ライブレポート

[ライブレポート] 5/5 04 Limited Sazabys@日本ガイシホール

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

今回は5/5に参加してきた04 Limtied Sazabysの名古屋・日本ガイシホール公演の模様を書きました。

[ライブレポート] 4/29 04 Limited Sazabys@横浜アリーナ – SUGAROCK-FESTIVAL

名古屋公演で披露された曲やMCを中心にまとめました。

前回の横浜アリーナ公演のライブレポートも書いているので、曲が被ってる部分などはこちらも合わせて見て頂けるとありがたいです!

 

ライブレポート

名古屋でフェス以外のライブを観るのは初。ガイシホールに入ったのももちろん今回が初めて。

それこそフォーリミが武道館でライブをやる前から、いつかここでワンマンするんだろうなと期待していたことが、ついに現実になりました。

横アリ公演と同じ巨大なステージセットを味方に、今回もSEと「ドカン」という特効音とともに、ステージ後方の階段から4人揃って登場。

 

ドラムの4カウントからこの日は「knife」からスタート。

ど頭からステージから炎が上がり、フロアも1曲目から準備運動なしで一気に熱狂の渦に。

間奏に入る前の決まり文句、ついに「名古屋揺れろー!」バージョンが聞けて高まりました。

横アリでは1曲目に披露された「fiction」を経て、続く「Night on」では正面のモニターに夜の大都会、道路を疾走する映像が。

演出も相まって序盤からアクセル全開で駆け抜けていく。これがフォーリミの戦い方。といった感じでしょうか。

GENさんの

「どうも、名古屋名物04 Limited Sazabysです!」

という挨拶で始まった最初のMC。

代表からヒーローへ、そしてついに味噌カツ手羽先と肩を並べたかと(笑)

「名古屋のヒーロー04 Limited Sazabysは2年前に上京して、日本のヒーローになって帰って来ました。」

上京を発表したGENさんのブログに「名古屋代表から日本代表になるために上京しました。」と綴ってあったのが脳裏に浮かびました。

「でも、名古屋のみなさんに認められないと意味ないと思ってます。こうやっていつだって現場で確かめ合いましょう!」

その言葉通りバンドの現場感、青さ、衝動、メンバー自身「フォーリミ節」の詰まった曲と称した最新シングル「My HERO」から

「いつだってあの頃と同じ。だから何度でもあの頃の気持ちを思い出せ!」

「Remember」になだれ込む流れは今回も痛快でしたね。

 

更に間髪入れずに「Any」へ。曲間の短さ、矢継ぎ早に曲が投げ込まれていくテンポの良さ。

フェス等で色んなバンドのライブを観て来ましたが、中でもフォーリミが際立っている。あの頃から変わらず大事に磨き続けた武器だと思いました。

「ずっと立ちたかったガイシホール、去年自分の誕生日にハイスタのツアーで立つことが出来ました。あの時はビックリするぐらいアウェー(笑) でも今日はワンマンだからとても心強い、輝きやすいです!」

自分たちだけの力でこのステージに立てていることへの実感を滲ませたGENさん。

先月初出演したMステの話題にも触れ、

「まさかタモさんがダイブするとは思わなかった」

というジョークで笑いを誘いました(笑)

ロックバンドがテレビ番組に出る時に特に覚える一体感。バンドの一員になれている気がするし、自分たちの好きな音楽を知って欲しいと思える時間ですよね。

このあとのMCの言葉を借りると、ただ「あーフォーリミが出てるー」じゃなくて、「俺たちのフォーリミがテレビに出てるぞ!」って感覚。

そんな「俺たちのフォーリミ」が地元の憧れのステージに立っている。

 

この日の前半のハイライトは「10年はおろか12年ぐらい前からある曲」

とこの日も披露された「Standing Here」から続けて披露された「Now here, No where」

「We are standing here!俺たちは日本ガイシホールに立っている!何処でもない、今、ここ!」

目指していた場所でこの言葉を聴きたくて、めちゃくちゃ鳥肌立ちました。

名古屋に本社を構えるメニコンのCMソング「happiness」ではこの日も大玉バルーンが客席に放り込まれて祝福ムードを盛り上げると、

再びインディーズ時代の曲「Do it Do it」「midnight cruising」と昔からのライブチューンで前半戦を駆け抜けました。

 

横アリ公演ではBLUE ENCOUNTの田邊さんとgo!go!vanillasの牧さんがゲストとして登場しましたが、

今回のガイシホールのスペシャルゲストとしてまず登場したのはなんとなんとフォーリミオリジナルメンバー、前任ドラマーのUDOさん!

GENさんからの紹介があるまで「誰だコイツ」感が漂ってましたが(笑)

だって脱退したメンバーがお祝いに駆けつけてステージに立つなんて想像出来ないでしょ。

会社員に転身して出世したというUDOさんの近況報告と、バンド初期の思い出話にとても和みました。
(一方で当時の話についていけないこーへーさんがドラム椅子の上に体育座りして俯いている様子は随時モニターに映されて爆笑を呼びました)

UDOさんがステージを後にすると、今度は現役バンドマンのスペシャルゲスト

「俺たちの持ってる曲の中で1番エロい曲だと思うんですけど、せっかくなんでスケベなボーカリストと一緒に歌いたいと思います!」

とステージに呼び込まれたのはSUPER BEAVERからぶーやんさん!

前述の曲フリで想起されるのはもちろん「mahoroba」

豪華コラボで会場を最果ての果て、深い深い世界へと誘いました。

 

スペシャルゲストのブロックが終わると。

「UDOにも会えたし友達も沢山来てるんで、もう1曲懐かしい曲やります!幸あれ友よ!」
と武道館以来の「bless you」を披露。

タイトルの通り、バンドの10周年、その道中で出会った友達、仲間全てを包んで祝福するのに相応しい曲でした。

「ここガイシホールは武道館よりもずっと目指していました。なんでかって言うと、中学3年の時初めてライブを、生の音楽体験をしたのがここなんすよ!」

「今日人生で初めてライブを観に来たって人に、あの時GEN少年が受けた衝撃以上の衝撃を与えて帰りたいと思います。何も考えなくていい。ただ目の前の音を聴いて感じて持って帰って下さい!」

百聞は一見に如かずとはよく言うもので、1つの音楽体験から人生が回っていった人がここには沢山いるんだろうな。

音楽を生で現場で体感することの醍醐味、日頃の自分を忘れるぐらいの衝撃で逆に我に返る、みたいな。ライブの現場にいる時が1番自分らしくいられるのかもしれない。

そんなことを思いながら、

「名古屋の1番ヤバイところ見せてくれ!むちゃくちゃやろうぜ!」

というGENさんの叫びを号砲にこの日も「Buster call」で感情が爆発し、

そして、「きっと間違えられないな やっとたどり着いたガイシホールのステージ!」
と歌った「monolith」へ。

ライブハウスで育ったバンドが当初から夢見ていた地元のアリーナのステージ。
その瞬間を目撃出来るのならそれ以外に何も無いだろうと。

メロディック、メタルとポップなサビを行き来し、横アリでも登場したバルーン人形がステージ前方で揺れ動き、まさに不協和音のカオスっぷりが際立ちった「discord」を経てMCへ。

「GWの1番大事なところを僕たちに使ってくれてありがとうございます。色んな仲間たちが今日という日に集まってくれた感じがしてすごく力になります。」

他の音楽フェスだったりイベントも多く開催される時期、地元で色んなバンドを観るよりも、大事なバンドの大事な場所でワンマンを選んで本当に正解だったと思いました。

「名古屋の皆さんに愛されないと意味がない!名古屋の皆さんに会いたくて会いたくて会いたかった気持ちをお手紙にしたためてきました!」

という前置きから披露されたのはもちろん「Letter」ライブももう終盤戦。

そして今ツアー初披露の「imaginary」、隠れたエモ名曲です。

「性懲りも無くまた僕らは 退屈な夢を見続ける」と歌っていたのは5年前からの話。

明るい未来を想像して、奇跡を手繰り寄せて来たフォーリミの歴史を辿るような選曲もこの日は印象的でしたね。

本編最後のMCでは、

「ただの学生ただのフリーターからバンドマンになって、自分たちがどうなりたいのか考えてきたんだけど、俺たちが憧れたヒーローになりたくて救ってくれたヒーローになりたくて続けて来たんですよ。なれてますか?」

というGENさんの問いかけに満場の拍手が湧き起こりました。

「今までの10年は俺たちがヒーローになるまでのストーリーだったけど、これからはヒーローになった俺たちがどんな悪い奴と戦ってどうやって人を救うかっていう所を見てついて来て下さい!」

「今まではああいう人になりたい、ああいうバンドになりたいと言って続けて来たけど、これからは俺たちがそう言われる番です。これからは自分たちが新しい道を切り拓いていきます。俺たちの旅はまだまだ続く!だから、ただただ先へ進め!」

と披露されたのは2年前に名古屋を離れる時に作った「Feel」

あの時のままで、まだ夢は続く。ヒーローになって名古屋に帰ってきた凱旋パレードでもあり、彼らの新たな船出を後押しするライブでもありました。

そして、「これからも一生ついて来て下さい!」とラストはこの日も「Give me」

会場が一体となってシンガロングしている光景がモニターに映し出され、多幸感溢れる中ライブ本編は締めくくられました。

 

鳴り止まない拍手と「フォーリミ」コールで迎えられたアンコール。

「中学生高校生の時のヒーローだった人たちには、バンドマンになって全員会えました。本気出せば夢は叶うだなんて死んでも言えないけど、俺たちは苦しい時も壁を乗り越えて夢叶えて来ました。俺たちは夢叶えたけどお前らはどうなんだよって気持ちをあと1曲にぶつけて帰りたいと思います!」

夢を叶えて大きい会場のステージに立って、でもそれに合わせて姿も大きく見えるから、結局距離感は変わらないんじゃないかなと。それでいてヒーローなんだろうな。

これからも同じ距離感で僕らの一人称の感情を奮い立たせてくれる存在、そして時には気持ちを代弁してくれる存在でいて欲しい。

「俺たちのライブに来たらいつでも、現実のネガティブを全部、爆音でぶち壊してあげます!」

と、憧れのガイシホールのステージで最後に鳴らされたのは「Squall」

「俺たち似た者同士、音楽無いと始まんない。これからもついて来て下さい!」

曲の間奏でこう言い放ったGENさんの姿は、どこまでも等身大でありながら、大きく、頼もしくこの目に映りました。

俺たちのホームで観た音楽体験の原点と憧れのステージ

1ヶ月前には主催のYON FESに参加したばかりでしたが、地元名古屋でワンマンを観るのは初めてでした。それがメンバーが目標に掲げていた日本ガイシホールで本当に良かったなと感じています。この日この場所を選んで本当に良かった。

名古屋にはライブで足を運ぶ度に「帰ってきた」感覚が強くなってます。04 Limited Sazabysに連れて来てもらった街は僕たちにとってもホームです。またいつでも戻ってきたいと思いました。

 

これからも名古屋代表として、日本のロックを背負って立つヒーローとして、新しい道を切り拓いて欲しい。

そして、何らかの形でその後押しが出来るよう、僕もここを含めて活動して行きたいと改めて思った次第です!

結成10周年東名阪ツアー、ファイナルの大阪城ホール公演も現地からライブの模様をお届けしていきますので、是非とも引き続きチェックして頂けると嬉しいです。

5/5 日本ガイシホール 04 Limited Sazabys 10th Anniversary Live
M1. knife
M2. fiction
M3. Night on
M4. Warp
M5. My HERO
M6. Remember
M7. Any
M8. drops
M9. Standing here
M10. Now here, No where
M11. happiness
M12. Do it Do it
M13. midnight cruising
M14. mahoroba
M15. bless you 
M16. swim
M17. Buster call
M18. monolith
M19. 夕凪
M20. discord
M21. Letter
M22. imaginary
M23. hello
M24. Feel
M25. Give me
〜アンコール〜
EN1. Squall