ライブレポート

04 Limited Sazabys “SOIL tour”を鹿児島CAPARVO HALLで観た

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

 

12月13日、04 Limtied SazabysのSOIL tourを目撃しに鹿児島県のCAPARVO HALLまで行ってきました。

 

この記事では対バンのヤングオオハラも含めたライブの模様を文章にしてお送りしていきます。

 

ツアー期間中なので04 Limited Sazabysのライブは曲のネタバレ無しで書きました。

ヤングオオハラ 〜沖縄から”近くて遠い”鹿児島に届けたビッグウェーブ〜

沖縄発、弱冠20歳、つい先月に全国盤をリリースしたばっかりのヤングオオハラ。

デビュー作を曲順通りにやるっていう初々しいセットリストだったけど、音源で聴いた曲は凄くカッコ良かったから、十分満足出来るライブだった。

 

「沖縄まだ暑いからさ!最高の夏をここに持って来ました!」

と披露された「サマタイ」の心地良いダンスビートに揺れ、遊び心とプレイボーイっぷりに溢れた歌詞に思わず笑ってしまう。

 

一方で後半の「HANBUN」では純粋無垢な想いをエモーショナルに響かせる。

 

「沖縄と鹿児島ってすぐだけど全然来たことなくて、フォーリミ先輩が俺らみたいなクソ無名なバンドを呼ぶってリスキーなことをしてくれたからには、俺らはライブで返すしかないです!」

ギターを下ろしてハンドマイクで訴えるハローユキトモの眼差しは真剣だった。

 

ラストの「美しい」で、歌詞の通り”炎よりも熱く燃える”ような、次の世代のロックのともし火のように会場一面に拳が力強く上がる。

 

この光景を観てしまったからには、もっと大きいバンドになって欲しいという思いも一層募った。

フォーリミ先輩に抜擢された波に乗って、琉球から更なるビッグウェーブを起こして欲しい。

 

セットリスト

 

M1. 新

M2. ホーリーランド

M3. サマタイ

M4. 朝になったら

M5. HANBUN

M6. 美しい


ヤングオオハラ 「HANBUN」

04 Limtied Sazabys 〜今年の汚れを破壊する爆音〜

「サツマニアンぶりの鹿児島ですけど、ツアーとしては2年ぶり、皆さん待たせたね!」

鹿児島自体は2ヶ月ぶりだけど、こうして作品ごとにライブハウスにただいまを言いにやって来る04 Limited Sazabysを鹿児島のファンは待ち望んていたと思う。

 

「鹿児島には特別な思いがあって、2年前初めて桜島見た時に”この景色見たことあるー!俺のルーツ絶対ここじゃん!”って確信したんですよ」

「俺、吉留って苗字なんですけど、どうやら九州の特に鹿児島には結構いるらしいと聞いて、”絶対俺の先祖ここだよ!”って思ってたら前回の打ち上げの帰りに”靴の吉留”って店があって・・・」

意気揚々とご当地トークを繰り広げるGENさんは全国各地を自分の個人的なストーリーと結びつけ、まさに”土壌”にしていた。

 

こういう思い入れを聞けると現地のファンも嬉しいはずだし、ライブもその土地その土地で少しずつ違う雰囲気を感じられる。

 

 

対バンのヤングオオハラに対してのエールも惜しみなく送っていた。

「今日は沖縄からヤングオオハラを、全然絡みなかったけど好きだから呼んじゃいました!あいつらカッコ良いのにSEとバンド名とジャケットめっちゃダサい(笑) まさかヤングマン(西城秀樹)で来るとは思わなかった(笑)」

「ヤングオオハラ自体は今日初めましてだけど、レーベルが俺たちが1番最初に出したCDのレーベルだったり、スペシャ列伝ツアーっていう俺たちが出たツアーにも決まっていて、色んなとこで繋がりがあって、出会うべくして出会ったと思うし、これから本当すごいバンドになると思う。ここで観れた皆さんラッキーです」

 

このツアーの対バンは若手バンドの抜擢が目立っていて、今やYON FESをはじめ若手をフックアップする存在としてもフォーリミの存在感は大きいし、その若い刺激を自らの力に還元していると思う。

 

 

「バンドの10周年に出したアルバムなので、この先50歳60歳になってもこの曲を聴けばツアーのことを鮮明に思い出せると思います。皆さんにとっても今の年齢、状況、環境をいつでも思い出せる冒険の書として”SOIL”を使って下さい」

「アルバムは出たけど、ライブで”この曲はこういう使い方が出来るな”とか”こういう意味だな”とか後からわかることも沢山あるので、ライブで一緒に完成させましょう」

と、ツアーを20本こなしたからこそ掴んだ手応えと、リスナー1人ひとりにも”SOIL”の伸びしろを作って欲しいと語ったライブ終盤。

 

「せっかく遠い鹿児島まで来たので、どれだけ皆さんを良い状態にして帰せるかが勝負だと思ってます。今年もあと2週間ぐらいで終わっちゃうけど、”あの頃の自分、アイツが許せない”って考える時間を、出来れば来年以降の未来の自分が輝くための作戦の時間に使って下さい。今年の汚れは俺らが爆音で破壊します!」

日常のネガティブを拭い去り、未来を照らす光はこの街にもしっかりと降り注いだ。

 

鹿児島のファンの未来には、ロックヒーローが桜島のように高く・力強く・誇らしくそびえ立っているに違いない。

 

 

セットリストはYouTube Musicに公開しました。見たい方だけアプリをDLしてチェックして下さい!

04 Limited Sazabys “SOIL tour” 12/13@鹿児島CAPARVO HALL