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[ライブレポート] 4/22 [Alexandros]@幕張メッセ

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
週末は各地で色んなライブがありましたね。
僕は土曜日に幕張メッセに[Alexandros]を観に行ってきました。
オリコン1位を叩き出したフルアルバム「EXIST!」を提げて昨年から半年間に渡って開催されたツアーファイナル。
前作のツアーファイナルも同じ幕張メッセで行われましたが、今回は2デイズ。
昨日はWOWOWで生中継もあったので多くの人がライブをご覧になっているとは思いますが、僕はその前日でした。
というわけで当日の模様をライブレポートという形でお届けしていきます!

ライブレポート

〜ライブスタート

[Alexandros]のライブは年末のフェス以来、ワンマンは前回の幕張メッセのツアーファイナル以来ということで1年4ヶ月ぶりでした。
僕はグッズ販売には並びませんでしたが、午前中から会場は多くの方で大賑わい。
物販開始1時間以内で売り切れる商品もあったみたいですね。
その他にもバンドおなじみの[  ] のパネルと記念撮影のブースもあって長い列が出来ていました。
そして前回は終演後大混雑で中には終電を逃したという方も発生させてしまったクローク問題も、今回は特設のコインロッカーを設置したことで荷物の出し入れもスムーズだったようです。
そんなこんなで期待を膨らませながら会場に入りました。
前回に続いて後ろのブロックだったため、ステージは背伸びしてちょっと見えるくらい。。。
ただ前回よりモニターの数が増えていたためステージの雰囲気を感じるには十分でした。
昨今のスタンディングライブにおける問題を踏まえ、開演前にはこれまで以上にしっかりと注意事項のアナウンスがされていました。
(結果的に僕がいたブロックではモッシュダイブはありませんでした)

ライブ本編

ステージから伸びる花道に沿って並んでいた [  ] のオブジェ(?)が上に吊り上げられるといよいよ開演の合図。
会場が暗転するとまるで映画のオープニングのように、モニターにUNIVERSAL MUSIC、RX-RECORDS、UKPMの順にロゴが大きく映し出され、続いてメンバーの名前が映されました。
するとステージに貼られていた紗幕にメンバーの影が映り、「EXIST!」の幕開けを告げる「ムーンソング」のコーラスパートを洋平さんが歌い出し、2万人のシンガロングが盛大に響き渡りました。
モニターに「THIS IS THE FINAL」の文字が映し出されると同曲のイントロのギターが鳴り響き、ツアーファイナル1日目がスタート。
紗幕に夜の綺麗な街並みが映し出された状態で始まり最初のAメロが終わったところで紗幕が落ち、大きな月が映された巨大なステージが露わになりました。
サトヤスさんのリズミカルなドラムに乗せて洋平さんの綺麗な英詞パート、そしてサビで一斉にフロアが跳び上がる。
このサビへ向かう高揚感、そしてアウトロで再度響いたシンガロングで早くも感動しました。(今もキーボード打ちながらその光景を思い出して泣きそうになります笑)
闇夜を照らす月の如く、包み上げるようにフロアを導いていく[Alexandros]の演奏。
早くもこのツアーの集大成を魅せられてしまいました。

ムーンソング

ムーンソング

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

「ムーンソング」の壮大な世界観から一気にロックンロールに駆られていくようなセッッションを経て、バンドの挨拶代わりと言えるインストナンバー「Burger Queen」になだれ込み、
そのままデビュー作の代表曲であり今なお主戦級のライブチューン「For Freedom」を披露。
7~8年前のこの曲もこの規模で鳴らされて当然と思えたのは、やはり当初から高い目標を掲げて活動を続けてきたからだと感じました。
ただ今回の主役となるのはやはり「EXIST!」の楽曲たち。
ヒップホップ調の低音サウンドが重く響いた「Kaiju」ではMVに登場した踊り子さんと炎の演出がステージを彩り、
さらに「Claw」「Girl A」と洋平さんが高速ボーカルを畳みかけるアッパーチューンでフロアを大きく揺らしました。
そしてこのブロックの最後に披露されたのは「Kick&Spin」
再び [ ] が降りた花道でまーくんがフライングVを掻き鳴らし、洋平さんはハンドマイクでステージを馳け廻る。
当たり前のようにアリーナならではの演出をやってのける[Alexandros]のカリスマっぷりには毎回圧倒されてしまいます。
会場が大きくなればなるほどそれを力に変えてしまう。最後のサビの大合唱がそのことを物語っていました。

O2

O2

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

勢いを加速させ続けた序盤戦の熱気を一度クールダウンさせたのはアルバム曲の「O2」
洋平さんの美しいハイトーンボーカルで聴かせるこの曲は進むに連れて楽器隊がじわじわと加わっていき、アウトロでは原曲と打って変わってエモーショナルで力強い演奏に変わっていきました。
こういったスローな曲の演奏ならではの感情の伝わり方がたまらなかったです。
続いてシティポップ調のサウンドが軽快な「Aoyama」を披露。
洋平さんは再びハンドマイクでステージを動き回り、最後のサビではフロアの柵ギリギリの場所まで歩み寄り大きな(黄色い)声援を浴びていました。
そして「Feel like」につなげ、この曲でもMVに登場した通称「[A]-Girls」がステージをカラフルかつリズミカルに彩りました。
「EXIST!」で見せたバンドの新機軸とも言える曲がメインのブロックでしたね。
そして一旦ステージの照明を落としたところで聴こえてきたのは、インディーズ時代のインストナンバー「The」
そしてサトヤスさんのドラムカウントがかすかに聴こえてきた所で洋平さんが弾いたのは「tokyo2pm36floor」のフレーズ。
この2つのインストナンバーがコラボしたバンドセッションが繰り広げられました。
昨年あたりから過去曲の大幅アレンジをライブで披露してきた[Alexandros]ですが、ついにインスト曲まで…
あくまで曲の繋ぎに過ぎないのかもわかりませんが、一体どこまでこちら側の期待を越えれば気が済むのでしょうか(笑)
この豪華セッションを経て、
「まだまだ行けるか幕張ー!屋根吹っ飛ばすぞ!!」
とお決まりの煽りを放って「Buzz Off!」へなだれ込みました。
前回の幕張ワンマンで披露された時は1コーラスのみのプロトタイプだったこの曲はCMでも起用されるほどの素晴らしい完成度を誇るロックチューンとなって再び幕張メッセを揺らしました。
この痛快なロックンロール劇を更にヒートアップさせまいと続けられたのは、
サトヤスさんのリズミカルなドラムにヒロさんの煽りと満場のオイコールが響き渡った「Waitress, Waitress!」
[Alexandros]といえばこの曲を挙げるファンも多いインディーズ時代からのキラーチューン、ライブで観たのは前回の幕張メッセ以来だったので久しぶりに聴けて大満足です。

Waitress, Waitress!

Waitress, Waitress!

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

更に続けてインディーズ時代の代表曲「Cat 2」を披露。この日は「白井が反応しない」バージョンでした。
間奏ではまーくんが「炎よりアツくなれんのかー!!」と叫び、改めてフロアに火がついたところで満を持して「city」!!
現体制となって初めてリリースした、バンドの原点とも言える曲。この曲が鳴らされる場面はどのライブにおいてもターニングポイントになります。
(2日目は最後の最後に披露されたんですよね…正直とても羨ましいです。)

city

city

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

そしてこのブロックを締めくくったのが洋平さんが曲名を叫んだ「クソッタレな貴様らへ」
「EXIST!」の中でも歌的にもサウンド的にも1番攻めた曲ですよね。
これからもバンドが歩みを止めることはない、野望と反骨精神がはっきりと伝わってきました。
最後はキメと同時にドカンと特効が響き渡りました。
ここまでなんと17曲を披露したところでこの日最初のMCへ。
曲間やブロックの繋ぎまで完璧にやってのけることが出来るからこその17曲連続ですよね。これを真似出来るバンドはなかなかいないのでは無いでしょうか。
2万人の大歓声を浴びて、「この声のために生きています!」と語った洋平さん。
「半年間に渡って国内、海外と回ってきました。この前の台湾なんかすごい盛り上がってた。日本も負けてられないぞ」
と言うように[Alexandros]の音楽は彼らの目標である世界へと広まりつつあるようです。
「明日が本当のファイナルだけど、明日があるからとかそんなことは関係ない。今日に全力を込めて歌います!」
とユニオンジャックのギターを持って「今まで君が泣いた分取り戻そう」を歌い上げました。
この曲のような王道ともいえるバラードソングでも盛大なシンガロングを巻き起こしてしまうのがスゴかったです。
そして「今まで〜」のアウトロから繋げるように洋平さんがハンドマイクで「サテライト」を1コーラスだけ披露。
この曲もファン人気が高いインディーズ時代の名バラード、このような形で聴けたのは僕含めて嬉しかった方が沢山いたと思います。
MCが少ないためあっという間のように感じましたがここからライブは終盤戦。
最新シングルに音源が収録された時から楽しみにしていた「Swan」は原曲に比べて更にビートを刻み縦ノリのダンスチューンとなってフロアを大きく揺らしました。
これに限らずほぼ全ての曲で原曲をアップデートしてくるから彼らのライブは毎回新鮮で毎回圧倒されてしまうんですよね。

Swan

Swan

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

そして「Swan」のアウトロからそのまま繋がるようにエレクトロなアレンジがなされた「Run Away」でフロアに銀テープが降り注ぎ、クライマックスの最高潮へフロアを引き上げました。
更に曲間の繋ぎと前奏を大幅にアレンジした「Starrrrrrr」へ。
この流れ年末にも観ましたが、今回も鳥肌が立ってしまう感動的な神アレンジでした。
花道でギターを掻き鳴らす洋平さんの姿はまさに最高のロックスターとして目に焼き付けられました。

Starrrrrrr

Starrrrrrr

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

「今までで1番のオーディエンスです!」
と洋平さんが言い放って迎えた本編のクライマックスはアルバムの最後を飾る「NEW WALL」と、
[Alexandros]としての物語がこれからも続いていくことを歌った「Adventure」
会場一体の大合唱を巻き起こし、その渦の中心にいたメンバーからはアリーナバンドの風格と、これから更に高い目標に突き進んでいく気概を感じました。

アンコール〜

満場のハンドクラップで迎えられたアンコールではメンバーが会場中央のサブステージに上がり、それまで直接はほとんど見えなかったメンバーを間近に観ることができました。
サブステージでは洋平さんがアコギを持った特別編成での「ワタリドリ」を、
続けて紙吹雪が舞う中で最新シングル「SNOW SOUND」を披露。
洋平さんを残して他のメンバーはサブステージを後にすると、洋平さんは他の3人のメンバー、そしてライブのサポートメンバーへの感謝の気持ちを述べました。
「ライブ中はあんな感じだけど、実は風呂にテレビを置いてるくらいテレビ好きな白井眞輝。」
という紹介で会場は笑いに包まれましたが(笑)
サブステージに残った洋平さんはデビュー作のラストナンバー「かえりみち」を弾き語り。
終演後のSEとしておなじみのこの曲、ライブで聴いたのはおよそ3年ぶりだったので嬉しかったですね。
最後ジャカジャカジャン!とアコギを掻き鳴らすと、メインステージでスタンバイしていた他のメンバーが演奏をスタート。
洋平さんもフロアの真ん中をコールアンドレスポンスしながらメインステージに向かい、アンコールの最後を「Dracula La」で締めました。
最後は「Burger Queen」のアウトロが鳴り響かせて終了!
と思いきや、アンコールが終わっても終演アナウンスが流れず、、、
ということで程なくして洋平さんが再登場!
「自主的にダブルアンコールやって良いですか!!」
と、サトヤスさんを迎え入れて2人のアコースティック編成で「Kaiju」を披露。
そして最後は他の2人も招き入れ、
「本当に最後の曲です!悔いないように全力で歌おうぜ!」
「You’re So Sweet & I Love You」の特大シンガロングを最後に巻き起こして大団円!

You're So Sweet & I Love You

You’re So Sweet & I Love You

  • [Alexandros]
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

メンバーがステージを後にするとモニターに今回のツアーのスタッフロールが流れ、冒頭の演出からまるで映画を観ていたかのような気持ちになりました。
ただ、最後は「訳詞:戸田よぺ子」で終わるという最高のオチでしたが(笑)
そして、最後の最後にライブ終演後(風に撮影したと思われる笑)映像が流れ、スタッフから洋平さんに手渡された一通の封筒の中身を開けるとそこには
「明日も来てね♡」
の文字が(笑)
これで全て終了!という形になりました。
最後の最後まで楽しませて頂きました。
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まとめ

というわけで、長々と書かせて頂きました。
[Alexandros]のライブは常に驚きと感動の連続。
演奏にせよステージングにせよ演出にせよ、毎回必ず僕らオーディエンスの高まった期待を軽々と上回って来ます。
会場が大きくなればなるほど彼らはその大きさを味方につけられるカリスマ性を持っていて、
原曲通りにはいかない研ぎ澄まされたアレンジと、フロアの空気感によって、「音楽に酔う」体験を味わうことが出来ます。
今回は幕張メッセ2デイズでファイナルを迎えましたが、[Alexandros]の野望は天井知らず。
もっともっと大きな会場でライブが観たいです。
普通はステージとの距離が遠くなっていくと寂しさを感じるものですが、
[Alexandros]に関してはもっと手の遠い存在になって欲しいと思ってしまうんですよね(笑)
それはなぜかと言うと、ステージからの距離が離れたとしても、彼らの音楽は会場に集まった何万人という人々の個々に直接訴えてくるから。
それに今回は距離を感じさせない奥行きと立体感のある演出も見せてくれました。
こうなってしまえば、もうどこまでも大きくなれと言いたいです(笑)
そもそも3年前に初めて目撃した時から彼らは武道館のステージに立っていたし、
初めて曲を聴いた時から彼らを「ロックスター」と称していました。
それはこれからも揺らぐことはないでしょう。
後はもう付いて行くだけ、これからもっと大きくなるであろう[Alexadnros]の進化の過程を少しでも多く目撃したいと思っております。
かなり長文になってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。