フェス

[ライブレポート]5/3 VIVA LA ROCK 2017 1日目

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
今年もいよいよ本格的にフェスシーズンに突入しましたね。
というわけで先日さいたまスーパーアリーナで行われたVIVA LA ROCK 2017の1日目に行ってきました。
このフェスは今年で4年目の開催となりましたが、僕はなんだかんだで今回が初めての参戦でした。
VIVA LA ROCKはロックの専門誌が主催ということもあり、毎年各日のラインナップやタイムテーブルを眺めているだけでも様々なメッセージが感じられて、数々のドラマが起こる気しかしなかったので、やっと観に行くことが出来て良かったです。
この日は最初から最後までほとんど休むことなくステージを動き回って、結果計14バンドのライブを観ることが出来ました。
これは間違いなくこれまでのフェスの中では最多ですね(笑)
まぁ全てのステージを最初から最後まで観ることが出来たわけではないですが、14バンド分のフェス当日の記録を書き残しました。
かなりの大ボリュームですが是非お付き合い頂けると嬉しいです。
 

ライブレポート

10:30~ Base Ball Bear (VIVA! STAGE)

f:id:ysugarrrrrrr:20170504171837j:plain
3日間のフェスの幕を開けるVIVA! STAGEにはこのフェスのメインプロデューサーの鹿野さんが登場。
この1日目はチケットソールドアウトで24000人が来場しているとのことで、これはおそらくビバラ史上最多の動員数だったのではないでしょうか。
「苦難の1年を乗り越え、素晴らしい再起を遂げたバンドにキックオフを任せてもらいます!」
という呼び込みでVIVA LA ROCK 2017のトップバッターのBase Ball Bearの3人とサポートギターの弓木さんが登場。
このフェスを主催する音楽誌MUSICAでも名盤と称された新アルバム「光源」からは「すべては君のせいで」「逆バタフライ・エフェクト」を披露。
3ピース体制となって初のこのアルバムは以前までのギター、ベース、ドラムのみでの楽曲製作という制約を解き、バンドの幅を一気に広げることになりましたが、
ライブでは今まで通り4つの楽器のみで演奏し、ここは変わらず「ギターロック」へのこだわりが感じられました。
MCでは「トップバッターだけどギターの上手さでいうともうクライマックスだから」と弓木さんのギタープレイを絶賛。
それでも中盤の「十字架You and I」「The Cut」では負けじとこいちゃん得意のカッティングが朝一の身体に小気味よく響きました。
こういった既存曲もライブで進化を見せている一方で、以前は「十字架〜」の曲間にあったダンスタイムや、その後のギターソロの流れが今では変わってしまったことも実感。
ただ一瞬たりとも止まることなく続けていく道を選んだことで、今になってバンドに様々な可能性が広がるようになったのは本当にプラスだったのではないでしょうか。
そんなことを思いながら最後の「祭りのあと」の冒頭を見届けてSTAR STAGEへ移動しました。

逆バタフライ・エフェクト

逆バタフライ・エフェクト

  • Base Ball Bear
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

11:05~ 04 Limited Sazabys (STAR STAGE)

VIVA! STAGEからSTAR STAGEへ移動するとすでにスタンディングエリアは後方ブロックまで満員状態。
再びステージ上で鹿野さんの前説を経て呼び込まれたのは3年連続で4度目の出演(初出演の年は異例の2日間出演)で初のメインステージに立つ04 Limited Sazabys!
GENさんの澄み切った歌声が広大なアリーナに響き渡る「Horizon」からスタートし、一瞬でフロアを熱狂の渦に巻き込んだ「monolith」
屋内フェスならではのレーザー光線や炎の特効が飛び交う「fiction」「cubic」と矢継ぎ早に高速チューンを畳み掛けるのはもはやお馴染みだが、さいたまスーパーアリーナという会場を完全にモノにして平然とライブをしているのが凄かったです。
MCでは「鹿野さんの前説メッチャ長い」「毎回朝イチ」と冗談半分で文句を言っていたものの、
「音楽が本当に好きな人がやってる愛に溢れたフェス。来年もまた大きくなって戻ってきたい」
「以前テレフォンズを観に行ったり、最近はWANIMAがワンマンをやった場所だからまたこのステージに立ちたい」
とこのステージでの再会を誓った「Terminal」から、VIVA LA ROCKと日本のロックシーンに未来に捧げた「swim」はフェスに対する感謝と今後のバンドのさらなる目標を高らかに宣言したメッセージとして受け取りました。
これで終了かと思いきや、「時間が余ったのでもう1曲やっても良いですか!」と最後に「remember」を投下!
これで完璧に1日のスイッチが入りました。初のメインステージでフェスの火付け役としてフォーリミが任されたということがハッキリわかりました。
近い将来、今度はビバラを締めくくる「swim」が観たいですね。

Terminal

Terminal

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

11:45~ アルカラ (VIVA! STAGE)

人混みの通路を足早に進みVIVA! STAGEに向かうとアルカラが2曲目の「アブノーマルが足りない」を演奏中。
ちなみに1曲目は「キャッチーを科学する」だったみたいですね。まぁこれに間に合わないのはわかってたんで次観る時に期待です。
さらに間髪入れずに疾走感満載の「チクショー」へ。
年末以来のアルカラのライブはやっぱり痛快でしたね。
結成15周年のメモリアルイヤーでもあるアルカラ。意外にもビバラは初出演とのこと。
太佑さんは「めでたいなー!みんな写真撮ろー! ・・・やっぱやめた! 代わりに鹿野さんのメッセージが込もった出演アーティストの紹介動画の音声をフルで流すわ!再生回数1000回(笑)」
とやりたい放題(笑)
まぁこのキャラクターをみんな求めているんで良いんですけど、それにしても動画流してる時間が長すぎて、移動の時間が来てしまうという事態に…(笑)
神戸でサーキットフェスを主催しているアルカラから、神戸発のパノラマパナマタウンへリレーしていきます。
おそらく鹿野さんがこういうことを考慮してタイムテーブルを組んでいるんでしょう。他にも3日間の中でいろんな計らいが見られました。タイムテーブルから主催者のメッセージが伝わってくるフェスは良いですね。

チクショー

チクショー

  • アルカラ
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

12:15~ パノラマパナマタウン (CAVE STAGE)

f:id:ysugarrrrrrr:20170504171918j:plain
CAVE STAGEに移動しアルカラに続くのは同じ神戸のバンドでかつ同じくサーキットフェスを主催するパノラマパナマタウン!
昨年からずっと気になり続けていたバンド、ついにライブで観れました。
「パノラマパナマタウンのテーマ」をSEにステージに現れると、「MOMO」「シェルター」とこれまで聴いてきたバンドとは一線を画する新機軸のバンドサウンドと耳触りの良い歌が五感を貫いていきます。
オルタナティブとかガレージロックなんてジャンルで称されているのをよく見ますが、そんなことはぶっちゃけ関係なくて、とにかく今のロックリスナーに間違いなく刺さる音楽を鳴らしていました
中盤は「エンターテイネント」「PPT」「リバティーリバティー」と来月リリースの新曲たちを立て続けに披露。
ほどんどの人が初めて聴いているにも関わらずフロアはそれぞれの思うままに身体を動かして楽しんでいました。
それもそのはず、フロントマンの岩渕さんのフロアの支配力が抜群に良い。ここというタイミングで繰り出される身振り1つでオーディエンスを一瞬で突き動かしてしまうカリスマ性も既に兼ね備えているみたいです。
「もっとデカいバンドになるんで」と最後はバンドの秘めたる野望を歌った「odyssey」で締めくくった35分。
今年は昨年以上に大型フェスにも顔を出すだろうし、気づいた時には「相当ヤバい」バンドになってるんじゃないかと思います。
そしてこの時間CAVE STAGEを選んだ僕らは間違いなく「良い趣味してるね」と胸を張って言っていくべきですね。
この後同ステージに出演したyonigeと同じで僕と同世代のバンドなので、これから今まで以上に期待して見ていきたいと思います。

MOMO

MOMO

  • パノラマパナマタウン
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

13:00~ go!go!vanillas (VIVA! STAGE)

みたびVIVA! STAGEに戻ると次に出演するgo!go!vanillasがサウンドチェックで「バイリンガール」を演奏中。
この曲は夏フェスがとても似合いそうなのでその時は本編で披露して欲しいですね。
本編は「みんなのデッカい声を聞かせてくれー!」という呼びかけから大合唱を生み出した「おはようカルチャー」からスタート。
続けて再来週リリースのニューシングル「平成ペイン」で外光が射し込む明るいVIVA! STAGEを踊らせました。
前回観たYON FESの時もそうでしたが、バニラズのようなハッピームード満載のロックンロールはこの時間のステージが映えますね。
このあたりからVIVA! STAGEは最後までずっとステージ後方まで多くのお客さんで賑わい続けていました。
そしてさらなる熱狂を起こした高速チューン「ヒンキーディンキーパーティークルー」を見届けて早めにSTAR STAGEへと移動しました。
この辺の区切りのつけ方は本当に難しかったですけど、バニラズは先月フェスでフル尺で観れたし、次のオーラルは先月観れなかったし良い場所で観たい、、、とか考えながら1日通して早めにステージに移動してました。

ヒンキーディンキーパーティークルー

ヒンキーディンキーパーティークルー

  • go!go!vanillas
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

13:35~ THE ORAL CIGARETTES (STAR STAGE)

早めにSTAR STAGEに移動したものの既に前方ブロックはパンパンに埋まっており、衝撃を受けたものの今のオーラルの期待度の高さを考えれば納得。
サウンドチェックの「起死回生STORY」の時点でフロアはヒートアップしていました。
一旦ステージから捌けてステージが暗転した時には広大なSTAR STAGEは後ろまで満員に。
「STAR STAGEをいただきますの会を始めたいと思います!」と高らかに宣言すると、1曲目「リコリス」から「Shala La」「CATCH ME」と最新アルバムの曲を立て続けに披露。
一気にバンドの独自性を押し出してきたアルバム曲は広い会場で鳴り響くのが映えますね。
一方でフロアの一体感を高めるステージングはこれまで以上にステージとの「近さ」を感じさせるものでした。ここ1年くらいの活動と現在行われているツアーでオーラルの目指しているライブが実現しつつあるんじゃないかなと思いました。
「このステージで1番を取りにきました。初出演のCAVE STAGEからSTAR STAGEに来れたのはみんなのおかげです。今はスターだなんて言うのはおこがましいけど、いつか時代を変えたいと本気で思っています!」
という拓也さんの強い決意から放たれたのは来月リリースの新曲「ONE’S AGAIN」
新曲の熱量をライブで伝えたいというバンドの思いと、間奏の「またライブに戻ってきて欲しい」という一言から、ライブの現場での関係性の重要さが伝わってきた1曲でした。
「いつか必ずここでワンマンやるって約束する。これだけの景色を見せられたらそうするしかない。それまで誰に何と言われても絶対に負けません」
とこれからさらなる高みを目指していくオーラルは今後さらに頼もしい存在になってくれるはず。
最後に披露された「5150」がまさしくバンドの決意表明として盛大に響き渡っていました。
次会う時はいよいよ武道館ですね。この日の4人を観ていたら余裕で通過点にしてくれそうなので、まずは前哨戦のツアーをしっかりやり切ってもらいたいです。

リコリス

リコリス

  • THE ORAL CIGARETTES
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

14:15~ SUPER BEAVER (VIVA! STAGE)

ここまで休むことなく動き続けて早くもこの日7組目。
「2年ぶりにVIVA LA ROCKに帰ってきました。去年出れなかったので誰よりもこの日を楽しみにしてきたんですけどそんな僕らよりもた楽しめますか!」
とフェスの熱気が帯びてきた昼過ぎのVIVA! STAGEに登場したのは先日日比谷野音ワンマンを大盛況で終えたSUPER BEAVER!
昨年リリースのアルバムから表題曲「27」「秘密」を続けて披露し、後ろまで埋まったステージには盛大なコーラスとシンガロングが響き渡りました。
「MUSICAのライターさんはとても信頼している」とぶーやんさんが主催者への感謝を告げ、
「どんな気持ちで音楽を聴くかは人それぞれ。僕はステージに立って音楽をやってる時は無敵の時間だと思っています。今の一瞬一瞬とこれから待ち受ける見えない明日を歌います!」
「歓びの明日へ」を披露し、
続けてフロアの大きなハンドクラップから始まった「美しい日」では逆にこれまでの1日1日、何気ない日常にも幸せを見出していて、改めてSUPER BEAVERがリスナーの生活に寄り添った音楽を奏でていることを実感出来ました。
高揚感が最高地点に達したラスサビでフロアを大きく揺らしたところを見届けてステージを後にしました。
無数の1対1が会場全体の一体感を作り出すのがビーバーのライブの素晴らしいところ。
これから1対1がどんどん広がってより大きなステージでのライブを見せてくれるはずです。

27

27

  • SUPER BEAVER
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

14:55~ KEYTALK (STAR STAGE)

続いてSTAR STAGEに登場したのはアルバムのツアーが始まったばかりのKEYTALK!
観るのは今年初めてでした。
アルバムの中のショートチューン「HOROBIRO」をSEに勢いよくメンバーが登場し、「桜花爛漫」からライブがスタート。
随所随所に盛り込まれる「パパンッ」という手拍子が鳴り響き、あぁKEYTALKのライブだなーって思いましたね。
広大なSTAR STAGEを持ち前のスピード感で切り裂いた「ASTRO」を経て、3曲目に早くも「MONSTER DANCE」を投下!
ステージから何も煽らなくても全員踊ってました。この曲が最近のフェスシーンに与えた影響力はデカイですね。
MCでは埼玉にゆかりのあるメンバーが多いKEYTALKが地元あるあるとフェスへの感謝の思いを話し、おなじみ「ペーい」コールでライブの後半戦へ。
「ペーい」コールで挙げた両手をそのままにイントロのハンドクラップにつなげたのは最新アルバムのリードトラック「Summer Venus」
EDMを盛り込んだサビ前の高揚感はライブだとさらに臨場感が増して高まりました。
さらにインディーズ時代の「sympathy」、とにかくポップに弾ける「Love me」と続き、最後はフェス=祭りを祀る「MATSURI BAYASHI」で終了。
これまで以上に曲の個性が強くなったし、セットリストの中での曲の振り幅もかなり大きく、フェスの短い時間でもバンドの変化を十分に感じられました。
これ以降のフェスでもいろんなパターンで楽しませてくれそうです。

Summer Venus

Summer Venus

  • KEYTALK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

15:40~ フレデリック (VIVA! STAGE)

続いてVIVA! STAGEに登場したフレデリックのライブにはこれまで以上に多くのお客さんが殺到し、後方のブロックも人が溢れかえって通路で観る方も沢山いらっしゃいました。
ライブは「オンリーワンダー」からスタート。
後方でもサビの振りを完コピしてる方が沢山いて、かなり浸透しているんだなと実感しました。
中毒的なフレーズが特徴的な「KITAKU BEATS」、ミドルテンポで色気を感じる「ナイトステップ」とタイプは違えど踊れるナンバーを続けて披露しました。
「今までより今日帰る時の方が音楽を好きになって欲しい。VIVA LA ROCKを塗り替えたいと思っています!」
という力強いMCの後には新曲「かなしいうれしい」を披露。
浮遊感と変則的なサウンドが特徴の実にフレデリックらしい新曲でした。
後半は「リリリピート」「オワラセナイト」「オドループ」と鉄板チューンを畳み掛けたようですが、次のCAVE STAGEが混雑するのを恐れて早めにそちらに移動しました。

KITAKU BEATS

KITAKU BEATS

  • フレデリック
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

16:35~ yonige (CAVE STAGE)

先月リリースした「Neyagawa City Pop」がオリコンTOP10にランクインし、この日の物販も長い列が出来ていたyonige。
スタートの時間までにCAVE STAGEは超満員となっていました。
「人を許したい四つ打ちソング」こと「センチメンタルシスター」からライブがスタートし、
最新作から「さよならプリズナー」「our time city」を続けて披露。
ガールズバンド離れした迫力満点の演奏はどんどん熱を帯びていき、ライブハウスさながらの距離感と暗さのCAVE STAGEは一気にyonigeのホームグラウンドとなっていきました。
「クリープハイプとタイムテーブルを被らせたVIVA LA ROCK最高です!一気に大好きになりました。」
と皮肉たっぷりならしいMCでフロアを笑わせたのもつかの間、
「さよならアイデンティティー」「アボカド」といった代表曲を連発しフロアの熱気も増していきました。
音源で聴くと切なさが先行するのに対して、ライブで観るとただひたすらにカッコ良い。
この日最後に披露した「恋と退屈」は僕がライブでのyonigeの魅力に引き込まれたきっかけの曲。
リアルな赤裸々な詞にシンプルな3ピースサウンドがとにかく力強く鳴り響いていました。
話題がどんどん先行してもやっぱりライブハウスじゃないと伝わらない魅力があるからライブで観て欲しい。
そんなバンドが今後もっと増えてきたら良いなと思った時間でした。
今年はどんどん大型フェスに出ると思うので、是非とも現場の生の熱量を感じて頂きたいですね。

17:10~ 夜の本気ダンス (VIVA! STAGE)

なんとこの日6度目のVIVA! STAGEへ。最初から最後まで観れたわけではありませんがこのステージは全出演バンドを観ることが出来ました。
そのVIVA! STAGEの初日を飾ったのが夜の本気ダンス。時間帯が時間帯なので「夕方の本気ダンス」と開催前から鹿野さんに言われていました(笑)
僕がステージに着いた時には1曲目「WHERE?」で早くもアツいダンスバトルが繰り広げられており、続けて「Crazy Dancer」を畳み掛けた頃には他ステージからの移動組も押し寄せて超満員となっていました。
「若い心を持つ全ての音楽好きの皆さんに捧げます」と「for young」を披露してMCタイムへ。
「さっきフレデリックが『踊ってないビバラ知らない』と、僕らのために歌ってくれました。僕ら夜の本気ダンスって言いますけど、どうせこの後『もっと光をー!』って歌うんでしょ!結局明るいのが好きなんでしょ!」
と出演前後のバンドをうまくイジる鈴鹿さんの口達者ぶりは相変わらずで、
この流れで「もっと光が欲しいですかー!!」先月リリースの新曲「SHINY」を披露したのは流石の一言に尽きました。
さらに「fuckin’ so tired」「B!tch」と代表曲を畳みかけていきます。
夜ダンのダンスチューンは他のバンドと比べてもこの手のジャンル特有の軽さがなく、ズッシリとしたビートで身体の内側から踊らせてきます。
特にこの日のVIVA LA ROCKはいわゆる「踊れるロック」を掲げるバンドが多かったのが特徴でしたが、その中でも一際目立っていました。
流石夜の本気ダンスを名乗っているだけのことはあるなと改めて感じました。
ラスト「戦争」の冒頭を見届けてSTAR STAGEへと移動しました。
これまで夜ダンはフェスでも一部分しか観れずにいたのですが、今回ほとんどフルで観ることが出来て良かったです。

fuckin' so tired

fuckin’ so tired

  • 夜の本気ダンス
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

17:50~ SiM (STAR STAGE)

f:id:ysugarrrrrrr:20170508140404j:plain
VIVA LA ROCK1日目のトリ前を務めたのは今やアリーナ会場を埋め、大型フェスも主催する現代のモンスターバンドSiM!
ここだけ200レベルのスタンド席で観ました。というのもやっぱりステージだけでなくフロアを俯瞰で観ても面白いと思ったから。
全てのエリアがスタンディングではないVIVA LA ROCKならではの楽しみ方をさせて頂きました。
「今まで観てきたバンドの楽しい思い出は全部忘れろ!SiMのワンマンライブへようこそー!!」
とMAHさんがオーディエンスを捲したてるといきなりの「KiLLiNG ME」からスタート!
一気にスイッチが入り沸点に達するフロアの様子を観てこちらもとても高まりました。
続く「Boring People, Fucking Grays」でも勢いは止まらず、さらに「Faster Than The Clock」ではスタンディングブロックの左右前後それぞれで大小様々なサークルが出現。
サビの左回りの光景は圧巻でした。こんな景色を遠目で観れる機会はなかなかないと思います。
「両手を挙げろ!グーで挙げろ!それを上下に振ったらモンキーダンスだー!」
といつになく丁寧な説明から披露された「GUNSHOTS」で繰り広げられたSTAR STAGEの一体感も素晴らしかったです。
その後も満員のアリーナでシンガロングが響き渡った「CROWS」や、
大きなステージだからこそ映えたミディアムチューン「Life is Beautiful」など、激しさと深さを織り交ぜた曲展開、
そしてギターロックがメインの1日目の中だったので実際少しのアウェー感も出ていたものの、それでも一瞬でフロアを熱狂の渦に閉じ込めるのはさすが百戦錬磨のバンドだと思わされました。
後半戦に差し掛かるところで移動してしまいましたが、しっかりと胸に焼き付けられた圧巻のアクトでした。

GUNSHOTS

GUNSHOTS

  • SiM
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

18:40~ BLUE ENCOUNT (VIVA! STAGE)

屋内でありながら外光が射して明るいステージだったVIVA! STAGEも日が落ちて一気に雰囲気が変わりました。
このステージの1日目のトリを飾るのはBLUE ENCOUNT!
ワンマンライブの動員を見ればSTAR STAGEの出演バンドと全くひけをとらないので当然のトリだと思います。
フェスの終盤で疲れも出てくる中、リハーサルから「JUST AWAKE」「スクールクラップ」でガンガンに盛り上げ、しまいには田辺さんがback numberの「花束」の一部分を弾き語るというサービス精神に溢れていました。
ライブ本編は絶賛ツアー中(現在は終了)ということもあって最新アルバムから「HEART」「LAST HERO」をアグレッシブにプレイ。
「こうしてトリに選んでもらえて嬉しい!でもトリなのに俺らの後にもう1バンドいるみたいなんだけど!何ブーンか知らねぇけど(笑) ボーカルが誕生日だって? 俺も今日誕生日なんだよ!ごめんなさい嘘です。」
と感謝と嫉妬の入り混じった田辺さんの言葉からは今でもがむしゃらな必死な姿勢が感じられました。
「俺たちビバラの歴史を塗り替えに来たから!俺たちが大トリでも良いよな!」
という言葉の後に披露されたのはアルバム曲から「ルーキー ルーキー」
武道館や幕張メッセでワンマンライブを行ってもなお初心になったつもりでひたむきに立ち向かうバンドの姿勢が伝わって来ました。
ここからさらに「LIVER 」「DAY×DAY」「NEVER ENDING STORY」と畳み掛け、
「ここにいる全員で歌ってくれ」と大合唱を起こした「もっと光を」を見届けてSTAR STAGEへ足を運びました。
まだまだ終わらない、今の現状に満足せずに進んでいくブルエンの姿はこの日もしっかり目に焼き付けて来ました。
、、、がやっぱりこの日の大トリはKANA-BOONです(笑) 最後まで観れずに申し訳ない!

19:30~ KANA-BOON (STAR STAGE)

VIVA LA ROCK1日目の大トリに抜擢されたのはKANA-BOON!
午前中から長時間かけて行われている中、最後までライブを楽しもうと多くのお客さんがSTAR STAGEに駆けつけていました。
SEなし、大歓声に迎えられた4人はバンドの勢いに火をつけた代表曲「ないものねだり」からスタート。
「ワンツー!」の掛け声でサビに入るとフロアは一気に白熱!
間奏のコールアンドレスポンスもバッチリキマりました。
さらにそれぞれイントロで大歓声が湧き上がった「ワールド」「盛者必衰の理、お断り」とアッパーチューンを畳み掛けていきます。
2.3年前、僕がライブにどんどんハマっていくきっかけとなった曲が続けざまに披露されて、思わず前方に突っ込んで盛り上がりました。
「皆さん元気にしてますか!めしださん元気ですか!!」と鮪さんが問いかけると、隣でめしださんがコクリと頷き、フロアから笑いが起こりました。(理由は察しの通りです笑)
そしてこの日は鮪さんの誕生日ということでフロアから祝福の声が上がりました。
「調べてみたんですけど5月3日生まれの人は、芸術肌・言葉づかいが上手・人気者ということで、、、まんま俺やないかい!!でも本当に才能が花開くのは60代みたいです!!」とボケる鮪さんと
「60になったら今よりチリチリになるんですか」と冷ややかなツッコミを挟むめしださんとの掛け合いは相変わらずで何よりです(笑)
こうした軽快なトークを挟んでからは最新シングル「Fighter」から再びアグレッシブで力強い演奏を再開。
続いてライブアレンジが施されてみたび大歓声が上がったキラーチューン「フルドライブ」を投下!
2番のAメロで歌詞が追いつかずにウェイウェイ言ってるあたりも相変わらずで微笑ましかったです(笑)
さらに初期の曲から「MUSiC」「さくらのうた」を続けて披露。
昔の曲を多く盛り込んだセットリストも、KANA-BOONが元気にライブをやれていること、ステージとフロアがともに楽しめることを意識したのだと思います。
「このステージには大きなバンドが沢山出ている中で、トリに選んでもらえて光栄でございます。僕たちまだまだ大きくなりたいので、もっとガッツを持ってやって行きたいと思います!」
というMCから披露されたのは新曲「バトンロード」
バンドのこれからを導いてくれるような曲と称した通り、これからの決意がみなぎった1曲でした。
そして本編ラストの「シルエット」で特大の大合唱を巻き起こしてステージを後にしました。
盛大なハンドクラップに加えてスタンド席ではスマートフォンのライトが彩り迎えられたアンコールでは、今年に入ってからの騒動に関して改めて謝罪の思いを口にしました。
「この度はいろいろとお騒がせしましたが、やっぱり僕らにとってバンドは切っても切れへん関係で、音楽しかないし、これから何十年もずっと音楽をやっていきたいと思ってます。こうして待ってくれる人、聴いてくれる人がいないとやっていけないので本当に感謝してます。居場所を作ってくれてありがとうございます。また1からスタートしていきます。」
と語るとフロアからは4人を後押しする大きな拍手と歓声が巻き起こりました。
アンコールで披露されたのは「眠れぬ森の君のため」
「フェスに出たい、僕がCDを出したら、僕がステージに立ったら」
と、バンドの決意を歌ったこの曲は今のKANA-BOONの想いが込もった再起の歌としてリスナーの胸に沁み渡っていきました。
最後はVIVA LA ROCKから鮪さんにバースデーケーキが贈られ、祝福ムードに包まれて長時間に及んだフェスティバルの1日が締め括られました。
f:id:ysugarrrrrrr:20170508165442j:plain

眠れぬ森の君のため

眠れぬ森の君のため

  • KANA-BOON
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

まとめ

全部で14バンド、過去最大のボリュームとなってしまいましたが、ここまで読んで下さった方は本当にありがとうございます。
フェスには数多くのアーティストが出演する中で、1日を締めくくるアーティストには並々ならぬ期待を込めて抜擢しているはず。
やっぱりヘッドライナーは特別感があるし、「誰がトリなのか」というのも個人的にはフェスを選ぶ重要な基準だったりします。
この日のタイムテーブルを初めて見た時、これまで以上に期待で胸が高鳴りました。
トリのKANA-BOONをはじめ、KEYTALKやオーラルなど、僕がロックとライブに本格的にハマっていった頃に人気が出てきて、ライブを観てきたバンドが規模を大きくしてメインステージに並んでいたから。
そして当日、広大なステージを支配出来るだけの迫力のあるライブを見せてくれました。
VIVA LA ROCKを観に行ったのは今回が初めてでしたが、それでもここ数年のロックシーンを駆け上がってきたバンドのストーリーを色濃く感じさせてくれました。
VIVA LA ROCKはそれぞれがステージの前後左右を意識しながらライブをしていて、
お祭りムードの中にもバチバチなバンドの気概を感じられ、それがライブをより一層魅力的なものにしていたと思います。
来年以降もこのようなバンドの熱量が直に伝わるフェスにしていって欲しいです。