オピニオン/コラム

23歳、5年半かけて大学を卒業して思うこと

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

noteではこっそり報告したんですが、2018年9月19日をもって大学を卒業しました。

就職先を蹴っ飛ばして、休学して、その間にブログに出会って、トータル5年半をかけての卒業です。

そして、卒業して以降も会社員としての就職はせず、しばらくは当ブログとアルバイトを両輪にフリーで活動します。

これまでの学生時代に何をやってきたかっていうのは改めてプロフィールを作り直そうと考えているので、今回は今の率直な思いを。

正直やることも環境もガラッと変わるわけではありません。

ただ、学生じゃなくなった実感が無いかと言ったらそんなわけも無いので、今の心境を書いてみました。

「やりたい」に対する「やめとけ」の声が減ってきたかもしれない

周りの人を見ていても「就職しません」って言っても2~3年前に比べたら驚かれなくなってきたような気がします。

どっちが良い/悪いってそれぞれの立場から言っても結局その人の選択次第ですしね。

僕は建前とか社交辞令とか組織ぐるみの飲み会は確かにイヤではあるけど、実際に会社に社員として勤めたことがないので、批判するような口が聞けるわけがないし、

バイトだって好きで続けてる人もいます。僕もお金のために時間を捧げているわけでもないし、消耗して嫌々なんてことは1ミリもないです。

2年続けてきたブログも、遊びだと思ってやってないし、働きたくないからブログ書いてるわけでもありません。

「やりたい」ことに対する「やめとけ」の批判の声が減ってきたのか、多様な働き方が浸透しているのか、変化が目に見えるわけでは無いけど、

生き方が多様になることを多くの人が理解すれば、不必要な向かい風に当たる人が少なくなると思います。

周りのに引け目を感じないと言ったら嘘になる

そうは言っても、今までに似たような境遇の人がSNSで批判されてるのを見てきたし、それを見ては、

「自分の選択はどれもこれも逃げの選択なんだ」

と引け目負い目を感じてきました。

僕は今23歳で、同級生の多くは新卒2年目の社会人です。

1年前の3月、SNSで笑顔で学位記を持っている同級生の写真を

「ホントは俺もここに写ってるはずなんだけどなー、遅れを取ってしまったな」

と思いながら見ていました。

1年半が経って、ようやく同じ立場を経験しました。

同じレールの上にはもういないから、別にやっと追いついたとも思わないけど、周りの同級生と比べて”遅れてる感”は拭えない。

企業に勤めてオンオフ共に充実してそうな人もいれば、ちょっと辛そうな人もいる。

大学院に進んで今も学生の人もいるし、同じく新卒でフリーで活躍してる人もいる。

いったん夢に蓋をして働き出した人もいる。

高校出て働いてる人はもう自分の家族を持っていてとても幸せそうに見える。

みんなそれぞれ自分が持ってないものを持っていて、羨ましい、あぁなりたい、なりたくない。色々思っては自分と比べて落ち込むこともあります。

だけど、それはやっぱり周りと比べるからであって、

自分の本心が「こうしたい!」と思った道に結果としては進んでいるものだと思う。

誰かと比べたり引け目を感じるのは自分の本心の確認作業。自分の中の不安と熱意に向き合わせてくれる周囲の人たちの存在に感謝です。

学生時代という括りを作らないで欲しい

ここでは僕ら世代の若い人たちに向けて書いてみます。

僕も含めて学生時代、子供と大人の間で揺られている10代後半〜20代前半の方々に言いたいのはシンプルにこれだけ。

「自分はどういう人間で、何をやりたいのか」

これをずっと問い続けられる人になって欲しいなと思います。

こういった問いの答えは目まぐるしく変わっていくと思うので、就活中の半年、1年だけじゃなくて、2年3年4年と、もちろん早ければ早いほど良い。

2020年代に入ったら就活ルールが無くなるとも言われてるし、もしかしたら否が応でもそうせざるを得ない時代がやって来るかもわかりません。

昔に比べて働き方も、働く時期も、今の進路の選択肢はとても多彩に広がってます。

そして広がり過ぎたことで、本当に進みたい道に出会うためには今まで以上に自発的にならなきゃいけないし、早い時期から自発的でいても時間がかかると思います。

僕は4年制大学を5年半かけて卒業しました。

僕の場合は自分の進路に自発的でない期間の方が圧倒的に長かったから5年半かかってしまったけど、

これからは進路に前向きな人ほど「4年じゃ短い」という状況が増えるかもしれない。

だから、あんまり「学生時代」って枠で括らないで欲しいなと思います。

4年間のうちに勉強して遊び尽くして就活を終わらせるのが学生時代じゃありません。

僕はもう大学は卒業したけど、今になって学びたいことが沢山ある。

既成の固まったルールみたいなものを、少しずつ柔軟に、その人その人に合わせてアレンジしながら子供と大人の間の時代を過ごして欲しいなと思います。

感謝してもしきれない家族の存在

最後に、面と向かってだとこんなことも言えないのでここまで僕を1番近くで支えてくれた人たちへ。

ありがたいことに、このサイトも沢山の方に読んで頂いて応援して頂いていますが、家族の存在こそが自分という人間にとっての1番のフォロワーです。

「反抗したくなるような厳しい家庭だった」とか、「親の反対を押し切って〜」とか、そういう背景は全くなく、休学するにしてもフリーになるにしても、祝福ムードにも神妙ムードにもならず自分の考えと決断を尊重してくれた存在です。

「やってみたいことがあるから就活辞めて休学したい」と最初に打ち明けた時に、嫌な顔せず頷いてくれた、良い意味で楽観的で責任感の強い父親。

僕がこういう道を進み出してからは、僕ら世代の働き方や価値観を知ろうとしてくれていて、

今は適職診断のテストを作っていたり、大学のキャリア教育に関わっているので、父親の仕事からも学びつつ、僕ら世代の声をもっと伝えていきたいと思います。

今以上にやりたいことが思い浮かばなかった高校生時代に書いた”夢作文”に

「サラリーマンだけどその都度やりたい仕事をやっていて、家族も大事にしている父のような大人になりたい」

と書きました。

今はサラリーマンとしてそれを叶えたいとは思わないし、自分の家庭を持ちたいとも全く思わないけど、昔から変わらずこういう大人になりたいと思う筆頭です。

僕の心配性な部分は母親から十二分受け継いでいるので、この2年ぐらいはめちゃくちゃ不安にさせてしまったと思います。

普段はヘラヘラ話すことが多いけど、それはお互い本心が言い切れてないからかもしれない。最近はもう申し訳なくて目を合わせて晩御飯が食べれません。

それでも、

「何をしたいかよく考えて頑張ってね」

と言ってくれたことがとても励みになってます。

1番に家族の健康を気遣ってくれて本当に感謝です。

そして中学3年生の弟。

土日も朝から夜まで勉強して頭を悩ませてる姿にこっちが焦らされてます。

当時の自分以上に気弱で引っ込み思案だけど、歳は離れてるけど年々趣味が合うようになって嬉しい限り。

弟の将来も一緒に考えられる頼れる兄貴になります。

高校生になったら沢山ライブに連れて行ったろうと思います(笑)

本当に、当たり前じゃない環境を作ってくれました。

だからこそとてつもない借りを背負ってると思っているので、これからの活動でそれ以上のものを返します。

これからもどうぞよろしくお願いします

ここまで書いたように、楽観的な部分と心配性な部分の両面が絶妙にブレンドされて23年生きてきたので、

日によって「なんとかなる」とワクワクしたり、「これからどうしよう」とネガティブの底にハマったりしました。

今はその起伏も面白いと思えるような人生にようやく踏み入れることが出来たかなって感じです。

好きなこと、やりたいことがあるからワクワク出来るし、そっちに傾くほど自分の選択に自信が持てなくなる。

やりたいことがないという人も沢山いると思う。ベクトルは違っても、僕たち世代の人たちは何かしら不安を抱えて生きてます。

だけど、そうした不安を通じて自分の中の自分らしさ、人間らしさと向き合って戦って突き詰めた人に開けた時代になっていくんじゃないかとも思ってます。

僕はこれからも今まで通り、好きな人や作品、行った場所やそこでの経験、自分の考えなどをこのサイトを中心に発信していきますが、

これからはより一層、僕のように何らかの不安や生きづらさを感じている同世代の人たちに届くように心を注いでいきます。

一緒にこれからの時代を生きていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。