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ASIAN KUNG-FU GENERATIONはこれからも邦ロックのスタンダードだ

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
僕の今年初フェスとなるYON FES 2017がいよいよ明日に迫ってきました。
今週はその出演バンドの曲をたくさん聴いたり、出演バンドに焦点を当てた記事を書いていました。
というわけで早速質問です。
皆さんロックが好きな方が多いと思うのですが、一般の人が「ロック」バンドといってまず思い浮かぶのはどのバンドでしょうか?
特に「ロック」だと思うバンドです。
BUMP OF CHICKEN、RADWIMPSはなんかもうロックの枠を越えてるし、
ELLEGARDENは実は意外とメジャーじゃなかったりします。じゃあなんだろう。
僕はやっぱりASIAN KUNG-FU GENERATIONだと思うんです。
これは僕以外にも多くの方が異口同音に言ってることだと思うんですが、
アジカンこそ今の邦楽ロックの「スタンダード」だと考えています。

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スタンダードということは「基準」であり「中心」であり「王道」でもあります。人気であるのはもちろんのこと。
ポピュラーの先にあるがスタンダードです。
僕はまだ歴が浅いので、これまで頑なにロックのど真ん中を鳴らし続けているバンドってホントにアジカンしか思い浮かびません。
日本のロックバンドのスタンダードとなり、昨年で結成20周年を迎えたアジカン。
年明けまで行われたツアーをもってアニバーサリーイベントは終わりましたが、
これからも変わらずスタンダードとして、日本のロックシーンに無くてはならない存在として、大きな影響力を与える存在として居続けると思います。

次世代に継承しつつもスタンダードの座は譲らない

ここ1.2年は特にロックシーンの世代交代が進みつつあります。
若いバンドが次々とZeppや武道館でワンマンをするようになり、大型フェスでもメインステージに立つことが多くなりました。
一方でこれまでシーンを引っ張ってきた有名バンドがその座を譲る機会も増えました。
シーン全体を考えれば世代交代は無くてはならないことです。
先輩バンドの影響をもろに受けた後輩バンドが最終的に先輩バンドを追い越すことで初めて受け継がれて、邦楽ロックというジャンルが成長していくはず。
アジカンももちろんそんな先輩バンドの代表格になっています。
結成20周年を迎えて、まだまだロックのスタンダードとして歩み続けながらも、世代交代をかなり意識していることでしょう。
アジカンは昨年ラジオ局主催のライブイベントで若手の人気バンドと対バンし、
そして今週、若手中心のトリビュート盤もリリースしました。

20周年というひとつ集大成ではありますが、これらの取り組みはアジカン側から世代交代を促していると僕は思いました。
これらに参加したバンドをいくつかあげると、
あらゆる場面でアジカンに大きく影響を受けたと公言しているKANA-BOONをはじめ、BLUE ENCOUNT、KEYTALK、THE ORAL CIGARETTES、04 Limited Sazabysなど、
僕にとっての邦楽ロックの入り口になり、今現在メインで応援しているバンドばかりです。
そういったバンドがこれからの時代の継承者になろうとしているのが目に見え初めていてとても嬉しいです。
ただ、このような機会を経てアジカンのメンバーの「負けねーぞ」って気持ちも相当大きなものになっているでしょう。
先輩バンドは後輩にチャンスを与えながらも絶対追い越されないように精力的に活動して、
後輩バンドは本当は越えて行かなきゃいけないんだけどなかなか越えられない。
こういう高いレベルでお互いがお互いをリスペクトし合っている関係が形成されているのは素晴らしいことですよね。

新たなスタンダードの形を示した「ソルファ」再録

世代を継承しながらもスタンダートで居続けるべく、アジカンは新たなスタンダードを作ろうと試みています。
それが昨年末にリリースされた、2ndアルバム「ソルファ」の再録盤です。

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「リライト」「ループ&ループ」「Re:Re:」など、今なお大人気の曲の数々が収録された、アジカンをスタンダードたらしめた作品です。
僕はこの再録は決して20周年の記念として行われたものではないと思っています。
この再録盤のリリースするにあたって、ゴッチは「音楽の更新の仕方は新曲だけじゃない」と話していました。
1番評価されているアルバムだからこそ新たに塗り替えていくべき、ある種挑戦みたいな部分もあったのではないでしょうか。
それに「ソルファ」がリリースされたのは12年も前のことで、時代とバンドの変化と共に曲も同じように変わっていくのは当然です。
ライブで何度もやってれば、その中でよりカッコ良いアレンジが次々とされて原曲からどんどん変わっていきますからね。
その変化を今回再録という形で示したのだと思います。
こうしてみると今回のアルバム再録という方法はこれからもっと普及しても良いんじゃないかと思いました。
この過去作の再録も今後ロックバンドにとってのスタンダードになって欲しいです。

これからもロックの荒野を転がり続けて下さい。

ということで、これからもアジカンはロックバンドの鏡として、大黒柱として、
邦楽ロックシーンのスタンダードを更新し続けてくれると期待しています。

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その姿勢は今週トリビュート盤と同時にリリースされた新曲からもハッキリ伝わってきました。
もう曲名が物語ってますよね。アジカンは現在進行形で進化を続け、日本のロックの先頭を転がり続けていきます。
今思えば15周年のタイミングに出たシングルは「マーチングバンド」でしたね。
節目節目でこういう曲を出すってことは、これからもスタンダードは譲らないっていうことですよね。
ネット社会の現代において、いろんな音楽に耳を傾けてる中で、1組のアーティストを、1枚のアルバムを本当にしっかり聴くことが出来ているのか。
今人気の若手バンドの中に今後10年20年にわたって多くのリスナーの心を掴めるバンドはどれくらいるのか。
こんなことを考えると、アジカンがどれだけ偉大なのかが改めてわかってきます。
最後に、そんなアジカンがいよいよ明日に迫ったYON FESに出演します。
若手揃いのこのフェスに出演するということは、04 Limited Sazabysに邦楽ロックシーンのスタンダードを継承出来るだけのポテンシャルを感じているからだと思っています。
モリコロパークのステージでアジカンはどんなメッセージを届けてくれるのでしょうか。
次回の記事はその現場から更新していきます。

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