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【YON FES 2019 特集】節目の”04回目”はどのようなフェスになるのか?

04 Limited Sazabysが主催する「YON FES 2019」が間も無く開催される。

 

フォーリミは2019年の4月1日にメジャーデビュー4周年を迎えた。そしてこのYON FESも今年で4年目。

 

「YON FES 2019」特集|4年目を彩る全20組をフォーリミメンバーが紹介 – 音楽ナタリー 特集・インタビュー

 

メディアでの特集記事では4年周期のオリンピックを引き合いに出し、1つの節目として今年のYON FESに臨むメンバーの意気込みが語られていた。

 

バンドの地元に旗を掲げ、バンドの快進撃と共に存在していたYON FES。

これまでの3年間でどんなフェスに成長したのか、そして節目の4年目はどんなフェスになるのか。

 

同世代バンドにとって、若手バンドにとって、そして何より04 Limited Sazabys自身にとって、それぞれの視点から見た”04年目”のYON FESについて、これから書き連ねていこうと思う。

出演アーティスト

SOILツアー参加組

4/6 (1日目)

ONIONRING (初登場)

teto (2年連続2回目)

ナードマグネット (初登場)

ヤングオオハラ (初登場)

4/7 (2日目)

ENTH (2年連続3回目)

Survive Said The Prophet (初登場)

ハルカミライ (初登場)

 

直近のツアーで対バンしているアーティストが多く出演するのが、このフェスの大きな特徴の1つ。

2018年に行われたSOILツアーでは、フォーリミよりも歳下の若手バンドが多く対バンに選ばれ、そこでフォーリミに認められたバンドが次のステップとしてYON FESの舞台に立つ。

出演経験あり

4/6 (1日目)

BiSH (2年連続2回目)

My Hair is Bad (皆勤賞)

SHANK (皆勤賞)

四星球 (3年連続3回目)

4/7 (2日目)

BLUE ENCOUNT (2年ぶり3回目)

KEYTALK (3年ぶり2回目)

SPECIAL OTHERS (3年ぶり2回目)

SUPER BEAVER (2年ぶり3回目)

クリープハイプ (3年ぶり2回目)

 

初日はここ数年連続出演している常連組、2日目は2年~3年ぶりに出演するアーティスト。「お馴染みのヨンフェス」と「久しぶりのヨンフェス」で大きく分かれているので、各日とも1日の雰囲気は大きく変化するだろう。

初登場

4/6 (1日目)

10-FEET

かりゆし58

4/7 (2日目)

Hump Back

SiM

 

“フェス主催バンド”の先輩として10-FEETとSiMが遂に出演。これまでも様々なイベントで共演している2組ではあるが、フォーリミがホストとなって2組を招き入れるのは初めて。節目の04年目の切り札的な存在感を放っている。

 

残る2組、初日に出演するかりゆし58はフォーリミが最初に所属したレーベルの先輩バンド。そしてHump Backはライブハウスの対バンを待たず”飛び級”で抜擢された。

04年目のYON FESはどんなフェスになるのか

若手バンドの憧れのフェス

今回YON FES初登場となるのは合わせて9組。2年目の2017年は初登場が12組、昨年は11組だった。

 

アーティスト紹介の欄でも書いたように、YON FESの出演アーティストは直近のツアーで対バンした中から数多く選ばれている。

一方で、出演経験のあるアーティストが2~3年おきで代わるがわる出演する傾向もあるので、フェスの回数を重ねていく度に初登場の出演枠が減っていくのは仕方がないのかもしれない。

 

だからこそ、若手バンドにとってはこのフェスに出ることが1つバンドとしてのステータスにもなると思う。それだけの影響力をフォーリミは放っているし、若手バンドもフォーリミから影響を受け取っているように最近は感じている。

 

同世代で盛り上げることを主眼に置いた第1回から始まり、今は次世代をフックアップすることをフェスの1つの目的にしているはずだ。それは若手バンドを対バンに多数抜擢した前回のツアーからも伺える。

 

今回初出演かつツアーに参加したアーティストはONIONRING、ナードマグネット、ヤングオオハラ、Survive Said The Prophet、ハルカミライの5組。YON FESにも出演するということは、ライブハウスで対等にやり合った上でのリスペクトをフォーリミが示したということだ。

 

裏を返せば、若手バンドにとってはツアーがフェス出演の前哨戦になっているからこそ、昨年のツアーは気合いのこもったライブを各地で見せてくれたと思う。

そして、初出演のHump Backのように対バン出来なかったからフェスの開催日を空けて待っているバンドもきっと沢山いるはずだ。

 

YON FESはこの4年で憧れの場所に成長し、若手とフォーリミの同世代を繋げる役割も担うようになった。出演者の互いの成長を促す機会を今年も作り出すのだろう。

自立した同世代バンドのフェス

「オリンピックと同じで4年でひと回り」ということで、初年度に出演した同世代アーティストが多く揃ったのも今年のYON FESの特徴。

 

近年の日本のロックシーンにおいて、YON FESが開催された2016年前後から、フォーリミと周辺の同世代バンドが一斉に駆け上がっていったのは印象的だと思う。

 

それから数年が経った2019年。今はそれぞれのアーティストがそれぞれの道を進む段階に来ているのではないかと思う。

当初は”同世代が一丸となってシーンを盛り上げる”というイメージが強かったフェスは、4年目になって”自立していった同世代達が再集結する場所”という意味合いを持つようになったと、今年のラインナップを見て感じた。

 

YON FES初年度に出演した同世代バンドには、名前を挙げるとKEYTALK、BLUE ENCOUNT、SUPER BEAVER、My Hair is Bad、今年不参加組にはTHE ORAL CIGARETTES、sumika、そしてWANIMAがいる。

多少のズレはあれど同時期に一気に状況が良くなって、大型フェスでもメインステージの常連組に成長した。他のフェスと差別化を図るのが難しくなったのもある種当然だと思う。

 

その中で”同世代”だったり”フェスバンド”という枠組みから外れて、それぞれのフィールドで戦って得たものをステージで発揮して欲しい。上に挙げたバンドのオリジナリティが今年のYON FESの鍵を握っていると個人的には思っている。

何と言っても”俺たちのフォーリミ”のフェス

周りが成長した分フェスとして個性を出すのが難しくなったとは言え、このメンツを他のイベンターさんが集めたのと、フォーリミが集めたのとではやはり受け止め方が変わってくる。

 

そしてタイムテーブルを見るとやっぱり「フォーリミのフェスだな」と。

フォーリミに繋ぐメインステージのトリ前は先輩の10-FEETとSiMではなく、My Hair is BadとBLUE ENCOUNTが務める。

今年サブステージのトリを務めるtetoとハルカミライは、1年目に同じ位置に立っていたマイヘアとSUPER BEAVERを何となく彷彿とさせる。

 

ライブハウスのヒーローとして若手の憧れの的となり、強くなった同世代も帰ってきた。

4年で1つの節目という表現が出来るのも、彼らなりに世代を上手く転がしていった証拠だと思うのだ。

 

 

10周年アニバーサリー、アルバムリリースとツアーを経て、フォーリミも右肩上がりで急成長する時期から一旦落ち着いたように思う。

そんなフェーズに入ったからこその安心感を今年のYON FESのライブでは是非とも見せて欲しい。

今までは「フォーリミ頑張れ!」という気持ちでライブを観ていたが、今回は「さすが俺たちのフォーリミだな」と言わせるような、肝の座ったライブを期待しています。

 

 

そんなこんなでまとまりは悪いかもしれないけど、自分も今までの3年間とは違った視点で04年目のYON FESを楽しみにしております。参加される方は一緒に楽しみましょう。

SNSでも現地の模様と熱気を発信していくので合わせてよろしくお願いします。