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おんがくに生かされた夜のはなし

2017年7月10日、先日このブログでも紹介したリーガルリリーの新作リリース記念のインストアライブを観た。
この手のイベントに参加したのはこれでまだ2回目。
観覧はフリー、平日だけどスタートが21時ということで学生も社会人も沢山集まるかもしれない。
なんせ沢山集まっても何ら不思議ではない超期待のバンドだから。
そんなこともあり、この日の夜は空いていたので1時間くらい前に会場のタワーレコード新宿店に足を運んだ。
着いた時点ではイベントが行われる7階はまだまだ人もまばらだったので邦楽コーナーの8階に上がる。
渋谷と並んでタワレコ2大巨塔の1つ、普段よく行くタワレコとは規模が全く違う。
リリースしてしばらく経過した作品も、他店では取り扱いのないようなインディーズバンドまでずらっと展開され試聴出来るのは流石の一言。
そしてそれぞれのコーナーに店員さんの熱いメッセージが書かれている。
あまりに展開されているものだからどれを聴こうか迷うところから始まって、数枚立ち止まって聴いてみる。
聴き入り過ぎると他の人に迷惑になるし、開けた店内で1人ヘッドホンから流れる世界に入りこもうとすると逆に周りの視線が気になる。あくまで試聴に過ぎないのだ。
ここからCDを手に取ってレジに持っていくまでの道のりがいかに遠いかということも再実感。毎週のように何枚もCDをポンポン買うだけの余裕もない。
気になったバンドの名前を5組くらいiPhoneにメモって7階に降りる。
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まだスタートまで30分弱ほどあるが既にイベントスペースの半分以上が埋まっていた。客層は良くも悪くもガールズバンドのお客さんといった感じ。
仕事帰りの方もちらほら。普段から仕事帰りにライブハウスに通っているような方が多い気がした。
今回のリリースイベント、ライブは無料で誰でも観れるが、対象店舗で新譜を買うとライブ終了後のサイン会の参加券がもらえた。
ということを全く知らず僕は対象じゃないお店で買ったのだが、イベントスタート直前になって
「本日に限り前作のCDをお買い上げ頂いた方もサイン会ご参加頂けます!」
という一言で真っ先にレジに向かってしまった。
以前貸してもらって音源自体は持っているのに。
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「握手会商法ならぬサイン会商法だな、まんまとハマってしまったな」
と思いながらも、いずれCDで持っておきたかった作品だったから結果オーライ。
再びイベントスペースに入り直した時にはもうお客さんでいっぱいだった。
店員さんの呼びかけによっていよいよイベントスタート。
ここまでかなり長い前置きがあったことをお詫び致します。
インストアライブということでギターボーカルたかはしほのか1人の弾き語り。
若干19歳の小柄な女の子が大きいアコギを抱えている姿は、本当にギターに体が持ってかれてるように見えてかなり画になっていた。
弾き語りだから座ってやるのかなと思っていたが終始立ったままライブは行われた。
浮遊感漂う独特の世界観を全身を大きく動かしながら表現していく。
そしてサビのメッセージの特に強い部分は一点をピシッと見つめて力強く歌い上げる。
このギャップは良い意味で自分の思っていた通りだった。
MCもとてもゆるふわな雰囲気で気の抜けた感じで恥ずかしそうに話していたのだが、
曲に入ると一転、人が変わったかのように鋭い言葉をぶつけギターを掻き鳴らす。
音楽に、ロックに魂を投げ売りしたかのようにスイッチが切り替わるのを目撃した瞬間だった。
新譜のリリースイベントということでこの日披露されたのはほとんどが新曲だったが、
僕が1番楽しみにしていてかつ1番衝撃的だったのは、
前作から唯一披露された「リッケンバッカー」
まだ大人にもなっていないガールズバンドの知名度を一気に押し上げた曲。
終盤の

おんがくよ、人を生かせ

という詞にかつてないほどの希望を見出した。
そしてそこから躍動感を増してアコギを引き倒す姿を見て気づいたら全身鳥肌が立っていた。
普段滅多に感情を表に出さないが目にも何かが込み上げてきた。ギリギリで踏みとどまったけど。
こういった体験こそありのままの自分を表現出来る唯一の存在だと思っている。
そしてこの場を借りて音楽に触れて感じたことを不器用なりにも発信しているのがとても楽しい。
紛れもなく今の自分の1番の原動力、この力をもうしばらくは信じて進んでいきたいと
改めて感じることが出来た。
ライブが終わって余韻が冷めやらぬ中サイン会の列に並ぶ。
メンバー全員と会話1往復くらいは出来そうな感じだったのだが上に書いたような感想を言う勇気もなく言える雰囲気でもなく、
「次はライブハウスに観に行きます!」
とザ・テンプレートの一言に加えて、


「ライブめちゃくちゃ良かったのでたべっ子どうぶつ買って帰ります(笑)」
と全く訳のわからない感想を伝えた。これを更新した後のおやつに食べようと思う。
・・・・・
という訳で、この日の余韻に引きずられながら星野源さんの「いのちの車窓から」を読んでいたら、なんかエッセイっぽい文章を書いてみたくなってしまいました(笑)
自分で読み返しててもめちゃくちゃ恥ずかしいのでこういった文体で書くのは当分ないです(笑)
とにもかくにも、これからも大好きな音楽に日々生かされながらやっていきますってことです!
最後まで読んでくださった方は絶対聴いて下さい!!

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