SUGAROCK-FESTIVAL

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BiSH 「THE GUERRiLLA BiSH」全曲レビュー

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どうも、邦ロックブロガーのSugar(@Sugarrrrrrrock)です。

リリースからもう1週間経とうとしていますが、今回はBiSHのニューアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」の全13曲の感想を書きました。

 

 

 

このアルバムは正式リリースに先駆けてタワーレコードとiTunesで1枚300円というとんでもない価格で先行販売されまして、僕もその時に手に入れて既にブログも書きました。

 

が、今回正式リリースされて歌詞もオフィシャルのものがわかったので改めて1曲ずつ言葉に残しておきたいと思った次第です。

 

リリースの週にはMステにも出演して、その番組中のCMで初の横浜アリーナワンマンを発表するなど常に話題が尽きません。

 

なので流石に世の邦ロックリスナーの皆さんもチェックしてないわけが無いと思うんですけど、まだ聴いてないって方はまずこのダイジェストで今すぐ試聴してください。 

 

 

これでビビッと来てくれたらもう十分です(笑)

 

全曲感想は8割方自己満足なんで後はおまけです(笑) 物好きな方だけ気になる曲だけ見て頂ければと思います。

 

感想とレビュー

M1. 「My landscape」

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タイトル通り壮大な風景が広がっていくような感覚を覚えるリードトラック。

初めてCDで聴いた時はど頭から衝撃でした。いきなりストリングスだしスケールが開け過ぎている。

途中から少しずつバンドサウンドが入ってくる曲展開も素晴らしいですね。

 

前作も同じようにストリングスを盛り込んだ「オーケストラ」という曲がリードになったんですけどそれは3曲目だったし、一発目からコレで勝負するってことはこれからもっと高いステージに上がっていくぞという姿勢の表れでしょう。これは確かにアリーナ規模で観たい。

 

曲はとにかく壮大なんですけど、歌は息詰まったBiSHのパンク精神そのもので、サビのラスト

 

「すぐ出る杭 打たれないように撃ちかえせたらいいな」

 

という歌詞がとても刺さりました。

 

あとはサビ前ね。切羽詰まって過呼吸になりながら叫んでいるようなブレスの入れ方にグッときました。

 

M2. 「SHARR」

 

スケールでかくて神々しささえ感じた1曲目から打って変わって、ですね。終始叫び散らしてます。

 

女の子がこんなに喉酷使するような歌い方されると僕はちょっと心配になっちゃうんですけど(笑)、ちなみに特にエフェクトはかけてないそう。

 

曲名の由来は歌詞の一発目で出てくる「しゃらくせぇ」から。

 

自分みたいな心配するのとかマジでしゃらくせぇーんだよクソがってことですね。失礼しました。

M3. 「GiANT KiLLERS」

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前作EPのリード曲。曲名通りこの曲のキラーチューン感ハンパないです。

 

個人的BiSHの唯一のマイナスポイントはライブのノリがやっぱりアイドル寄りってところなんですけど、この曲に関してはそんなん関係なく吹っ切れるんじゃないかと。

 

ライブハウスだったらもみくちゃになりそうだし、ライブ映像見ての通りデカい会場でもドッカンドッカン爆発してます。

 

大型ロックフェスでやったらそのステージ全員味方に出来るんじゃないかと。ワンマンも観たいけどフェスでも観たいです。

 

ちなみにこの曲のテーマになってるのは「番狂わせ」。BKW。BiSHのせいでこれまでのロックの概念が狂い出してます。

M4. 「SMACK baby SMACK」

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イントロから野太いベースラインでゴリゴリ押していくロックチューン。リードになりそうだなと思ってたらMVも公開されました。

 

サビの「逆らっていたくない 心地よく縛られて」というフレーズが印象的、間違いなくこれは皮肉っていて、逆らうのがパンクだぜっていうメッセージですね。

 

MVは完全にM男目線で見ちゃいましたね。後半ホント良く出来る(笑)

たまには縛られるのも悪くないわ。。。こういうのもっとください!!!( )

 

M5. 「spare of dispair」

 

ギターリフが完全に9mmパラベラム弾。サビはいわゆる高速4つ打ち。ラスサビ前のごちゃーってとこも圧倒的カオスの百年感。

 

こんなに悲観的で絶望的で暴力的で負のオーラしかない歌詞で踊らされるってどんな感覚なんでしょうか(笑)

 

3.4曲目に続いてスタンディングライブ映えしそうなアッパーチューンです。

 

M6. 「プロミスザスター」

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Mステでも披露した目下最新シングル。

色で例えるなら黒とか赤が多いBiSHの曲の中では完全に白だし、メジャーバンドBiSHとして表に立って挨拶代わりとなる曲ですね。

 

暗闇を彷徨う心の奥、かすかに見えそうで見えない光がいつか輝くように、闇夜の空に瞬く星にプロミスする。

 

かつてシャンパンファイトしていたアレクサンダー大王も輝く星に野望を託したように、未来を照らす名曲に星の存在は必要不可欠なわけですね。

 

これもMVがめっちゃ良い。映される詞と作中の主人公、そしてメンバーの振りが全部呼応してエモーショナルに揺さぶってきます。

 

M7. 「JAM」

 

13曲中スローテンポな曲はこの曲だけ。もちろん聴かせる曲だし歌詞が沁みる。

 

まさに今のような寒い時期の帰り道、家までトボトボ歩きながら感情移入してしまいます。

 

「たまに褒められて素直に笑えないのが僕なんです」

 

確かにそうだ。弱みに入り込まれるほど嫌なことはないけど、それに対して抗うよりも受け入れて自覚した人の方が絶対に自分らしくてカッコ良いんだと感じたし、そんなことを歌っている曲です。

 

M8. 「Here's looking at you, kid. 」

 

今作で一番可愛げある曲です。別にそこを求めてるわけでは無いんですけどね。

 

ただ曲調は王道のメロコアで、詞自体は普段通りというか悔しさが滲み出ていてBiSHらしいんですけど、こんなに可愛らしくなるのかっていう。

楽器を持たないパンクバンドだからこそ生み出せる化学反応が起きています。

 

ノリもわかりやすくてライブでも絶対盛り上がりますね。

M9. 「ろっくんろおるのかみさま」

 

このアルバムでいっちばん好きな曲です。

 

誰かと比べたくないから、本心を偽りたくないからロックにすがるんだろ

 

てめえだけの人生を叫び続けるのが憧れのロックスターの生き様だろ

 

自分にも他人にも満足出来なくていつまでも追い求めるのがロックンロール。

 

「君に届けば 夢で逢えたら」

 

という言葉に無限の可能性を見出す。

 

バンドマンの人の部分に惹かれまくって、形は違えど自分なりのロックな生き方を貫きたいと思ったタイミングでめちゃくちゃ突き刺さった曲です。

 

BiSH『THE GUERRiLLA BiSH』セントチヒロ・チッチ単独インタビュー | Special | Billboard JAPAN

 

この曲を作詞したセントチヒロ・チッチさんも今や僕の憧れのバンドマンの1人です。

そして彼女にとっての「ロックンロールの神様」は銀杏BOYZの峯田さんだと話しています。

 

M10. 「BODiES」

 

ネガティブワードをスカビートに乗せるAメロはもはや鉄板。 

 

サビの出だしが「切り裂く」「掻き消す」という言葉で一気に開ける感じがあって良いですね。

 

ギターロックだけどホールやアリーナのような場所を味方に出来る曲だと思います。 

M11. 「ALLS」

 

結成当初からの代表曲「MONSTERS」を彷彿とさせるサビの跳ねるビートが印象的。言わずもがなライブ映えするでしょう。

 

初っ端全員のシャウトから始まるんですけど、「SHARR」のシャウトと比べると可愛い感じ(笑)

ただ最後のサビでメインボーカルの裏でめっちゃ叫んでるのがとてもエモいです。

M12. 「パール」

 

アルバムの終盤クライマックスで再び壮大なスケール感を感じさせる1曲。

 

「My landscape」と違ってめちゃくちゃ速くてバンドサウンドもゴリゴリ、なのにストリングスもふんだんに盛り込まれていてとにかく劇的ですね。こんな曲は聴いたこと無い。

 

夢をみて泣かされて

夢のなか殺されて

夢でならまた会えて

また夢にやられる

 

音のなか飛び込んで

音を聞いてよみがえる

音に飲み込まれてって

また音にやられるんだ  (BiSH/パール)

 

歌詞も最高過ぎますね。この後のサビの叫びがこのアルバムで1番の山場。イヤホンの中の世界に乗り移って拳を突き上げている自分がいました。

 

M13. 「FOR HiM」

 

ラストの曲だからと言ってスケールが大きかったりドラマチックってわけではないんですけど、かといってめちゃくちゃシンプルってわけでは無いとは思うんですけど、スッと入ってサーっと駆け抜けていくのが良いですね。

 

「パール」が感動のクライマックスで、この曲はエンドロールで余韻に浸る感じ、でもエンドロールのバックに流れた音楽と映像でまた泣いちゃう。みたいな。

 

「言葉一つが足りなくて 君に愛が届かなかったんだね」

 

というシンプルなフレーズに切なさも力強さも全て詰め込んでいる。

これだけで泣けるし奮い起てるんです。言いたいことは全部サビに託してあった。

 

ギターリフもシンプルなんだけどなんかエモくて、他に個性の強い曲が沢山あるからこそこの曲で締めるのが最適解なんですね。

 

「ロック」の意味を再定義した1枚

このアルバムを通じて、「楽器を持たないパンクバンド」っていう肩書きは本当にその通りというか、決してとってつけたのでは無いんだなという確信的な手応えを自分の中で感じました。

 

実際初めてBiSHを聴いた時からアイドル的な要素を見出そうとは思わなかったし、曲を聴いても活動スタイルを見てもそうした要素は見当たらないんですよ。

 

でももちろん純粋なバンドシーンから出てきたわけではないから、そこと線を引いてしまうのも仕方は無いんです。

 

BiSHはその垣根を完全に取っぱらいにかかってるんですよね。僕らロックリスナーに深く根付いていた「ロック=バンド」の概念を破壊しようとしている。

 

 

自分でギターを弾かなくても、ロックってのは本来言葉や人間性に宿るものなんですよね。ロックフェスがロックバンドだけのものじゃないのもそういうことです。

 

今回のアルバムを聴いて自分の中のロックの意味が再定義された感覚があります。

これからはバンドに限らずカッコ良くて惹かれる音楽を追い求めていきたいですね。

 

まぁBiSHに関していうならロックバンドの延長として聴けるんで、バンドの曲ばっかり聴いてる人(自分もですが)は騙されたと思って聴いてみて下さい!

 

中でもオススメは3.6.7.9.12.13です!(CDショップ店員風)