フェス

【ライブレポート】4/8 YON FES 2018 (2日目)

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
2018年4月7日〜8日にかけて、愛知県のモリコロパークで行われた04 Limited Sazabys主催「YON FES 2018」に参加して来ました!
終了して日が空いてしまいましたが、ここでは2日目のライブの模様をお届け出来ればと思います。
参加した方も、そうでない方も、フェスの余韻を味わうor1日の追体験の一助にして頂けたら嬉しいです!
1日目のライブレポートも是非合わせてどうぞ!!
 

ライブレポート

フレデリック (SKY STAGE)

セットリスト
M1. オンリーワンダー
M2. KITAKU BEATS
M3. 新曲
M4. たりないeye
M5. TOGENKYO
M6. オドループ
「昨日は特別な1日だったと伺っているので、今日は”格別”な1日にしませんか?」
と披露されたミドルテンポのダンスナンバーの新曲に、
「フェスには似合わないかもしれないけど、今の自分たちにとって最高な曲をフォーリミに聴かせたい」
と続けて披露された「たりないeye」の流れがまさに格別。
夜のディープな雰囲気が似合いそうな曲もモリコロパークのロケーションにマッチしてました。
開催前のインタビュー記事でフォーリミが期待していた「色気と演奏力」を存分に発揮した素晴らしい2日目トップバッターでした。

たりないeye

たりないeye

  • フレデリック
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

DATS (LAND STAGE)

f:id:ysugarrrrrrr:20180413195137j:plainセットリスト
M1. Netflicks
M2. Mobile
M3. Patagonia
M4. Hearts
M5. Message
晴れ渡った真っ昼間の野外で、夜のクラブで流れてそうなお洒落な音楽を浴びるのも貴重な体験だったし、むしろめちゃくちゃ会場の雰囲気に合ってましたね。
演奏はアグレッシブだし、歌いながらフロアまで乗り出すし、
そういう現場での熱を大切にしてる人たちで、だからこのフェスに呼ばれたんだなと感じました。
その場でフロアのハンドクラップを録音して流したり、お客さんをステージに上げてセッションしたり、遊び心も存分に見せてくれました。
アウェーな環境でも芯の通ったライブを披露したDATS、これからも色んなフェスで躍動して欲しいです。

Mobile

Mobile

  • DATS
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

Crossfaith (SKY STAGE)

セットリスト
M1. Monolith
M2. Freedom
M3. Kill ‘Em All
M4. Jagerbomb
M5. Omen
M6. Countdown To Hell
2年連続で真っ昼間のSKY STAGEに降臨したCrossfaith。
「今年のYON FESが仮に何か失敗したとしても、俺たち同世代にとって大切な存在だからこれからも絶対に続けて欲しい」
とフォーリミへのエールを贈り、同フェスでは数少ないラウドバンドである彼らも同世代の繋がりに意味を感じていることが伝わって来ました。
ただライブはいつも通りの爆音と熱狂を叩きつける。
「フレデリックやDATSと違って、俺たちには”良い感じ”に盛り上げることは出来ない。0か100か、やるかやられるか、100パーセントを出し切って帰ります!」
と後方のPAテントに巨大なサークルを作りあげた「Jagerbomb」に、
ラストは昨年に続いて「Countdown To Hell」の2度に渡るウォールオブデスで大団円。
何年経ってもこのフェスでこの戦い方が出来るのはCrossfaithしかいないのではないかと。圧巻のアクトを今年も見せつけられました。

Jagerbomb

Jagerbomb

  • Crossfaith
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

フレンズ (LAND STAGE)

セットリスト
M1. 夜にダンス
M2. Hello New Me! (ゲスト: 04 Limited Sazabys HIROKAZさん RYU-TAさん)
M3. 塩と砂糖
M4. ベッドサイドミュージック
M5. Love, ya!
Crossfaithからのフレンズというとてつもないギャップ(笑)
普段のフレンズより3割増しでユルく楽しく盛り上がれた気がします。
ボーカルのえみさんが「原っぱでハイジになった気分で歌ってた」って言ってたのも頷ける。
YON FESの空間に溶け込んだ、「モリコロサイドミュージック」でしたね(?)
そしてラストナンバー「Love, ya!」に入る前に、
「フォーリミが1番喜ぶのは皆さんにフレンズを好きになってもらうこと」
と話していたのが印象的で、
バンドの主催フェスに集うのは「好きなバンドの好きなバンド」であり、
「お客さんに好きになって欲しくて呼んだバンド」であることを忘れてはいけないなと思いました。

Hello New Me!

Hello New Me!

  • フレンズ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

My Hair is Bad (SKY STAGE)

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セットリスト
M1. アフターアワー
M2. 熱狂を終え
M3. ドラマみたいだ
M4. 告白
M5. クリサンセマム
M6. 元彼氏として
M7. フロムナウオン
M8. 真赤
「愛された分しっかり返したい」
と3年連続出演のMy Hair is Bad、今年もホームランで満点回答でした。
「Crossfaithが100パーセントと言ってたので、俺たちは150パーセント!今日1番のロックバンドをやって帰ります!」
皆勤賞の彼らに相応しい意気込みでした。
ロックバンドがアイドルみたいになったとか、逆もしかり、偽物を見て本物を見抜くこと。
画面越しの「いいね」よりも現場でのヤバいい景色。今ここで繋がっている実感。
年をとって出来ないことが増えても更にカッコ良くなれる。
彼らがこだわり続けるロックバンド像は揺るがないということを毎年このフェスで証明して欲しい。
YON FESと出演者とお客さんを繋いで欲しい。
「遊びでやってたバンドが仕事になって、今こうしてバンドやってるのが俺の誇りです!」
「フロムナウオン」で叫んだ椎木さんの姿は、フォーリミ含め全出演者の総意が乗り移っているように見えました。

告白

告白

  • My Hair is Bad
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

COUNTRY YARD (LAND STAGE)

セットリスト
M1. Don’t Worry, We Can Recover
M2. I’ll Be With You
M3. Seven Years Made By Now
M4. Orb
M5. Alternative Hearts
M6. Starry Night
M7. In Your Room
この日観るまで正直ほとんど曲も知らなかった、まさにフォーリミが僕らに繋いでくれたライブでした。
「アンダーグラウンドの音楽かもしれないけど、今日出てるバンドみんなアンダーグラウンドから来てる」
「バンドのみんなも、君たちも、スタッフも、みんなギラギラ輝く星になりたいんだよ!誰かになろうと思わないで、ヤバい自分になっていこう!」
色んなジャンル色んなシーンから集まるYON FESだからこそ、自分たちの音に自信を持ってステージで躍動していて、
それに対してフロアも素直に受け取れるフェスだなと改めて実感した時間でした。

Starry Night

Starry Night

  • COUNTRY YARD
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

マキシマム ザ ホルモン (SKY STAGE)

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セットリスト
M1. 恋のメガラバ
M2. 「F」
M3. アバラ・ボブ<アバラ・カプセル・マーケッボブ>
M4. 皆殺しのメロディ
M5. メス豚のケツにビンタ(キックも)
M6. チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
M7. 恋のスペルマ


GENさんが書いた楽屋の置き手紙に「モリコロパークを壊さないで下さい」って書いてあったのはフリでしかなく、モリコロパーク激震。
多分木の1本2本倒れてたし、モリゾーもキッコロも頭降ってた。会場揺れすぎてリニモ止まってた。多分。
曲もMCも破壊力が桁違いなくせして、
「ウチらデビュー当時からアイドルのつもりでやってるから〜」
とか言うし。確かにキャラが立ち過ぎてるし、代えが効かないホルモンだから名乗れる肩書きかもしれない。
人生2度目のホルモン、まさかこのフェスで観れるだなんて一大事だと思って臨みましたが、一大事ってレベルじゃなかったですね。

youtu.be

BiSH (LAND STAGE)

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セットリスト
M1. BiSH-星が瞬く夜に
M2. SMACK baby SMACK
M3. GiANT KiLLERS
M4. MONSTERS
M5. オーケストラ
M6. BiSH-星が瞬く夜に (ゲスト: 04 Limited Sazabys RYU-TAさん)
ついにライブで観ることが叶ったBiSH。
スタート前にステージに楽器も機材も何も置いてないのはとても新鮮でしたが、
いざライブがスタートするとヘドバンにモッシュにサークルにラウド・パンクバンドさながらの光景を作れるのはやっぱり強いなと思いました。
ロックフェスだし、そう言うノリが中心で盛り上がった一方で、振り付け完コピしてる人や熱狂的な清掃員も多数見受けられました。
BiSHはお客さんもジャンルの垣根を越えて色んな現場に顔を出せるんだなーと思うと羨ましいですね。
色んなジャンルのバンドを繋ぐフォーリミと、バンドの垣根を越えてロックの概念を変えていくBiSH、やっぱり惹かれ合ってYON FESに呼ばれたんだなと。
これからもお互いのやり方で壁を壊していって欲しいなと思います。
ラスト2度目の「BiSH-星が瞬く夜に」で乱入したリュータさんのダンスもキレキレでした(笑)

BiSH-星が瞬く夜に '16

BiSH-星が瞬く夜に ’16

  • BiSH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

HEY-SMITH (SKY STAGE)

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セットリスト
M1. Dandadan
M2. 2nd Youth
M3. Radio
M4. Let It Punk
M5. Don’t Worry My Friend
M6. Endress Sorrow
M7. Jump!!
M8. The First Love Song
M9. We sing our song
M10. True Yourself (ゲスト: Crossfaith Koieさん)
M11. Goodbye To Say Hello
M12. Come back my dog (ゲスト: Crossfaith Koieさん)
2日目のSKY STAGEトリ前は、前日台湾でのライブから愛知に飛び、ケータリングで台湾混ぜそばを食べていた(笑) HEY-SMITH!!
終盤のMCで
「フォーリミとは昔から小さいライブハウスでタイバンしてたのが、こんなデッカイ会場に呼んでもらえるなんて、バンドって夢があるわー!」
「お前らも辛いこと悔しいことあると思うけど、その思いの近くには希望と自由があるから、それを見逃すなよー!!」
と語った猪狩さん。さすがバンドマンが世界一カッコ良い職業と言うバンドマンの言葉には重みがある。
その前のMCで
「その土地土地に女がいるような男だけど、名古屋にはおらんから今日は探しに来ました!」
と言ってたのと同一人物だとは到底思えない(笑)
最後を飾るに相応しい「Goodbye To Say Hello」を聴き入ったところで、
「お前らまだまだ暴れ足りなさそうだからもう1曲やるわー!!」
ラスト暴れ倒すのにもっと相応しい曲ありましたわ。
CrossfaithのKoieさんも交えての「Come back my dog」で2日間で唯一の激走を果たしました。

Come back my dog

Come back my dog

  • HEY-SMITH
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

ENTH (LAND STAGE)

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セットリスト
M1. HANGOVER
M2. Voo-Doo Shangrila
M3. Get Started Together
M4. Let it die(t)〜まこっつ走れ〜
M5. Bong! Cafe` au lait! Acoustic guitar!
M6. NO FATE
M7. TEARS
M8. ムーンレイカー
2018年のLAND STAGEを締めくくったのはENTH!
弟子から師匠へ、名古屋バンドのバトンパス。めちゃくちゃ気合いのこもった攻めのライブを体感しました。
最初ステージの後ろで観ていたのが、「Get Started Together」の歌い出しで気づいたら一気に前に突っ込んでいた。
自分以外にも同じような人が沢山いて、この衝動感というか、一瞬でハートを着火させる力。ENTHの曲にはそういう力がパンパンに詰め込まれてて本当にカッコ良いんですよ。
「昨日GENくんが”若いバンドに忘れかけてた大事なモノを思い出した”って言ってたけど、俺も一緒。ステージに立ったらどんな当たり前も奇跡に思える。この感覚を忘れずに持って帰って欲しい!」
と、だいぽんさんのエモーションたっぷりなMCから届けられた「TEARS」で感情メーターが満タンになり、それを爆発させたラストナンバーは「ムーンレイカー」!!
名古屋代表のバトンを逆にフォーリミから手繰り寄せるような熱演。最高でした。


youtu.be

04 Limited Sazabys (SKY STAGE)

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セットリスト
M1. fiction
M2. knife
M3. escape
M4. Chicken race
M5. labyrinth
M6. swim
M7. milk
M8. My HERO
M9. monolith
〜アンコール〜
EN1. Squall
EN2. 758
「自分は何になりたいんだろうって考えたとき、別に有名人にもアイドルになりたいわけでもないし、何ならミュージシャンになりたいわけでもないのかもしれない。じゃあ何になりたいのかって、僕はヒーローになりたい。特別生まれも育ちも良いわけでもない普通の兄ちゃんが、楽器持ったら色んな人に出会ってこんなことが出来るって夢を見せれるヒーローになりたいと思ってます。」
「大事なことを見失っても、それを確かめに戻ってこれる場所だと思いました。みなさんと一緒にこの居場所を守っていきたい。ヒーローは何度だって現れるからね!」
と想いの丈を語ったGENさんのMCから披露された「My HERO」からが2日間で1番のハイライト。
この曲だけに限らず、歌われている言葉1つ1つが自分ごとに聴こえてくる。
更にこうして居場所を作ってくれて、面と向かって感情を伝え合える距離感があるからこそ、自分に限らず、他のお客さんだって、出演したバンドマンだって、04 Limited Sazabysをヒーローと呼ぶことに何一つ疑いはない。
そして、
「この2日間で1番の最高点、沸点を迎える時が来ました!!」
と本編ラスト、渾身の「monolith」を投下。
曲の前に放った最後の挨拶、


どうやら気のせいでは無かったみたいです。
アンコールでは
「ここを乾いた感受性を潤せる場所にしたい。考えてるだけじゃ下へ下へ回転していくから、今はただただ感じて、感じとったものをしっかりキャッチして持って帰ってください!」
と、”考えて考えて考え過ぎた自分自身”に「Squall」が降り注ぎ、
「まだ演り足りないから、もう1曲!名古屋の歌を!」
と2日間を締め括ったのは2年ぶりにこのモリコロパークで鳴らされた「758」!!
名古屋のロックバンド、名古屋のヒーローとしての誇りをショートチューンに叩きつけ、YON FES 2018は幕を閉じました。

monolith

monolith

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

感想

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昨年に続いて今年も2日間通して参加することが出来ましたが、本当にあっという間でした。
出演バンドの意気込みや、主催の04 Limited Sazabysに対する想いが伝わってきたのはもちろん。
去年に比べて、各バンドのMCや曲の歌詞を自分自身にとって意味あるものにしようと思ってライブを観ていたような気がします。


そんな感情と熱が渦巻くステージ、まして大好きなバンドが自信を持って呼んだバンドだから、今年は全出演バンド観てきました。
その分情報量や感想も増えて大変でしたが、これを書くことであの時のライブがまたパワーをくれるんですよね。
もちろんそのパワーがずっと続くようなことはないし、そんな人はきっとロックバンドを拠り所にしなくても生きていける人だと思うので、
ここからまた1年間悩み抜いて戦い抜いて、また戻ってこれたらなと思います。


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