ライブレポート

【ライブレポート】12/30 COUNTDOWN JAPAN 18/19 3日目を観た

新年明けましておめでとうございます。2019年もよろしくお願い致します。Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

 

2018年12月30日、31日と、幕張メッセで開催されたCOUNTDOWN JAPAN 18/19を観てきました。

 

初のメインステージで満員に近いオーディエンスを沸かせたアーティストのライブ。形を変えて躍動を続けるアーティストのライブ。

そしてこのフェス初年度からのヘッドライナー。素晴らしい1日でした。

 

次の目次から気になるアーティストに飛んで是非読んでみて下さい。

ライブレポート

12:00~ フレデリック(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. シンセンス

M2. KITAKU BEATS

M3. リリリピート

M4. TOGENKYO

M5. NEON PICNIC

M6. LIGHT

M7. かなしいうれしい

M8. オドループ

M9. 飄々とエモーション

「EARTH STAGE、遊ぶ?遊ばない?遊ぶよな?」

「夢にまで見た、TOGENKYO!」

初のメインステージに立った喜びを曲に乗せた、朝から後ろまで埋まったフロアを大きく揺らしていったフレデリック。

 

歴代のライブチューンを織り交ぜながらも、広大なステージが一気に似合うようになったバンドへと進化を遂げたのはこの1年の新曲の力に拠る所が大きいと思う。

 

「ダンスミュージックの未来を変えようぜ!」

という健司さんの合図で極上のダンス空間を作り出した「LIGHT」はまさに2018年で辿り着いたフレデリズムの新境地と言える1曲だった。

 

そして

「このステージにたどり着くまで4年かかりました。この曲をEARTH STAGEに持って行きたかった。踊ってない幕張が気に入らない!」

とバンドの躍進を常にリードしたお待ちかね「オドループ」の爆発力も凄まじかった。

 

「トップバッターとして言っておきたいことがあります。これから色んなステージ色んなアーティストのライブが繰り広げられると思います。304050分でアーティストの1番良いところは観れるけど、本質、全てを知るために良いと思ったアーティストはワンマンに行って下さい!こうやって言葉にするところから少しでも何か変わってくれたら、音楽シーンも変わるんちゃうかなと思います!」

メインステージに立つべきアーティストとしての責任と、ここで出会ったオーディエンスをワンマンライブに連れていきたいという姿勢を見せたものの、

「そうは言ったけど俺たちがかっさらっていきます!!」

とラストの「飄々とエモーション」でいま一度心を鷲掴みに。

 

キャッチーにトリッキーにダンサブルにエモーショナルに完全に揺さぶられた。大きい会場でワンマンが観たい。

13:15~ sumika(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. フィクション

M2. Lovers

M3. 1.2.3..4.5.6

M4. ファンファーレ

M5. ふっかつのじゅもん

M6. ペルソナ・プロムナード

M7. いいのに

M8. Summer Vacation

M9. 「伝言歌」

大活躍の1年でEARTH STAGEに駆け上がったsumika。

序盤から広いステージに響き渡る掛け声、ハンドクラップに対して「良い音だー!」と返す健太さん、そして終始笑顔で演奏するメンバーの表情には、初のメインステージを楽しむ余裕と、2018年の充実感が漂っていた。

 

「ラストライブなんで、しばらく喉枯れてても良いかなと思ってるんで、このアースステージに全て置いていきます!」

 

音源ではアコギを弾いていた「ファンファーレ」はライブではエレキでエモーショナルにかき鳴らし、「いいのに」「Summer Vacation」ではハンドマイクでステージの端から端まで動き回る。

カメラを見つけては満員のステージを映すように誘導する。[ALEXANDROS]洋平さんに負けず劣らずの健太さんの完璧なステージングとカメラワーク。表現力もこの1年でメキメキ伸びていったことがよくわかった。

 

というのも、きっとこの日のステージを夢見続けたバンド人生だったのだろう。

「曲を作る時、この曲を大きなステージで合唱出来ると良いなと思いながら作ってて、イメージしてたのは、屋外だったらROCK IN JAPANのGRASS STAGE、屋内だったらCOUNTDOWN JAPANのEARTH STAGEでした。」

「最後に”つたえたい”という5文字に載せて、18歳の時から歌って来た曲を歌っても良いでしょうか?バンドを夢見た高校生が成仏します!」

 

と、最後に披露したのはやはり「伝言歌」

1番を歌い終え「こんな大きい会場だから勘違いしてた!みんなじゃなくてあなたに歌います!」と1人ひとりのオーディエンスに伝えていた。この姿勢が、この夢のステージまで連れて来たんだと思う。

 

ここで次のライブのためにステージを後にしてしまったのだが、ラストの「伝えたい」の大合唱は、移動先のCOSMO STAGEまでしっかり届いていた。

 

2019年、国民的バンド登竜門のCMタイアップ、そしてニューアルバムと勢いは加速する一方。今まで以上に大きな屋根の下で、sumikaの音楽は鳴り続ける。

 

14:00~ teto(COSMO STAGE)

セットリスト

M1. 高層ビルと人工衛星

M2. トリーバーチの靴

M3. Pain Pain Pain

M4. 光るまち

M5. 拝啓

数週間前の九州のライブハウス以来。ボーカル小池さんは髪を金に染め、ギターの佐藤さんはモジャモジャロングヘアーから、半分坊主半分モジャモジャみたいなクレイジーな出で立ちに変わっていた。

 

「こんなに沢山人が集まって、俺とか、そこのタオル首にかけてメガネかけたちんちくりんな男とか、きっとみんな何かしら悩みとか痛みを抱えていて、俺もみんなもこれからも悩み続けるけど、こんな日があったら良いですよね!」

と披露された「Pain Pain Pain」で多くのお客さんが衝動にかられたようにフロアの前方に飛び込んでいく。

喜びを共有しに来ただけじゃない。ここまで抱えてきた痛みを共有し、喜びに昇華するべく、このステージを選んだという想いが伝わってきた。

 

「幕張イェーイ!!最近はイェーイって言うのが1つのトレンドで、普段生きててイェーイ!って言う?こんな髪の色してるけど、イェーイとか普段言わんもん!」

「どんな1年でした?毎回聞かれて”まぁまぁでしたね”って答えるんだけど、俺たちみたいな音楽好きな人の1年って毎年まぁまぁじゃない?いつも良い日悪い日があって、音楽に救われたり救われなかったり、そんなんばっか」

「だけど、こうやってまた会えたら間違ってなかったって思えるし、自分を肯定出来ると思うから、また会いましょう!」

 

そもそもロックに救われてる人なんて、お祭りムードな空間には相容れないと思ったりもする。だからこそ、ロックフェスでこういう言葉を伝えてくれる存在がいたら、また観に行くって約束したくなるよな。

 

「4日あるけど今日、1230日のここCOSMO STAGEが1番光るステージ!!」

と「光るまち」を大事にそしてエモーショナルに届け、最後は再会を約束する2019年のオーディエンスに向けた「拝啓」

 

こういう1日こういう一瞬のために、時に息を殺しながら2019年も日々を生き抜こうと思う。

14:30~ HEY-SMITH(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. Endless Sorrow

M2. 2nd Youth

M3. Not A TV Show

M4. The First Love Song

M5. Fog And Clouds

M6. Over

M7. Like A Gentleman

M8. Don’t Worry My Friend

M9. Summer Breeze

M10. California

M11. I Will Follow Him

M12. We sing our song

M13. Dandadan

M14. Goodbye To Say Hello

M15. Come back my dog

猪狩さん「年末を代表するイベントだから、テレビに出るようなバンドもいっぱい出てる。でも!今お前らの目の前で演奏してるのは、ゴリッゴリのインディーズバンドやぞ!!!カウントダウンジャパンにも夢あるやんけ!!」

 

インディーズのパンクバンドが、国民的年末イベントのメインステージにやって来た!

いつもの調子でファストチューン、スカナンバー、問答無用に踊らせるこの体験はまさに「Not A TV Show」

 

「年末っぽい曲一切無かったから!」と夏の空気を届けた「Summer Breeze」を終えた後、猪狩さんがYUJIさんを「ええ声ー!」と讃え、それに「ありがとう!!」と返す。

良い意味で巨大空間には違和感があるけど、ステージ上のメンバーは全く物怖じする気配はない。

 

むしろ、中央の巨大モニターに何パターンものバンドロゴを代わる代わる映し、「We sing our song」では歌詞を映し出して盛大なシンガロングを誘う。

このステージならではの演出を駆使した、普通のヘイちゃんのライブでは観れない特別な光景だ。

 

「ようわからん時代になってきてさ!SNSは嘘ばっかり、本物の偽物ばっかりのしょーもない時代になってきたけどさ、俺たちはカッコ悪いなりにカッコつけて生きようぜ!!」

という猪狩さんの言葉を聴き、2019年もこのインディーズバンドに信頼を寄せることになるだろう。

 

そして

「ラスト!俺が何やりたいかわかるか!!」

もちろん、戌年の走り納め「Come back my dog」!! 50分の持ち時間で15曲、いつも通り爆走した。

 

更には1度ステージから捌けた後に盟友coldrainのMasatoさんとCrossfaithのKoieさんを引き連れて再登場し、肩組んで踊って大団円。

巨大なステージはらしくないかもしれないけど、HEY-SMITHにしか出来ない初EARTH。最高だった。

 

16:20~ Base Ball Bear(GALAXY STAGE)

セットリスト

M1. yoakemae

M2. 試される(新曲)

M3. Flame(新曲)

M4. Tabibito In The Dark

M5. The Cut

M6. LOVE MATHEMATICS

M7. ドラマチック

3人体制でのBase Ball Bearを観るのはこれで2度目。

 

1曲目の「yoakemae」のイントロを小出さんが弾いた瞬間から、この3人でベースボールベアーですというオーラがステージからは漂っていた。

こっちは未だ慣れはしてないけど、3人で夏フェスもツアーもこなしてきた。

 

その後のサイレンのようなギターリフが聴けなくなってしまったのは残念だったけど、こうやって3ピースで今までの曲がどんどん更新されていくんだと思うとワクワクしたし「ギター俺!」と叫んでギターを掻き鳴らす姿は頼もしい。

 

続いて新曲の「試される」

メンバー脱退という試練から試され続けた数年間を乗り越え、今となってはプラスにさえ変換している。

「boy meets girl」という小出印な歌詞も聴こえてきた。

 

 

「COUNTDOWN JAPANは十何年か連続で出させて頂いてるんですけど、3人での出演は初めてなので、新人の気持ちで演奏します!」

というMCからもう1曲披露した新曲「Flame」はこの季節に染み入るようなミドルテンポのギターロック。

 

優しいアルペジオから力強くギターを響かせた「Tabibito In The Dark」は、「yoakemae」と共に17の頃から聴いてきたシングル。

何が普通で何が普通じゃないのか、自分は何処で必要とされているのか。という問いをも2019年にも連れて行くようなパワフルなアンサンブルにフロアが揺れる。

 

「俺も2018年楽しかったよ!」

と笑顔で話した小出さんがハンドマイクでラップを始め、その裏を関根さんとホリさんのリズム隊が太く支える「The Cut」は、3ピースになって1番進化した曲だと思う。新しいアレンジになってからのサビの爆発力に今回も圧倒された。

 

 

「僕が2018年印象に残っているのは、同期だったバンドが完結したことです。彼女たちと一緒に過ごしてきた十数年間を、2019年以降も僕らが連れて行きたいと思います。ロック全体的によろしくお願いします!」

彼らと同世代のバンドには、同じようにメンバーを失って、そこで止まったり止まらなかったり、続けたけど完結したり。そういうバンドが多い。でもベボベは続けるという選択肢を選んでくれた。

 

「皆さんにとって僕らにとって2019年がこんな年になったら良いなという思いを込めて」

あんまりハマった曲ではなかったけれど、こんな感動的なMCの後の「ドラマチック」にはガッツリ心を掴まれた。

 

自分が17の時に出会ったロックバンド、年が明け、Base Ball Bearの17才がスタートした。

17:00~ THE ORAL CIGARETTES(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. 狂乱Hey Kids!!

M2. カンタンナコト

M3. PSYCHOPATH

M4. ワガママで誤魔化さないで

M5. What you want

M6. 容姿端麗な嘘

M7. CATCH ME

M8. BLACK MEMORY

急いでEARTH STAGEに戻ったら、初っ端からキラーチューン祭りで狂乱させていた。

EARTH2年目のオーラル、この日でトップクラスの埋まり具合だったと言っていいはず。

 

邦楽ロックという枠をどんどん壊し、独自のカラーを前面に打ち出した2018年の新曲でもフロアは大きく揺れていた。

 

「誰に向けられてるのかわからないことより、目の前で生で音楽を言葉を受け止めに来てくれるということは本当に素晴らしいことだと思う」

面と向かったコミュニケーションを大事にしてきた拓也さんは、1年の締めくくりに集まったオーディエンスを褒め称えた。

 

「これからも日本のロックシーンがもっと面白く変わっていったらいいと思いませんか?日本のバンドもお客さんももっとカッコ良くなって世界で通用するようになったら良いと思いませんか?いつまでも日本は驕ってられへんし、アジアの他の国に負けてるかもしれへん。ここから巻き返し、番狂わせ!BKW!していきたいと思います!」

とこれまで以上の大きな役目を背負うことを宣言した彼の姿はとても頼もしかった。

 

「声が枯れるまで、2018年の全てをここに置いていく!お前らに喰らわせる!」

EARTH STAGEを丸ごと飲み込むような終盤3曲で見えた景色は圧巻だった。

 

いわゆるフェスブームを駆け抜けてきたバンドの中で、オーラルは後発組だった。

それでも今、以前先を行ったバンドと比べても圧倒的なパフォーマンスで巨大空間を支配していた。来年はもっと遅い時間に登場するに違いない。

18:15~ クリープハイプ(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. 5%

M2. HE IS MINE

M3. 鬼

M4. おばけでいいからはやくきて

M5. ラブホテル

M6. 一生のお願い

M7. 二十九、三十

M8. オレンジ

M9. イト

M10. 栞

この日の一番搾り「5%」でゆる〜くオーディエンスを揺らすと

「今のが前戯だったんですけど、濡れましたか?そんなんじゃ濡れねぇよって人もいるかもしれないけど僕はドSなんでこのままセックスの歌を歌います!」

と「HE IS MINE」のイントロで大歓声。

 

今年もこの曲からクリープハイプのライブは本番戦。

尾崎さんの「今年も納めますか?」という一言にのせられて今年も「セックスしよう!」の大合唱。

 

鬼とおばけを呼び出した後の季節外れの「ラブホテル」では間奏で尾崎さんが

「先日後輩に誘われて赤坂BLITZにライブ観に行って、ビール飲もうと思ったら、”あの、年齢確認いいですか?”って。”まぁ若く見えるから早く出せよ!”って言ったら、”あの、お連れ様の方が…”って言われました」

と話し会場は笑いに包まれる。

 

「”僕34なんですけど!”って念押して言ったら”お若く見えますね”って言われました」

そんな、若々しさを取り戻すようなキラキラしたアルバムを今年は作ったからかもしれない。

 

だけど「こういうステージよりも満員のお客さんよりも、後ろの方に出来てるちょっとした隙間とか、楽屋が寒いなーとか、そういう不便で悔しいことの方が本当だと思うので、そういうものを信じて、そういう出来事の先に今日みたいな非日常を楽しんでください」

という尾崎さんの言葉にこそ、クリープハイプの音楽の本質があるように感じた。

 

そういうネガティブは一生に一度ではなく一生続いていくし、それと付き合いながら辿り着く「泣きたくなるほど嬉しい日々」であることに意味があると思う。

 

後半の”2018年の先へ”導く4曲、今のクリープハイプを象徴しているようでとても背中を押された。

19:30~ ASIAN KUNG-FU GENERATION(EARTH STAGE)

セットリスト

M1. 新世紀のラブソング

M2. Re:Re:

M3. スタンダード

M4. ソラニン

M5. ブルートレイン

M6. サイレン

M7. ホームタウン

M8. 荒野を歩け

M9. リライト

M10. Eater/復活祭

M11. 君という花

M12. ボーイズ&ガールズ

〜アンコール〜

EN. 今を生きて

平成最後のCDJ、3日目のヘッドライナーを務めたのは、2003年のCDJオリジナルメンバーのASIAN KUNG-FU GENERATION。

 

新しい年、新しい時代の僕らが人間らしく、愛を持って進んでいけるように「新世紀のラブソング」をオープニングナンバーとして届け、

続く「Re:Re:」でフロア前方に多くの人が雪崩れ込む。十何年も歌い継がれてきた青春の1曲。

そして後ろ指さえ指されなくなったとしても、更新し続けるロックの「スタンダード」

アジカンは、ロックバンドは、いつも風変わりな野望希望を持った人の味方だ。

 

「まぁリラックスして、自由に楽しんで帰ってください」

ここ最近のゴッチさんの空気感たっぷりの挨拶をすると、最初のギターの音を鳴らすだけで大歓声が上がった「ソラニン」

手の込んだセッションからリズミカルに揺らした「ブルートレイン」

静も動もエモーショナルに歌い上げた「サイレン」と歴代のヒットナンバーを立て続けに鳴らしていった。

 

「スッキリしたでしょ?見ての通り。最近似たキャラ増えたでしょ?別に俺が流行らせたわけじゃないけど(笑)」

と話すのは毎度恒例ゴッチさんの髪型の話。

 

「自分で言うのもあれだけど、アジカンの魅力って、ちょっと外れてるとこじゃん。あいつズレてるみたいな(笑) パーマもヒゲも増えて逆に居心地悪くなったよね。別にお洒落なムーブメントの一貫だとは思ってないけどさ…」

沈黙の後の小声の「ありがとう」にお客さんは大爆笑。

 

「けどさ、ネットとかに、”昔の大学生のオタクみたいな頃の方が良かった!”とか書かれてて、うるせえって(笑)」

「でも、アジカンも年取ってきて良い味出て来たでしょ?今日も若いバンドいっぱい出ててどれもカッコ良い。でも俺たちも胸張って、負けねぇぞって気持ちでやるんで最後までよろしく」

そんな今の良い味たっぷりのアジカンが詰まったニューアルバムからタイトル曲「ホームタウン」を披露。

 

未来の子供たちが笑って過ごせるようなことをしようぜと、将来が見えずに俯いている人たちを救い上げる1曲。

続いてそんなボーイズ達を連れ出す「荒野を歩け」も自分の胸に響かせたら、お待ちかねの「リライト」へ。

 

声のボリュームを徐々に落としながら「芽生えてた感情〜」のコールアンドレスポンスを繰り返し、最終的にはささやきボイスにまでトーンダウン。

静まり返ったEARTH STAGEに、ゴッチさんは超小声で「この後のサビで凄い爆発力を観たいから。一旦このぐらいまで落として、こっからグイグイ上げてって、リライトのサビをみんなで歌ってもらうから」とささやき、フロアからは歓声が上がる。

 

宣言通り、今度は逆に少しずつボリュームアップしながらコールアンドレスポンス。そのあまりの回数の多さにゴッチさんも自分で歌いながら爆笑。

 

・・・からの、一切マイクを通さずに大地を揺るがす大合唱!!

 

一瞬で鳥肌が立った。なんかこの日のアジカンアウェーなんじゃないかって思っていたから、これを聴いて、これからも日本のロックのスタンダードだと確信出来た。

 

ここから更にエンジンに火がついた。

ステージもフロアもハイになった状態で演奏された「Easter」と「君という花」で「フゥー!」と何度も叫ぶゴッチさん。

 

そして「リライトしてー」に続いて周りから後ろから響き渡る「ラッセーラッセー」の大合唱。何だかゾーンに入ってるような気分だった。

 

「ありがとう!みんな良いお年を!!」

 

本編最後の曲は「ホームタウン」の最後を飾る「ボーイズ&ガールズ」

誰かの考えや好みと馴染めなくたって、自分にとって相応しいものを握り締めて、大切にして胸を張っていこうと。

アジカンは、日本のロックの未来と、それを支える若さを持つ人たちに向けて、この曲を作って演奏してくれているんだと思う。

「はじまったばかり」と何度も歌う姿に感動しっぱなしだった。

 

 

「来年も、なるべく朗らかに生きたいよね。ほがらかって意味わかる?笑 こういうオジサンみたいに楽しそうにって意味だよね。」

アンコールで戻ってきたメンバーの表情はまさに朗らかそのもの。

 

「ツイッターしか見てない奴はアジカンのゴッチってすげぇ気難しいヤツって思ってるかもしれないけど、意外と普段こんなんだからね。朗らかなオジサンだから。こうやってみんなも少しでもニヤニヤしてる時間が増えたら、来年ほんのちょっとだけ良い1年になると思う。だから最後今年1年で1番ニヤニヤして帰って(笑)」

終始ゴッチさんのMCは、ちょっとザワザワする感じの笑い声と、拍手に包まれていた。

 

「ありがとう。最高だね!ASIAN KUNG-FU GENERATIONでした」

この雰囲気のまま「今を生きて」を演奏して、CDJ3日目は終了。

 

2018年にアジカンに教えてもらった色んなことを実践する2019年を生きていこうと思います。