ライブレポート

[ライブレポート] 04 Limited Sazabys@大阪城ホール

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

ライブ当日から少し日が経ってしまいましたが、今回は5/11に参加した04 Limited Sazabysの大阪城ホール公演の模様を書きました。

[ライブレポート] 4/29 04 Limited Sazabys@横浜アリーナ – SUGAROCK-FESTIVAL
[ライブレポート] 5/5 04 Limited Sazabys@日本ガイシホール – SUGAROCK-FESTIVAL

当ブログのライブレポートもこれで東名阪3ヶ所完結しました。横浜アリーナと日本ガイシホール公演の記事も合わせて読み比べて頂けたら嬉しいです。

ライブレポート

2014年にREQUESTAGEというイベントに参加して以来、4年ぶりの大阪城ホール。

アリーナスタンディングのブロックは横アリと名古屋では少し後方でしたが、ファイナルでついに最前ブロックで観ることが出来ました。

ライブは以前大阪で初めて披露した「escape」からスタート。

横浜の1曲目は「fiction」、名古屋は「knife」と比較的暗めの攻撃的なナンバーでスタートする流れもあり予想的中といった感じ。

最前から観る炎の演出はかなりインパクトが強く、出だしから内からも外からも熱気がこみ上げました。

続く「fiction」で更に勢いに乗ったところで、「Warp」「Chicken race」といった縦ノリのポップチューンでアニバーサリーライブのお祝いムードを高めていくのが今ツアーの最初のブロックでした。

最初のMC、大阪城ホールに駆けつけたオーディエンスを前に、

「フェスだったり対バンだったりで大阪沢山来てますけど、こうしてワンマンに来てくれる皆さんを1番贔屓にしたい、特別扱いしたい気持ちでいっぱいです」

と語ったGENさんの言葉に、客席からは大きな拍手と歓声が起こりました。

「俺たち10年間こうやってライブやってますけど、これからもこうやって確かめ合いましょう!」

という言葉に続けられた「My HERO」から

「僕たちはずっとあの頃と同じ!あの頃の気持ちを思い出せ!」

「Remember」へなだれ込み、更に今ツアー初披露の「days」とショートチューン、ファストチューンを畳み掛ける流れは広いアリーナ会場をライブハウスの熱狂へと誘いました。

「目の前に城が見えて、なんてカッコ良い場所なんだ、いつか俺たちの足で立ちたいと思って、ようやく今、ここ大阪城ホールのステージに立っています!夏も近いんで、夏らしい、懐かしい曲を聴いてください!」

と披露された全国デビュー作の最初の曲「Standing here」から、

「2010年のデビュー曲から、2014年のヒットナンバーをどうぞ!」

「swim」へと続けた中盤戦。

この半年ぐらいでこの曲がライブのクライマックスではない部分に差し込まれるようになりました。

他にも重要なハイライトを任せられるヒットソングが揃っているということの現れだし、この曲以降のバンドの躍進を実感出来る何よりの証拠かなと思います。

「俺たち10周年だけどこの人まだ7周年だからさ」
「大森さんコウヘイって言うんですね?」
「7年もサポートしてくれてありがとうございます!」

と10周年ツアーお決まりとなった「こーへーさんだけ7周年」イジりを展開した後は、同じくこのツアー特別のスペシャルゲストのコーナーへ。

「今日は大阪ファイナルなんで、関西の友達を呼びました!」

とまずステージに登場したのはフレデリックのギターボーカル健司さん!

「切ないメロディー、最高の歌声、俺が1番大好きな曲を皆さんに届けたいと思って、手紙にしたためて来ました」

という前置きから披露されたコラボ曲はもちろん「Letter」

泣き、憂い、切なさを見事なまでに表現した健司さんの歌声は素晴らしく、裏で聴こえるGENさんのハモり、コーラスも貴重でした。

更に2人目の関西の友達として登場したのはTHE ORAL CIGARETTESの拓也さん!

「フォーリミ10周年おめでとさん!」

と自身のライブさながらのシャウトから雪崩れ込んだのは、曲のダークなテイスト、切れ味の鋭さがさらに増した「knife」

少し聴くだけでそれぞれのバンドの色に変わっていく歌声の力、元となるフォーリミの音との化学反応、東名阪3ヶ所ともとても貴重な体験をさせて頂きました。

いつかこの曲でトリビュートが出ることを期待したいですね。

「以上、豪華ゲストのコーナーでした!」

と客席から大きな拍手が起こり、ライブもこれから後半戦に突入すると思いきや、

「ちょっと待ってちょっと待ってGENくんちょっと待って!1番先輩が残ってますよー!」

とまさかまさかの3人目として四星球の康雄さん、少し遅れてメンバー全員が登場!

前回のYON FESや先日のJAPAN JAMでお互い共演したばかりなのに(笑)

「アルバムの曲であんまりライブでやらない曲を四星球のためにとっておいたんで」

とコラボしたのは「teleport」

「曲名にかけまして、メンバーが曲中に大阪城ホールのどこかにテレポートします!」

とU太さんモリスさんまさやんさんの3人がスタンド席の左右正面の3箇所にテレポートし、ダンボールに書かれた「10周年おめでとう」のメッセージを掲げて会場を盛り上げました。

ラスサビで今度はステージに戻るべく猛ダッシュ(笑)

客席を走り抜けてステージに帰ってくる姿をGENさんは「24時間テレビのラストみたい」と(笑)

謎の感動も覚えた、四星球にしか出来ないコラボでした。

 

今度こそ豪華ゲストのコーナーが終わり、ライブは後半戦へ。

「一段ずつここまで来ました。連れてきたって気持ちでも、連れてきてもらったって気持ちでもなくて、一緒に来たって感じです。」

「ここまで来る中で色んな場面で助けてもらった、昔から大切に歌っている曲を歌います」
と披露されたのはこの日も「Buster call」

大切な曲なのにこのツアーでは出し惜しみすることなく披露してくれました。夏にかけてのフェスやイベント出演などを経て、また節目のライブで聴きたいですね。

そしてついた火に油を注ぐかのように渾身の「monolith」を投下。

更に「mahoroba」「夕凪」と一時のクールダウンのように魅せながら、結果的に熱狂を増幅させていきました。

このライブの前日には、この記事でも書いたあのバンドが復活して、ロックファンはとてつもない盛り上がりました。

「10年バンドやって来て、俺たちみたいなバンドが大阪城ホールに立てたり、活休してたバンドが復活したり、最近あのバンドが話題ですね!ざわざわしてますね!」

と言いながら、TOKIOとZOZOTOWNの社長の話を挟んで笑いを誘うあたりはさすが(笑)

「千葉マリンスタジアムが今年からZOZOマリンスタジアムになって、そこでライブするELLEGARDENが復活しましたね!8月はエルレが復活ライブして、9月にはAIR JAMがあって、なんでZOZOTOWNの話を出したかっていうと、あの社長元バンドマンですからね!それで、社名がスタートトゥデイっていうんですけど、ハイスタの曲名なんですよ!だからすごい良いタイミングでスタジアムの名前変えたなって、全てが繋がってるなって、バンドってかなり面白いなと今年特に思わされています!」

「10年前バンドを始めた時はハイスタもELLEGARDENも活動が止まってて、俺たちみたいなガチャガチャしたバンドは元気がなくなってて、そこで頑張ってやって来て、気づいたらどっちも復活して、同じ時代を生きれるとは思いませんでした!」

まさにその通りですね。次はエルレとフォーリミが同じステージで交わる時までは死ねないなと思いました。

「メジャーデビューして武道館も立てて、夢叶えまくってきた気もするけど、ここにきてMステ出たりHEY×3出たりAIR JAM出たり、結構わけわからんことが起きまくってて、実はまだここからアクセルを踏むバンドなんじゃないかなと」

「このバンドの物語はヒーローになってからが本番なので、これからも登場人物でいてくれますか?今後も04 Limited Sazabysを見逃すな!」

とMCからそのまま続けるように歌い出したのはこれも昔からの代表曲「Grasshopper」 

ラスサビ前の「自分でいてくれよ なりたい自分の手を放すな」

自らをヒーローと名乗れるようになった今、より一層この歌詞の重み、言葉の強さを感じました。

そしてモニターに映し出された「明日の自分はどうだ?」

フォーリミのストーリーの登場人物でいるだけではなく、僕たちそれぞれが主人公のストーリーなんだよなと我に返った瞬間。

 

自分が主役の人生で、ロックは現実と地続きの場所で鳴っています。

本編最後のMC

「バンドをやってて何が嬉しいかって、1番メンタル的に辛かった時に救ってくれた、自分の人生になくてはならない曲を作ってくれた人達に、直接会ってお礼が言えるのが1番の幸せだなと思っています」

これそっくりそのまま目の前のステージに向かって言いたいと思いました。そしてこの先もっと近づきたい。

「バンド始めた時はそれこそハイスタだったりエルレだったり、ああいう風になりたいと思ってやってたけど、俺たちはここまで来たから、次は新しい道を切り開いていくので今後も手伝ってください!」

「これから10年20年、まだまだワクワクすることが起きる、このバンドにまだ限界を感じたことがなくて、伸びしろしか感じてません。これからもカッコ良くなっていく気しかしてないので、安心して一緒に進んでいきましょう!」

と、再会を約束する「Terminal」が鳴り響いたらライブはクライマックス。

「俺たちは皆さんの流行りに、青春になりたいわけじゃない!皆さんの心に届いて、人生に残る存在でいたい!」

本編最後を締めくくった「Give me」で終始モニターに客席が映し出される演出が、10年間、一緒にライブを作ってきたことを物語っているようでした。

 

本編が終わり、鳴り止まない拍手で迎えられたアンコール。

GENさんは大阪城ホールの広い会場を見渡して、

「今回はお祝いなんで、観たい人が全員観れたら良いなと思ったんですけど、指定席の空いてるとこが見えるとなんだかんだ悔しい。これからまたライブハウスに帰っていくんですけど、またいつかリベンジしに来ます」

と悔しさを滲ませた一言。

今回のツアーは横浜アリーナと大阪城ホールは売り切れなかったんですよね。次は必ずアリーナを満員に埋め尽くして出迎えたいですね。

 

僕は今の04 Limited Sazabysが最高にカッコ良いと思っていて、まさしくヒーローだと信じています。

自分は未だに周りを気にしてモジモジし続けていて、その内側で言えずにいることを何も曲げずに素直に言ってくれるから。

「最近の世の中はすぐ空気を読んで、周りはこうだからこう言っておこうみたいな。自分の本心に蓋をして気づかないフリをするのがすごいイヤです。意見や考え方全然違ってもそれで一生合わないってことはないと思うから、自分の意志で、自分の心に気づいてあげて、自分の好きなものとか好きな人に対して正直でいられる人が、カッコ良い大人だと思っています!」

「考えすぎても重荷になるだけ、考えすぎて考えすぎて自分っていうのが何なのかわからなくなっているあなたに捧げます!自分の内側に向き合え!自分自身に生まれ変われ!」

10周年ツアー最後の曲は、僕にとって内側に向き合うことの大切さを教えてくれた「Squall」

「あの頃のままじゃ届かない」と今の自分に言える未来にこれから進まなきゃいけない。

 

ステージから引っ張ってくれる救いの手は、いつか必要が無くなれば良いと思いました。

そして自分も同じ目線に立って、好きなロックバンドの音楽を通じて、人の内側の本心を引き出せるような言葉を発していく。

 

「おめでとう」「ありがとう」「これからも」「このままじゃ」
という感情を胸に刻み込んだ10周年ライブ、あっという間に3ヶ所終わってしまいましたが、旅はまだまだ続きます。

大事なことはロックバンドが教えてくれる

東名阪3箇所含めて、自分が言いたいことだったり、人としてなりたい姿だったり、そういうものをステージで全て見せてくれた、そんなライブでした。

今はフォーリミについていけば、自分も含めて多くの人が精神的に救われるんじゃないかなーということを感じてやみません。

 

今回でツアーは終わってしまいましたが、終わってしまった寂しさみたいな感覚は全然なくて、一過性のもので終わらせたくないし、これからも続いていくはず。

節目の10周年ということで、これまで辿った足跡、点と点をしっかり結んでいくようなライブで、これからに向けてもその線は伸びていくし、その線上に自分もきっといるだろうと思います。

客観的にライブレポートを書くだけでは語りきれない部分がまだまだあるので、そういった事はまたブログかnoteなんかに書くと思います。

 

僕は04 Limited Sazabysの音楽と人生から大事なことをもっともっと学んでいきます。

5/11 大阪城ホール 04 Limited Sazabys 10th Anniversary Live
M1. escape
M2. fiction
M3. Warp
M4. Chicken race
M5. My HERO
M6. Remember
M7. days
M8. medley
M9. Standing here
M10. swim
M11. happiness
M12. compact karma
M13. midnight cruising
M14. Letter
M15. knife
M16. teleport
M17. Buster call
M18. monolith
M19. mahoroba
M20. 夕凪
M21. Grasshopper
M22. milk
M23. soup
M24. Terminal
M25. Give me
〜アンコール〜
EN1. Squall

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