04 Limited Sazabys "SOIL tour"をZepp Osaka Baysideで観た (2日目)

2月14日、04 Limtied SazabysのSOIL tourを目撃しにZepp Osaka Baysideへ行ってきました。

バレンタインの夜にライブハウスにやって来ました。SOILツアー大阪編、Zepp2デイズの2日目。

ツアーも終わりが見えてきたので、今まで以上に噛み締めてこようと思います🔥 pic.twitter.com/E1gLnBaPVG

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年2月14日

ツアー34本目、ワンマン11本目、大阪ワンマンの2日目。

ほんの少し演奏曲についても触れましたが、セットリストのネタバレはしていないので是非最後まで読んでいって下さい。

ライブレポート

大阪でフォーリミのワンマンライブを観るのはこれで04回目。ロックバンドのおかげで馴染みのある街がどんどん増えたこのツアーも終盤の終盤に差し掛かった。

「やっぱりライブハウスで観る04 Limited Sazabysが1番カッコ良いですね！大阪のもの食べて大阪で一晩過ごしてチューニングバッチリです！」

Zepp2デイズの2日目ってやっぱり言いたくなるし、今回のアルバムを提げた今のバンドの身の丈に最も似合うのがZeppぐらいの大型ライブハウスだと思う。

バレンタインの夜に集いし屈強な男女がフロアを熱く沸き立てた。ここに来る前に学校や職場で貰ったチョコレートが溶けてしまったお客さんもいるかもしれない。

途中のMCではメンバーによる「自分をチョコレートに例えると何か」論争がスタートし、

GEN&KOUHEI : チョコボール

RYU-TA : クランキー→GABA→メルティーキッス

HIROKAZ : 小枝→たけのこの里

という結果に。

GENさん曰く、SOILのジャケットはキョロちゃんを意識しているとのこと(笑)

“SOIL”の力強いメロディックな楽曲に加えて、中盤から後半にかけて「happiness」や「mahoroba」といった曲達がバレンタインムードにも拍車をかけていった。

およそ4ヶ月に渡る全国ツアーもあとわずか。自分も音を便りに行ったことのない土地を自分なりに旅して来た。

「このツアーの色んな所で見かける人もいて、一緒に旅行してくれてるのかな？旅は出ると自分たちが何者なのかを忘れさせてくれる。現実だけど非現実なものだと思うので、僕たちのライブも旅みたいなものだと思って欲しい」

とGENさんは話していたが、自分にとっては旅に出ることで自分は何者で何をやりたいのかをひたすら考える機会になった。

こうしてライブ中にステージから投げかけられる言葉も、自分の思考を深める大きなきっかけを与えてくれる。

GENさんはさらに

「音楽って目にも見えないし形もないし、お腹が膨れるわけでもないものにお金を払ってもらうって、その対価ってなんだろうって考える。音楽ってそれが無くちゃ生きられないわけじゃないし、言ってしまえば必要のない、無駄なものだと思うけど、それってとても豊かなことだと思う」

と言葉を続けた。

音楽に価値を見出して、それを発信することにも何かしらの価値を求めている人にとっては避けれない話だ。

直後の数曲はこのMCがずっと脳裏から離れなかったし、ツアーが終わってからも付きまとうと思う。

この問いに対してGENさんは

「あの曲のあのフレーズのお陰で乗り越えたってことがあったし、みんなと一緒で元々キッズだったからこそみんなの気持ちを代弁したい。感情が揺れる瞬間とかは数値化出来ないけど、僕たちの音楽がみんなが辛い時に助かる処方箋みたいになったら良いなと思います！」

と答えた。自信に溢れた頼もしい言葉が、ツアーの充実度を物語っている。

「今回の”SOIL”は奇をてらったわけでも、売れそうな曲を作ろうとも思っていなくて、俺たちの10年分の想いを込めた作品を作りました。今は荒れた荒野に新しい芽を出す種を探す旅に出ているのかなと思います。だからこれ以降の作品がどうなるかは分からないけど、良い曲を作る自信しかない。俺たちの旅はまだ始まったばかり」

ライブの終盤、今作とツアーの確かな手応えとこれからの意気込みを語り、前作のアルバム”eureka”から「Feel」を演奏した。

前日のライブでも感じたのだけど “SOIL”を作って足場を固めた次は、再び”eureka”の曲がエンジンになって引っ張っていくような気がする。

「ここにいる間は何者にもならなくて良いので、拳上げたいって人は上げて欲しいし、ダイブしたいって人は表現して欲しい。皆さんが衝動を見せてくれたら、俺たちもそれを倍にして返すのでぜひ積極的に参加して下さい！」

と、04 Limited Sazabysのライブの姿勢を改めて提示して、アンコールまで駆け抜けた。

SOILツアーはバンドの地元名古屋でまもなくファイナルを迎えるけれど、ツアーでの経験が実りを結ぶまでツアーの物語は続いていく。