人的2017年ベストソング50!
むらたオトニッチ的2017年度楽曲大賞ベスト20 ~ 1位から10位の紹介と考察 ~ – オトニッチ-音楽の情報.com-
ソノダ: ドロスとかフォーリミとか結構被ってますね笑
ー ドロスとフォーリミが評価されてて個人的にはとても嬉しいです笑笑
ロキ中: なんというか、皆さんの好みが見えてくるラインナップ笑
ー なんだかんだここまでも皆さんジャンルかなりバラバラですもんね(笑)
softman: この中で唯一アニソンにも手を出してますからね笑
ソノダ:  曲単位だとそうなりますよね。フォーリミはシングルクラスの曲がアルバムに揃ったら間違いなく年間ベストクラスなのに。
ー アルバムまだ発表されませんからねー。少なくとも2年越しにはなると思うので、もちろん良いアルバムになると期待してるんですけど、その中でも「Squall」は突き抜けそうですねー
softman: 「夕凪」も自分は好きですけどね。
ソノダ:「Squall」個人的にはオリコン1位でも驚かないレベル。
ロキ中: フォーリミは「swim」くらいで時を止めてしまいました
むらた: 一瞬「メレンゲの夕凪」かと勘違いしました笑
youtu.be
ソノダ: あれも超名曲なんで、「夕凪」っていうタイトルの曲は名曲説を唱えていきましょう!笑
ロッキン2006のWING TENTに初出演した時の「夕凪」は忘れられない…。
softman: Dragon Ashの「夕凪UNION」も混ぜてくれ
ロキ中: 「夕凪の街 桜の国」って漫画も名作なんでぜひ読んでほしいです
ー メレンゲと夕凪でいろいろ脱線しましたが(笑)そろそろまとめに移ろうかと思います!

まとめ(まとめているとは言っていない)

ー 既に話に上がっている部分もありますが、最後に皆さんにとってアルバム単位と曲単位で評価軸の違いや「今はこういう曲がウケてるなー」っていうのがあったら、改めてまとめて頂ければと思います!
softman: アルバムは全体性とインパクト、並びに決定打があるか。シングルはメロディー、歌詞、インパクト。やはりメロディーは無視できないかと。
アニソンも聞いているものとしてはアニソンってどんな曲もかなりメロディーは良いんですよ。アニソンってその作品が好きな方が買っているイメージがありますけど、(個人的には)メロディーが良くないと購入までは結びつかない。 バンドが勝ちたければそれを越えるしかない。今年ロッキンに出るfhanaとかポップファンからも評価されてます。
ソノダ: アルバムはやっぱりアルバムである必然性が欲しいですね。全曲4番バッターじゃなくて、1番バッターや2番バッターがいるアルバムの方が名作であるっていう率が高いですし、聴きたいです。
ー 楽曲の評価軸って点は、キャッチーさとかオシャレとか、そういう音楽面でのインパクトももちろんですが、以前より歌詞の意味合いにシフトしてる感はあるかと思います。
softman: シンプルな曲の方が受け入れられやすい傾向が続いている気がします。今シーンでトレンドになるものは発生していない。だから1曲の完成度がより重視されてますね。
ロキ中: アルバム→全体、流れ、単純に聴く気になるか(アルバム単位で聴くことがそもそも少ないので)
シングル→歌詞、メロディー、サウンド、リズム、ユーモア
むらた: アルバムは全体としてのまとまり重視ですね。(エレカシの)宮本浩次が怒る言い方で例えると「全部メインディッシュ」はまとまり悪いなと。美味しい前菜やデザートも欲しいのがアルバム。シングルはメインディッシュとしてとびきり美味しいインパクトのあるものかが評価ですかね。
全文表示 | 怒ったエレカシ宮本に何と言えば良かったか? : J-CAST会社ウォッチ
ー アルバムは皆さんおっしゃる通り、アルバムである意味ですよね。自分も普段アルバム単位で聴く機会って殆どないので…
ソノダ: アルバム単位で聴かないのか…
softman: UVERのTAKUYA∞もオムニバスしか聞かないって言ってたからそういう方もいます。
ロキ中: 厳密にいうと最初は聞きますけど、何周も繰り返し聴くアルバムはほとんどないですね
ー アルバム単位はリリースされた週ぐらいかもしれないです…
ソノダ: アルバムはアルバム単位でしか聴かないという旧いリスナーです笑 シャッフルとかすらしてたまるか!っていうくらいの。
softman: 基本的にはアルバム派ですね。1枚通して聞くのが好きなんで。今回のような場合はアルバムで聞いてます。ストリーミンングに切り替えてからシャッフルはかなり減りました。
ロキ中: トレンドって話なら星野源と米津玄師が2強って感じだし、この二人は本当に名曲ばっかりリリースするなーって印象ですね〜
ー 曲単位だと、トレンドもポイントになりますね!
ソノダ: トレンドってそもそもなんなのか、っていうのは気になるけど笑
むらた: トレンドで言うとジャンルごとに違うような気もしますね。世間的なトレンドはLDHや韓流みたいな音楽だろうけど邦ロック界隈だと違うしアイドルやアニソンのトレンドもまた違うだろうし。
ロキ中: まあ、5人ですらトレンドが違うわけですからね
ソノダ: ロックシーンのトレンドって今はどこなんだろうなぁと。もはや四つ打ちでもインディポップでもないような。
ー 少し前の四つ打ちみたいに音楽的にはこれだってトレンドが無いから面白みがありますよね。特定のジャンルだけがめっちゃ盛り上がるっていうのは直近ではなさそうです。
ロキ中: サビ史上主義っていうのがそもそもひとつのトレンドですけどね
softman: それは世界共通のような・・・。Bメロがない洋楽でもサビは重視されてますし。
むらた: サビ至上主義は日本では今後も変わらないトレンドだとは思います。だからサチモスのW杯曲も叩かれて、、、サビというか、覚えやすいメロディが重視されるのが日本のトレンドかも
ソノダ: 歌謡曲の国ですからそれはしょうがないかなぁと。海外みたいになったらもはや日本のを聴く意味もない。だからまんま洋楽のコピーみたいな音楽聴くんなら洋楽聴いた方がいいじゃん、ってなってしまうというか。それをいかに日本でやる意味があるものにするかっていうのが個人的には重要かと。
ロキ中: もう少し言えば、サビをいかに劇的にするかトレンドは効力強いかなーと。ゲスの新譜もそうだし、サカナクションもだいたい大サビパターンありますし。まぁ、あくまで「トレンド」っていう話ってことですけどね!良いとか悪いではなくて。
softman: 盛り上げウェイウェイ主義にはもううんざりですね。そもそもSuchmosは(視覚的というより)心を躍らせるんだから、最初からこうなるのは分かっていたでしょと。
まあこれはインディーロック好きだからそうなってしまうんでしょうが。最近だとBird Bear Hare and Fishの曲の方が若手バンドより心に響きますし。徹底的にルーツ思考で成功しているGLIM SPANKYやBRADIOも強い。
ソノダ: WANIMAがそういう「ウェイ系」みたいに言われるとぶっ飛ばしたくなるけど笑
ー ウェイ系に括られそうなバンドがそこから脱却しようって流れは共通かなーと思います。
むらた: でもウェイウェイ主義の人は流行っててアップテンポな曲ならだいたい毎回いつも同じメンバーとウェイウェイするんですよ
ソノダ: RIZEの曲みたいになってるけど、一人でフェス行ってもウェイウェイしないけど、アップテンポな曲が好きですよ笑
※RIZEの「Why I’m Me」という曲の「だいたい毎回いつも同じメンバーと再会」という歌詞が元ネタ。むらたさんからの強い要望で説明させて頂きます(笑)

Why I'm Me

Why I’m Me

  • RIZE
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ー フェスって文化が流行ったのもそういう人たちが多数派だからですよね
softman: 昔andropの「Mirror dance」でサークル作っているの見たなあ。伝説の「グッバイ」サークルとか。
むらた: アップテンポの曲が好きだとウェイウェイというわけではないです笑
ソノダ: Syrup16gとかの暗いロックも大好きですけど、普段鬱屈した社会人生活を送っているとアッパーな曲で解放されたくはなりますよ笑
ロキ中: トレンドって要は音楽のどこを注目してきくのかって話で、なんだかんだでテンポを重視して聞いてる人が多いというそういうことなのかなーと
ー まぁそうですよね。そこから一歩踏み込んで音楽の魅力を伝えるのが、我々音楽ブロガーの役割の1つなのかと(笑)
ソノダ: つまりその音楽のどこがいいのか、っていうのをちゃんと言語化したいなぁっていう。
ー ですね!! 下半期も良い音楽が沢山生まれていくのが楽しみです!!
ここで今回のテーマは終了ですが、この後も皆さんによるアツいトークが日を跨いで繰り広げられていました。。。 次の座談会にも期待です!

座談会を終えて

ここまでかなりのボリュームなので手短に。
予想はしていたものの、皆さん好きなジャンルが少しずつ違っているので、ベストに上がったアーティストもとてもバラエティに富んだ結果とに。普段はロックバンドの音楽しか紹介していないブログなのでとても良い機会となりました。
このブログを読んでくださっている方も是非、今回上がったベストソングから違うジャンルの音楽にも興味を持って頂ければと思います!