ライブレポート

THE NINTH APOLLO企画ライブ「発売前夜 熱量 1993」を観た

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。今日は水曜日ですね。
毎週のように言ってる気がしますが水曜日はCDの発売日。
毎週誰かしらアーティストにとっての記念日となる曜日です。
そのCDがお店に着くいわゆるフラゲ日だった昨日、毎週恒例ですが僕はタワレコに足を運び、新しい音楽に出会い胸を躍らせていました。
そして昨日はその足でライブハウスにも足を運んできました。
今年大注目のインディーズレーベルTHE NINTH APOLLOから、
同世代の4バンドを呼んで下北沢SHELLTERで開催されたレーベル企画ライブを観てきました。
出演したバンドは
・さよならポエジー

youtu.be
・Hump Back
youtu.be
・HERO COMPLEX
youtu.be
・ハルカミライ
youtu.be
4バンドとも以前このブログで紹介した注目バンドです。

ライブタイトルにもあるようにこの日は発売前夜ということで、
発売を翌日に控えた(店頭にはもうガッツリ展開されてましたが)ハルカミライとHERO COMPLEXのリリース記念イベント的な一面もありました。
先月Hump Backのレコ発企画で初めて体験した、小さいライブハウスでのインディーズバンドのライブですが、
この日もフェスやメジャーなバンドのワンマンなどとは異なる、これからの成長が期待されるバンドの姿を見て個人的に思うことが沢山ありました。
ここではライブレポート、というよりはライブを観た自分の率直な感想をつらつらと書いていきます。

2017/02/07 THE NINTH APOLLO pre. 「発売前夜 熱量 1993」

この日の出演4バンドは、さよならポエジー以外の3バンドは先月もライブハウスで観る機会があり、そのライブを経てまた観たいと思ったバンドでした。
なので今回はさよならポエジーが1番の目当てでライブで観れるのを心待ちにしていました。
(ちなみに対バンイベントだとドリンク代払う時に目当てのバンドを聞かれることがほとんどです。)
どのバンドも聴きたい曲をライブで観ることが出来て嬉しかったというのはもちろんですが、この日は何と言っても、
楽しみながらも、必死に音楽をやっている等身大なバンドの姿に心を打たれました。
曲はとても素晴らしかったですが、ステージ上でも堂々と振る舞うことが出来て、 MCでフロアを笑わせられるだけの余裕があるバンドはいなかったです。
淡々と曲を演奏することに集中する、そこにバンドマンの感情が詰まっているのが目に見えるのが最近僕が感じた小さいライブハウスならでは醍醐味です。
自分たちで作った曲を精一杯披露して目の前の人に届ける。
それの繰り返しで、少しずつそこに関わる人が増えていってバンドは大きくなっていくんですよね。
自分がロックにハマったきっかけになったバンド、
数万人規模のフェスのメインステージに立つバンドだって昔はそういう時代があったんだよなぁと思い、
今観てるバンド達もいずれ大きいステージに立つのかなぁ
それは果たしてバンドにとって嬉しいことなのか
実は今の距離感のままで良かったりするのでは
なんてことを考えながらライブを観ていました。
でもロックバンドなんて自分のやりたいことをやってナンボだし、
正直そういう姿勢が見えるバンドの方が共感が持てます。
だから1リスナーに過ぎない僕があれこれ考えても意味はないのではないか。
おそらくそれは半分正しくて半分間違い。
ここが良い、ここが良くないというリスナーの感想や意見といった反応がないとバンドは変化していかないし、
変化しないのは下降線を辿るのと同じだからです。
やりたいことをやりたいようにやるのがロックだとしても、
そのためには無意識のうちに誰かのことを意識しないとやりたいこともやれないはずです。
この日HERO COMPLEXのギターボーカル風太さんが言っていた
「誰に頼まれたわけでもないけど、誰かの背中を押せるように」
この姿勢こそが限りなく正解に近いのでは。
先月のライブでHump Backの萌々子さんも、
「自分勝手に音楽やってるだけ、でも観に来てくれたみんなにとって自慢出来る1日にしたい。」
と言っていました。
だから全国各地でライブして、多くの人に向けてCDをリリースして自分たちの音楽を聴いてもらいたいと切に願っています。
そしてこの日は発売前夜、トリを担ったハルカミライにとって本日リリースされた「センスオブワンダー」は彼らにとって初めての全国流通盤となります。
全国のお店にCDが並べられるのもバンドにとっては当たり前じゃないということも再確認させられました。
これから何かが変わるという期待を持って、バンドは曲を作りCDを世に送り出しています。
いつかこの日を振り返って、
「やっぱりあの日から変わったな。」
と思ってもらえるのを僕も望んでいます。
最後に、今回のタイトルにもなっている「1993」世代は僕にとってちょうど1つ上にあたります。
年の近いバンドマン達が、まだ具体的な形すら見えてないかもしれない夢の途中を生きている姿はとてもリアルに映し出されたライブでした。
さよならポエジーのオサキさんが言うには
「この世代はとてもしぶとい世代で、簡単に道を外れるようなことはない。」
とのことなので、 僕もこの言葉を信じて、
誰に頼まれたわけでもないけど、各バンドの背中を押していきたいと思います。

まとめ: ナインスには期待しかない

この日のライブを通じて、各バンドはもちろん、
THE NINTH APOLLOはライブでしか味わえない「熱量」をとても大事にしているレーベルだと再確認しました。
SNSでもYouTubeでもない、音が鳴る現場から発信されて成長していく姿にこれからも大きな魅力を感じることになりそうです。
そして近い将来、出演バンドの初ワンマン、初の大型フェス、初Zepp、そしてその先…
そういう節目のステージに立ち会えたら光栄です。
幸いなことにナインスにはもうすぐその前例になり得るバンドがいるのでなおさら期待しております。
皆さんも是非チェックしてみて下さい。
以上、キャパ250人の下北沢SHELTERでライブを観た感想でした。
次、3日後に僕がライブを観に向かうのは日本武道館です。

今回の出演バンドはこちらの記事でも紹介してます