音楽コラム/オピニオン

MCを引用したライブレポート、感想に対して思うこと

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
少しばかりライブの感想やレポートのようなものを書いたことがある身として、「ライブ中のMCをどうやって伝えるべきか」ということを考えることがあります。
僕はその点についてどう思ってるかを初めに言うと、
周りに対して「ネガティブなニュアンス」で伝わってしまいそうな時は気をつける必要があって、
MCの言葉で自分が感動したり、ポジティブな内容であればガンガン書いて良いじゃないかなと思っています。
(もちろんステージに対するリスペクトと、言ってないことは書かないっていうのは大前提ですが。)
なんでこんなことを書くのかというと、僕自身ライブの時は曲と同じぐらいにMC目当てで観に行ってる部分があるんですよ。それで良かったMCは発信したい。


そんな僕にとって、ちょっとチクっと刺さるツイートが先日目に止まったので、これをきっかけに「ライブの感想・レポートにMCを引用する問題」について考えてみました。

MCレポートは適当に読み流せ?

先日チクっと刺さったのはこちら。僕がリスペクトを寄せるバンドマンの1人、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチさんのこのツイート。


何か良からぬ方向でMCの内容がSNSなどに拡散されてしまったのか、このツイートの発端に何があったのかは把握しきれなかったのですが、
要は「MCには音がないから、そういうレポは真に受けないで読み流してくれ」ということなんですかね。
それに対して、うーんどうなんだろうと思ったわけです。
まぁ確かに、最近のアジカンのMCはそのユルさにより一層磨きがかかってる感はありますけど(笑)
次に披露する曲の魅力を引き出すMCもあるだろうし、”MCには音がない”が100パーセントということは決してないと思うんですよね。

MCには音がないなんてことはない

MCの話ばっかりで曲に対する感想がないライブレポートは確かに「それは違う」と思われても仕方ないです。ステージ側にとってのメインは楽器持って演奏することだからね。
けど、逆を言えばMCだって楽器持って曲を演奏してる人の言葉だからこそフォーカスしたくなることだってあります。


カッコ良い曲を作っている人の価値観とか人間味とか、そういう部分を知ることが出来たら嬉しいし、アーティストの魅力の1つとして広めたいと思うのも当然じゃないかと。
曲だけで語られない良さも絶対にあるはずだし、むしろ曲以外からもカッコ良さを感じ取れるライブを見せてくれるバンドが僕は好きですね。


「この人あってこの曲あり」ということを直接感じられるのが、ライブMCの大きな醍醐味だと思っています。
MCの言葉にも、音と同じように魂が込もっていることもあるんですよ。

音と言葉を一緒に感じていきたい

一応こうして文章書いてる身として間違いなく言えるんですけど、やっぱり言葉の力って素晴らしいですよ。
音と一緒に言葉からも感じ取っていきたいんです。


ライブのMCに限らず、雑誌やWebメディアのインタビューもそうだし、音楽と言葉と人って必ず関わり合ってるはずですよね。
てか、特にロックバンドに関していったら曲の「音楽的」な部分だけで語り尽くすなんてなかなか難しい(笑) 自分バンド経験も無ければ演奏の知識とか皆無だし。


でも”カッコ良かった””盛り上がった””最高だった(語彙力)”ではなんだか終わらせたくないし、それで終わらないのはやっぱり曲以外の要素があるからこそです。
もちろんネタに走ったMCとかめちゃくちゃユルいトークゾーンとか”音のない”MCも存在すると思います。
僕はそこに注視するのではなく、また内容を勝手に盛ったりひん曲げるようなこともなく、音と確実に繋がっているMCをしっかり掴み取って伝えていきたいなと。


次ライブレポートを書く機会があったら今回の内容を踏まえて、読み流されないものを書けるようにしたいと思います。