音楽コラム/オピニオン

FOMAREとMy Hair is Badとback numberと。

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
東京は梅雨入りしたそうですが、大して雨は降らないし、春でも夏でもない、暑いのか涼しいのかもよくわからない日が続いている気がします。(おかげで風邪もひきました)
なんだか1日ボーッとしてたり、頭の中で情報が堂々巡りしてモヤモヤしてますが、
先日久々にCDを手に入れたので、その感想からはじまり、関連していろいろ思ったことを垂れ流してみました。
僕が今回手に入れたのは、先週6/7にリリースされたFOMAREのインディーズデビューシングル「stay with me」です。

FOMARE 「stay with me」ショートレビュー

群馬発の3ピースバンドFOMARE。この度yonigeとKOTORIが所属するsmall indies tableからインディーズデビュー、初の全国流通盤です。
レーベルに所属して全国にCDをリリースするというのがバンドにとってまず大きな目標であり関門となるわけで、
それを突破するということはメチャクチャ格好良くて会心の一撃を見せたということ。
ブレイクしてメジャーに行ったバンドがよく「昔の曲の方が良かった」って言われているのはそのためです。
このFOMAREの「stay with me」も後にブレイクしたら絶対に昔の名曲と言われて然るべき会心の一撃だと感じました。

youtu.be
曲調はこれぞギターロック!シンプルイズベスト。歌とギター、ベース、ドラムが1つずつという3ピースならではの美学を感じます。


冒頭、ベース1本で始まる入り方、すごい勢いあって一気に引き込まれました。ギターじゃなくてベースっていうのが良い。
冬の夜をテーマに「私」と「あなた」を描いた詞は生々しいとまではいかないけどなんだか情景が浮かび上がってきそうで、
そして最後に歌われる「未来のこと」が若者の等身大な姿をリアルに映し出しています。
カップリングはさらに歌の要素を強く感じるミドルテンポの曲が2曲
早くライブハウスで観たいと思わせてくれる、デビュー作としては十分すぎる1枚です。

改めて実感したMy Hair is Badの影響力

そんなFOMAREですが、YouTubeのコメントにもめちゃくちゃ書かれているし、僕も最初否応なく思ったのですが、
My Hair is Badにめっちゃ似てるんですよ

youtu.be
特にボーカルのアマダさんは容姿も椎木さんそっくり。これは意識してないと言ったら嘘になるレベル(笑)
それでマイヘアの方が良いとか二番煎じとか書かれていますけど、最初はそれで全然良いと思います。似てるのはなんも悪いことじゃない。
僕は丸々パクリとかじゃなければやっぱり好きになるしライブも行きたいと思いますね。似てる元が格好良いんだから。
そもそもFOMAREが所属したsmall indies tableはMy Hair is Badが所属しているTHE NINTH APOLLOの関連レーベルなので、
音楽性や雰囲気が似てくるのは不自然なことじゃありません。
ここで僕が言いたいのは似てる似てないの話じゃなくて、
My Hair is Badが昨年ドカンとブレイクしてくれたおかげで、
小さいライブハウスで活動するインディーズバンドにも日が当たるようになったんじゃないかと思ったんです。
紛れもなく僕自身がマイヘアを知ったことによってそこから色んなバンドを知ることが出来たし、他にもそういう方が多いのではないでしょうか。
それはきっとマイヘアが今でもライブバンドとして地で行く活動を続けているのが1番の要因です。
昨年からはメジャーでCDをリリースしていますが、ツアーの回り方やライブのスタンスはインディーズ時代のままで、
ライブハウス上がりの泥臭い雰囲気を晒し続けているから、似たようなバンドが注目されるようになったのでしょう。

今回取り上げたFOMAREもまさしくそんなバンド。
これからもこのようなバンドが出てくる度に僕は必ずチェックして、ライブで観たいと思うはずです。
それだけMy Hair is Badは大きな影響力を持ったバンドに成り上がったということを今回改めて感じました。

同郷にはあの国民的バンド、曲名も同じ。。。

最後にもう1つ、今回のFOMAREのデビューに際してどうしても気になったことがあります。
FOMAREは群馬県出身3ピースバンド、デビュー作のタイトルは「stay with me」
…..察しの良い方はすぐにピンと来るはず。

stay with me

stay with me

  • back number
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

そう、今や国民的バンドとなったback numberですよ。
彼らも群馬県出身の3ピースバンドで、インディーズ時代に「stay with me」という名バラードを作りました。
今では全国でアリーナツアーを回るようになり、ヒットチャートや歌詞検索の上位を賑わすJ-POPアーティストという印象のback numberですが、
久々にback numberのインディーズ時代の曲を聴いてみたら、思ってた以上に武骨な3ピースのギターロックでした。

tender

tender

  • back number
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes
fallman

fallman

  • back number
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

疾走感のある8ビートに、歌と演奏が呼応してさらにスピードを増していくような感覚。まさに小さいライブハウスでかき鳴らされてそうです。
そしてこういうサウンドに載せられた恋愛の詞は感情が込めに込められていて最高ですね。
やっぱり根はライブハウスから始まったバンドマンだということを再認識させてくれました。
まぁ売れてるとはいっても普段仲良くしてるのはバンドマンですしね。
ボーカルの伊与吏さんはそれこそ椎木さんのことを後輩として可愛がってますし、
以前Mステに出演した時にマイヘアの「真赤」を紹介していました。
なので同郷バンドでタイトルもタイトルだし、FOMAREもチェックしてないわけがないでしょう。
偉大な大先輩をインフルエンサーに、もっと人気も実力もつけてブレイクして欲しいと思います。

まとめ: インディーズバンドとCDショップへのきっかけに

こんな感じで、今回はFOMAREのデビュー作のリリースをきっかけに、
そこから連想したMy Hair is Badとback numberを関連づけて書いてきました。
この構成で書こうと思った時から半ば無理やり間はあったし、実際全然まとまってませんが(笑)
言いたいのは、僕にとってはこの3バンドが系譜みたいな感じで一直線上に並んで見えたってことです。
それと、若手のインディーズバンドがぐんぐんキテるから積極的に聴いて欲しいってことですね。
今回のFOMAREのシングルはiTunes等での配信やAmazonなどの大手オンラインショップでは発売されておらず、「indiesmusic.com」と「タワーレコード」の限定発売です。
そして、なんといっても3曲入りでたったの540円!!!
これゲットしない手はありませんよ。
今作をきっかけにインディーズバンドを知るきっかけにして頂きたいですし、
また最近CDショップに行ってないという方にも再び足を運ぶきっかけになればと思っております。