フェス

関ジャニ∞が出演したMETROCK東京編から考える音楽フェスの今後

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
最近はすっかり暑い日が続いてますね。屋外のフェスイベントが続々と開催されるようになってきましたが、既に気分は夏フェスといった感じではないでしょうか。
そんな中で先週末特に注目されていたのが東京で行われたMETROCKではないでしょうか。
2日目には開催数日前にシークレット枠的に出演が発表された関ジャニ∞が初めてフェスのステージに立って話題を集めました。
そのことに対する僕の感想から、今回のMETROCKを通じて感じたフェスの今後についての話につなげていきたいと思います。

関ジャニ∞の出演は結果的には大成功

開催直前までアナウンスが見送られていたMETROCKの2日目のメインステージのトリ前の枠。
僕の予想はツアーが終わったばかりのRADWIMPSかなーと思っていましたが、まさかまさかでしたね。
当日僕はフェスに直接参加してないのですが、Twitterを中心に現地の方が発信している情報を頼りにこの日の模様を楽しませていただきました。
そして満を持して関ジャニ∞さんのライブが行われたわけですが、
率直な感想としては大成功だったのではないかと思っています。
これは参戦された方々からの反応を見て明らかでしたね。
全編バンドセットで曲が披露され、上手いと言われている演奏面でもお客さんを盛り上げるという面でもロックファン層にしっかりと届いていたみたいです。
他のバンドと同様、純粋に音の力で楽しませることが出来ていたということですね。
あと、これは良いのかどうかわからないですけど、熱心なファンの方の中にはステージの音漏れを聴きに来たって方もいらっしゃったそうです。
音漏れ目当てってなかなかロックバンドでは聞きませんよね。
もちろん近隣の迷惑にならないというのは大前提ですが、ファンの音を楽しむことに対する執着も凄いなと感じました。
フェスにロックバンド以外のアーティストが出るのは特に珍しいことではありませんが、
今回のように中でも大物のアイドルグループが出演するのはやはり特別感がありますよね。
もちろんフェスはロックバンドの主戦場であって欲しいけど、今回みたいなことがもっとあっても良いのかなと思います。
バンドマンにとっても良い刺激になるだろうし、
一方でこういう場に馴染みのない方にはロックバンドの魅力を知ってもらう機会にもなります。
今ではバンド以外だって音楽に体験が求められる時代だし、その中でフェスという場を活かしたいと思うのは必然の流れ。
ジャンル関係なくカッコ良い音楽が評価されるようになれば、お互いのモチベーションも競争意識も高まって音楽シーンがもっと盛り上がるのではないでしょうか。
今回の関ジャニ∞の出演はそんなことを再確認させてくれるとても良い機会だったと僕は思います。

楽しい場所に規制を加えないためにもルールやマナーは必要

ここまで書いた通り、いろんなジャンルのアーティストがフェスに集まるのは音楽シーンにおいても大きなメリットがあるはずです。
ただ、いろんなジャンルのアーティストのファンが一同に集まることで起こってしまう弊害があるのも事実。
そのことでお客さん同士であーだこーだって不平不満を口にしてしまうのが本当に勿体無いと思ってしまいます。
例えば今回だったら、フェスという場に慣れていない関ジャニ∞のファンの方が一部批判されているのが目に入りました。
まぁある程度このようなことが起こるのは仕方ないです。そして良くないと感じたことは良くないと言うべきだとも思います。
今回は事前にフェスの参戦経験がある関ジャニ∞のファンの方がフェスでのルールやマナーを説明してくれていたのも印象的で、そのおかげで大きな問題は無く終わることが出来ました。
ただ、こういう注意を促すのをファンの方が率先して行っているというのもどうかなーっていうのも感じまして、
事故やトラブルを未然に防ぐにはまずフェス側がある程度注意を呼びかけなきゃいけないのではないかと思いました。
例えば僕が今回不安だったのはやっぱりフロントエリアの危険行為です。
出番前から前の方で待っている関ジャニ∞のファンの頭上を人が転がっていくなんてことがあったらどうなるんだろうとか考えちゃったわけですよ。
だからと言って無理に規制を加えろとは全く思わないです。
フェスは可能な限り自由で楽しめる場所であって欲しいですからね。
ただ「このフェスはこういうフェスでこんなことが起こる」っていうことをしっかり伝えた上で、ルールが必要ならルールを設けてそれに則って開催することが今まで以上に求められると思います。

先日も大阪で開催されたMETROCKのことで記事書きましたが、
結局東京でも「ダイブは禁止。行ったら退場等の措置をとる」という注意事項は看過されてたみたいです。
おそらく来年以降もMETROCKはジャンルレスなフェスになるでしょうから、この辺のアナウンスは少し改善すべきだと思いました。
これは逆説的ですが、自由に音楽を楽しんでもらうために、ある程度ルールが必要だと僕は考えています。
最低限守って欲しいことを会場の全員が守れば、それ以上に楽しみ方を規制するルールは必要ないのではないでしょうか。
それが難しいのは百も承知ですが、音楽の遊び場に厳しい規制がかからないためにも、この手の話はこれからもしていこうと思います。

ジャンルも楽しみ方も自由なフェスを実現するために

というわけで、今回は東京のMETROCKからフェスの良い部分とそうでない部分をそれぞれ取り上げました。
今回のように、今後は今まで以上に様々なジャンルのアーティストがフェスのステージで活躍する時代がやって来るでしょう。
その中でフェスの空間の楽しみ方にも多様性が生まれてきており、それに伴って問題点も出ているというとても難しい状況にあると思います。
そこで、これからもフェスを楽しみたい僕たちがやるべきこと。
それは「現場で起こってることを伝えていく」ことです。
僕はこうしてWeb上で音楽のこと色々書いていますが、まだまだ足りないなと感じさせられました。
それこそ、この記事はインターネット上で現地の情報がわかったから、そこに自分の考察を加えて文章にすることが出来ています。
色々と積極的に発信してくださった方に本当に感謝です。
1人ひとり、自分自身が思ったこと感じたことを発信していくことで、それに共感してくれた人の行動を良い方向に変えていきたい、変えていけると思っています。
フェスに関して言うなら、僕はフェスの現場で起こることを事前に知ってもらって、思わぬ事故だったり意見の衝突を防ぎたい。
フェスが自由に楽しめる場としてこれからも続いて欲しいから。
この先もこれまでと同じような環境で最高の音楽体験が出来るように、少しでも力になっていきたいと思います。