SUGAROCK-FESTIVAL

邦楽ロックをとことん楽しむためのきっかけに。フェスのようなブログを目指してます!

「夏フェス革命」を読んで音楽フェスに関して思ったことを語る

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どうも、邦ロックブロガーのSugar(@Sugarrrrrrrock)です。

今回はずっとこのブログで取り上げたかった本を紹介します。

 

 

僕は自分の意見を言いたがる節があって、このブログだったらライブの楽しみ方について個人的な意見を沢山書いてます。

 

でも僕が言っても全然説得力がないし、自分の意見とはいえ全くの知識ゼロから考えているわけでもありません。

 

誰かが発言した内容について自分なりに解釈を広げていく。みたいなことが好きなんですよね。

 

 

そんな僕にピッタリの本が昨年末に出版されていました。その名も「夏フェス革命」

 

邦楽ロックのことやライブフェスのことを事細かに書いてる本って実はあまり多くありません。

 

そんな中、僕がブログで書いてみたいようなオピニオン系の内容を論理的に、かつわかりやすく説明している素晴らしい本なのです。

 

この「夏フェス革命」は音楽フェスにフォーカスを当てることで現在の音楽シーンと世間の動向を俯瞰している本です。

 

長くロックに触れている方からするとシーンの変遷、フェスの歴史がどう変わったか、とか頷く部分がたくさんあるかと思うし、

歴の浅い方にとっては大いに勉強になるかと思うので是非とも手にとって読んで頂きたい。

 

僕もロックとフェスと長い付き合いをしたい一個人として、これからの音楽シーンを考えたくなりました。  

 

今回はこの「夏フェス革命」の内容を参考にしながら、僕がライブやフェス、そしてロック関連で考えていることを書き留めてみました。

 

「夏フェス革命」あらすじ

まずざっくりのあらすじ、概要を紹介させて下さい。

 

今や夏の一大レジャーとして定着した「夏フェス」。

豪華アーティストの共演が売りだった音楽ファンのためのイベントが、多様なプレイヤーを巻き込む「一大産業」にまで成長した鍵は、主催者と参加者による「協奏」(共創)にあった。

世界有数の規模に成長したロックインジャパンフェスティバルの足跡や周辺業界の動向、SNSなどのメディア環境の変化を紐解きながら、その進化の先にある音楽のあり方、そして社会のあり方を探る。

Amazon 夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わる 商品の説明よりー

大まかにまとめると始めから順に

 

・夏フェスが成長した理由

・具体例でROCK IN JAPANの歴史

・フェスが参加者主体になった背景

・フェスのこれから

 

について書かれています。

 

ここからこの本の一部分をピックアップしながら共感した部分、自分の意見等を書いていきます。

 

1. 音楽フェスは参加者が1番の主役だから成り立っている

まず、音楽フェスがどうして今人気を博しているかっていうと、本の中でもずっと書かれているように、「参加者が主役であり、主導権を握っている」から。

 

今では「音楽、バンドにそこまで詳しくなくてもフェスには行く」って人も沢山いるし、

夏フェスは今となっては海とか花火とかと同じ夏のレジャーって括りの中に入ってると思います。

 

参加者の自由度が高い一大レジャー施設、ロックが背後で流れている夏祭りって感じ。

 

最近は「モノ消費からコト消費」とか言ってますけど、それを最も身近で体現しているのがフェスです。

 

もちろん根底にあるメインコンテンツはステージでのライブ、音楽体験。

 

ただ飲食やコミュニケーションの場、みたいなその他の要素は主催者ではなく参加者の方からフェスの空間に価値を見出していったそうです。

  

参加者が自主的に楽しみを見つけてフェスの価値を拡張し、運営側もそれを追認する。それによって、フェスは形を変えながら成長する

夏フェス革命 -音楽が変わる、社会が変わる 64ページ

 

主催者側がまず細かくマーケティングして音楽以外にも何かを売ってやろうって言う形ではなく、

参加者が自らフェスの楽しみ方を見出して、主催側がそこから新たなニーズを探っている。形で音楽フェスは成長していったんですね。

 

このことを本の中では「協奏(共創)」という言葉で繰り返し出てきます。

 

月並みですが、とても良いビジネスモデルでフェスは出来上がってるんだなーということを感じました。

 

  

2. ロッキンオンが国内最大のロックフェスである理由 

続いては本の第2章で紹介されていて、僕も毎年夏冬(最近は春も)参加している「ROCK IN JAPAN」「COUNTDOWN JAPAN」を主催しているROCKIN'ON JAPANに関して感じたことを。

 

僕が思うJAPANの良いところは

「ジャンルを越えてロックを見出している」点と、

「アーティストの人気・実力の指標になっている」点だと思っています。

 

「人」としてのロックを重視している

JAPANのフェスって人気ロックバンドはもちろんのこと、出演アーティストの幅がとにかく広いです。

 

アイドルも出るしソロシンガーも出るしお茶の間の人気アーティストも出る。

 

メインターゲットのロックバンドのファンからするとそのことで文句を唱えたりするんですけどね(笑)

 

僕はやっぱりロックバンドが好きなんで、JAPANのフェスだからって無理してアイドルのライブ観たりってことはしませんが、

JAPANのフェスのラインナップを見るとジャンルで括って好き嫌いを分けてしまうのは勿体ないなって思わされます。

  

僕が思うに、JAPANにとっての「ロック」の基準ってジャンルではなくて「人」のレベルにあるはずなんです。

 

JAPANの雑誌のインタビューも楽曲についてあれこれ、っていうよりはそれを作っているアーティストの人の部分を探っているように感じます。

 

アーティストの人間性から、あらゆるジャンルの音楽にロックを見出す姿勢が国を代表する音楽フェスを作り上げたのでしょう。

 

「タイムテーブル=ライブ版ヒットチャート」の構図を作っている

もう一つ、JAPANのフェスの良いところだと思っているのがズバリ「タイムテーブル」です。

 

ロック・イン・ジャパンのタイムテーブルは、「フェスの演奏順を示すためのもの」という位置づけを超えて「ヒットチャートと同等の存在」としての役割を果たしているような側面もある。

同書 105ページ

 

 

タイムテーブルとステージ割ってイコールその時点での「アーティストの人気 ・実力の指標」なんですよね。

 

言わばライブ版オリコンヒットチャート。

知名度とライブの実績、若手の勢いをバランスよく分析してその結果をステージの規模で比較出来る。素晴らしいシステムだと思っています。

 

夏と冬の年2回、アーティスト側からしてもこのステージ割は自身の現在点を客観視する機会にもなるだろうし、

僕ら側からしても好きなアーティストを上のステージに立たせたいとより一層応援する気になります。

 

 

3. 僕がフェスで感じている違和感的なこと

最後、僕が最近ライブやフェスで感じている言ってしまえば「違和感」的な部分について。

この違和感も「夏フェス革命」で詳細に記載されていて、とても共感を覚えたので部分部分言葉を借りながら書きました。

周囲との一体感は参加者の個性を潰す

 

「一体感」ってライブやフェスの醍醐味を語る上でよく出てくる表現だと思うんですけど、

僕は「一体感こそ個人の自由を縛ってるのでは」とも考えていました。

 

例えばサビになると同時に一斉に手をあげる感じとか、一斉にジャンプする感じとか、

曲によっては「振付」があったりとか、みんな同じ動きで盛り上がるじゃないですか。

 

それがとても機械的に見えてしょうがなく思うことがあります。

みんな見よう見まねが1番楽しいのかなぁって。

 

でも、参加者は「周りと同じことをする」ことで「一体感」を得ることにメリットを感じている。

 

「わかりあえない」ということは我々の生活においてストレスを生む大きな要因であることを考えると、「同じ服装で同じ動きを安心してできる」コトにある種の心地よさが存在するのは間違いない。ロック・イン・ジャパンにおける参加者同士のコミュニケーションは、「夏らしさを感じる」ためだけでなく、「周りと自分が同じであることを確認する」ために行われている、と言えるのではないだろうか。

同書 129ページ

 

本の後半で詳しく書かれているんですけど、これはハロウィンとかクリスマスパーティーとかサッカーの代表戦でも同じことが言えて、今の日本人はみんなと同じことをすることに楽しみを見出しているんですよね。

 

 

要はフェスはあの時のスクランブル交差点のノリを拡張した空間にもなっているのか??

 

って思うとゾッとしました(笑) 無理無理無理って(笑)

 

 

まぁそうじゃない楽しみ方もあるからフェスを嫌いにはなりませんが、一体感だけを楽しむのはロックの本質では無いよなぁなんて思いました。

  

フェスで楽しむ俺・私って良くない?

これもまた捻くれた考えなんですけど、知り合いのSNSなどを見ていると「フェスに行くのがステータス」みたいなことが透けて見えたりします。

 

 最近のフェスはSNS映えしそうなフードがあったりフォトスポットがあったりして、この感覚はどんどん募る一方です。

 

SNSはフェスにおいて一番大事なものを「ステージに立っているアーティスト」ではなく「そのアーティストを見ている自分、もしくは見ていないけどその場を楽しんでいる自分」に変えた。それはつまりフェスが当初から掲げていた「参加者が主役」の具現化ということになる。

同書 171ページ

 

SNSが普及したことで、「フェスに行く俺ってイケてる?」みたいな、

いわゆるセルフブランディングのための手段に成り代わっている。

フェスに限らずあらゆるイベントでそんな現象が起きていますよね。

 

でもそれが "「参加者が主役」の具現化ということ" なのか。ちょっと皮肉なもんです(笑)

 

とはいえ僕もロックバンドを聴いている、ライブを観ている自分に酔いまくっているので何も言えないですが。。。

 

1つ前で一体感が個性を潰すとか書きましたが、フェスに参加することで自分の魅力度が上がるのであれば、フェスは個性を磨くためにあるのかもしれませんね(笑)

 

まとめ :  「夏フェス革命」はフェス好きであれば気になる部分満載なので読むべし

といった感じで、「夏フェス革命」を読んで共感した部分と引っかかった部分を頼りに音楽フェスについてあれこれ書いてみました。

 

 今回取り上げたのもほんの一部分で、1冊読めばフェスに関する内容はもちろん、流行やエンターテイメントのこれまでとこれからも知れるのでとてもオススメです。

 

  

 フェスに関わった経験のある方ならとてもタメになる、勉強になる1冊なので是非読んでみて下さい!