ライブマナー

改めて言うけどモッシュ・ダイブは本来「禁止行為」だからな

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

皆さんこういう話は好きじゃないかもしれませんが、
今回はライブマナーについての話を少しさせて下さい。

担当直入に、モッシュダイブの話をします。
ロックバンドを語る上で切っても切り離せない大事な文化ですよね。

中には

「沢山ダイブするぞーー」

とか

「でっかいサークル作るぞーーー」

って意気込んでいる方もいるかもわかりません。
フェスの前だとそういうことをツイートしてる方をちらほら見かけます。

でもね、1つ先に皆さんに言っておくと、

だいたいのライブってモッシュダイブ禁止なんすよ。

会場やホームページにいっつも注意事項として掲載されてますよー。

 モッシュ、ダイブ等の危険行為は一切禁止です。

多くの、というかほとんどのライブやフェスにおいて、
モッシュとダイブは禁止行為として主催者が注意事項に掲げています。

そういうライブに行ったことのある方ならわかると思いますが、まぁやっぱり言ってしまえば危険だし、

大怪我とか事件が起きたら間違いなく主催者が責任追及されるし、イベントが以降開催できなくなるかもしれません。

 

この注意事項を語る上でまず話に上がるのは、国内最大級のロックフェスでもあるROCK IN JAPANとCOUNTDOWN JAPANです。

以前COUNTDOWN JAPANにおいてダイブによってあるお客さんに重い後遺症が残ってしまいました。

それ以降ROCK IN JAPANとCOUNTDOWN JAPANではダイブを「完全禁止」としています。
1回でもダイブしたらスタッフにリストバンドを切られて即退場、というペナルティーが科されるようです。

この事件を経て、ダイブを完全禁止としたことにより、
「誰でも安全に楽しめるフェス」という認識が多くの音楽ファンに広く浸透していきました。

これは決してロッキンやCDJだけに当てはまる話ではありません。本当は。

 

例えばあの10-FEETの主催フェス「京都大作戦」だって、
SiMの「DEAD POP FESTiBAL」だって、

公式HPの注意事項にモッシュ、ダイブ禁止って書いてありましたよ。

youtu.be

でもこれらのバンドのライブってモッシュダイブすごいじゃないですか。
だからこの場合は「完全禁止」とは言い切れません。

会場にいるスタッフさん、セキュリティの方々、出演バンドの了解の上で本来禁止であるはずの行為が認められています。

 

ちなみに主催者からの注意事項には

「危険行為によって発生した問題に関しては一切責任を負えない」

とも書いてあります。

 

あくまでモッシュダイブは本来は禁止行為、やるなら自己責任だよということを改めて理解していただきたいです。

モッシュ、ダイブをするんだったらもっと覚悟と感情をぶつけるべき

何が言いたいかって、本来禁止されてることを軽いノリでやって欲しくないんですよ。

「禁止って書いてあるけど書かなきゃダメだから一応書いてあるだけでしょ」

くらいの認識でいてもらっちゃ困ります。

 

ここから更に個人的な意見になってしまいますがお許し下さい。
以前もブログで書きましたが、僕はリフト(言い換えると肩車)してからダイブするのが好きじゃありません。

サビ前になるとわらわら上がって壁みたいになるやつ。このラスサビとかまさしく壁。

youtu.be
あれってダイバー側からしたらおそらくそんなに苦じゃないですよ。本来禁止行為なのにそんな簡単にダイブされちゃあ困るんだよなぁ。

しかも上にいる人たち、はっきり言ってステージより目立っちゃってるし。なんでお前らに目がいかなきゃいけないんだよって。

そしてサビになった瞬間に壁が一斉に崩壊します。時には何十人って規模で。

特にリフトの目の前にいる人は本当に苦しいと思います。
大量の人が真後ろから降ってくるんですから、とてつもない恐怖です。

 

あとはモッシュもね、明らかに意図的にやってるだろってくらいむやみやたらぶつかってくる方がいらっしゃいますが、それは当て逃げ事故と同じです。ただただ迷惑。

こんな予定調和な楽しみ方なんてもってのほかです。

 

僕はステージ側に立ったことないですが、フロアから伝わる熱量ってここまで書いたようなことじゃあ伝わってこないと思います。
ただビジュアル的に盛り上がってれば良いって訳ではありません。

 

悪い例としてあげちゃいましたけど、上の動画でライブしている04 Lmited SazabysのフロントマンGENさんは特にそういうことフロアに直接言う方です。(リフトは嫌いとか)

ライブはロックバンドが1番輝く舞台なんだから、少なくともステージ上のメンバーを引き立ててあげましょうよ。

ダイブは本来もっと感情が高ぶって収まりきらない時に起こるべきではないでしょうか。
持ち上げてもらう助けも最低限に自力で這い上がるくらいの勢いがないと出来ないものです。

そういうダイブはむしろめちゃくちゃカッコ良いって思ってくれるはず。
GENさんもそういうのが見たいっておっしゃってます。

モッシュも音楽の力で体が勝手に動いて、気付いたらお互い激しくぶつかり合ってたっていうのが本当のモッシュなはずです。

 

いくら禁止って言われたって止められるもんじゃない、本物の「熱量」をステージに向かって見せませんか??

まとめ

ここまでの内容を踏まえた上で、そしてこのブログを書くようになってから僕の中でのライブのポリシーというのが出来ました。

それはステージ上のアーティストを立てるつもりで、かつ音楽を直感的に楽しむのということです。

でもこの2つって言ってしまえば両極端だし、自分だけの力でこれを両立するのは難しいし、

たかが一個人の考えを無理やり押し付けるのはこれまたモラルに欠けることだと思っています。

ライブの楽しみ方に正解も不正解もないのがまた良いところでもありますし。

 

ただ、皆さんももう少しバンド目線になって、周りのお客さんの目線に立って考えていただければ良いなぁと思って今回書かせて頂きました。

モッシュダイブが起こるライブを観に行く皆さん、モッシュダイブしたいと思ってる皆さん、
これらはあくまで「禁止行為」だという意識は持って頂きたいです。

でもそんな意識しながらライブを観るのも楽しみの幅を狭めてしまうので、まずは頭の片隅にちょこっと残しておくくらいで構いません(笑)