ライブレポート

04 Limited Sazabys “SOIL tour”を宮崎WEATHER KINGで観た

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。

 

12月15日、04 Limtied SazabysのSOIL tourを目撃しに宮崎県のWEATHER KINGまで行ってきました。

 

 

この記事では対バンのtetoも含めたライブの模様を文章にしてお送りしていきます。

teto 〜今日を未来に繋がる1日にしたい〜

去年のツアー、そして今年のYON FESに続いての出演ということで、すっかりフォーリミファミリーとして定着している感じがするteto。

 

去年のツアーの時は大抜擢感があったけど、今となっては対バンツアーの最後を締めくくるに相応しい存在となり、またこの日が宮崎初上陸ながらも、他のゲストバンドと比べても圧倒的にホームな雰囲気と熱気に包まれた。

 

「俺らも最近まで全国ツアーやって、この前九州来ました。東京から1000キロぐらい離れてるんですよ。遠いよ? それでも俺らのツアーでも待ってくれてる人がいて、こっちも会いに行くのが楽しみだし、みんなも今日フォーリミさんを楽しみに待ってたと思う」

「せっかく遠くから来たから、”今日1日楽しかったな”って思い出になるだけになるような日にはしたくなくて、明日とか未来に繋がる日にしたい。”フォーリミのライブ観てバンド始めました”とか”バンドじゃないけど、フォーリミの影響で服飾勉強してます”とか。忘れたくない1日になったら良いなと思います!」

 

音楽から貰ったエネルギーを未来のために、そして音楽以外のことでも自分のため、やりたいことのために転換して欲しいと思いを語った貞利さんのMCが素晴らしかった。

4月に初めて観た時と比べて、本当に頼もしく立派な存在になったなと感慨深くなったし、横にいた男の子がこのMCを受けて思わず「かっけぇ!」って言っていたのも印象的だった。

 

このMCに続けて届けられた「忘れた」の曲中でも

「明日に繋がりますように 未来に繋がりますように」

と感情的に訴えてくる。

 

そして「拝啓、ここ宮崎の皆様、そしてフォーリミの皆様!」

とラストに披露された「拝啓」

「刹那的な生き方をしなくてもいいから、未来を見れるように息をし続けてくれ」

という希望の歌となっていた。

 

 

ライブの一瞬に賭ける爆発力が武器だったバンドは、文字通りの”一瞬”をこの1年で”未来に繋がる一瞬”へと大きく進歩させたと言える。

フォーリミから受け続けた恩をバネに、飛躍の1年にして満点回答を見せた30分だった。

セットリスト

M1. 高層ビルと人工衛星

M2. Pain Pain Pain

M3. 暖かい都会から

M4. 9月になること

M5. 忘れた

M6. 拝啓


teto 「拝啓」

04 Limited Sazabys 〜WEATHER KINGで雨を晴らし、雨で洗い流す〜

ネガティブなものをぶち壊しに来たという宣誓を告げるアルバムのオープニングナンバー「message」からスタートし、2年ぶりの宮崎に爆音を叩きつけた04 Limited Sazabys。

 

「前回はフレデリックと来て、今日はteto連れて来ました!久々に観たらすごい逞しくなってて、対バンシリーズのラスボスとして帰って来てくれました」

「俺たちのtetoって感じだったけどみんなのtetoになってて、宮崎の人も知ってるんだと思って感慨が深いです」

とtetoの今年の成長に触発されて、「SOIL」の曲を中心に序盤からアッパーに盛り上げる。

 

ギターの遊び心溢れる「Brain sugar」はこのツアーで序盤の火付け役としてポップにフロアをあたため、「Kitchen」は早くもライブの定番曲級の盛り上がりを見せていた。

 

アルバムの中で1番の問題作と言える「Galapagos」は各地でオリジナルの怒鳴り合いと、曲中に4人が一斉にフリートークを始める展開に。

音源ではコミカルに歌っていたように感じた後半のラップパートのGENさんのボーカルは、ライブではカッコ良く歌い上げていた。

 

「こんなに人ギュウギュウだとリハやってる時と音の鳴り方も全然違って、皆さんも音の一部なので、SOILツアーの一員として張り切ってやって下さい!俺たちの輝いてる瞬間を見逃すな!」

この日の後半戦の幕開けは「Grasshopper」

「自分でいてくれよ なりたい自分の手を放すな」

と、10年前のバンド自身に向けてメッセージを放っているように感じた。

 

続けてアルバム同様に、このツアーでも礎のようにライブを支えるような存在感を放っていた「Milestone」へ。

地続きの10年、夢の中の現実を今も駆け抜けていることが伝わってくる新旧リレーを披露した。

 

更にダウンチューニング用のギターに持ち替えてヘヴィなサウンドを叩き込む「Alien」

アルバムの中でも特に切れ味を鋭い高速ナンバー「Utopia」を畳み掛ける。

今までのフォーリミの持ち味とは少し異なる新たな激しさを発揮した2曲はライブだとより一層のド迫力。この先色んなライブでこの武器を使っていって欲しい。

 

 

「皆さんがどこかに闇を抱えているなら俺たちが光になって、体内の種から芽が出ますように!」

と、WEATHER KINGの下に相応しい、宮崎の土壌に光が照りつける「Shine」

バンドの出自を感じるパワーポップナンバー「memory lane」も「何処へだって行けるんだ」と伸びやかに突き抜けていく。

 

 

「音楽は自分の作った曲でも誰かのものだと思うから、誰かにとっての逃げ場のひとつとして僕らの曲を聴いて欲しいし、雨を晴らすような力が僕らの曲にあったら良いなと思います」

「音楽をはじめとするエンターテイメントは弱い人の味方だと思っています。孤独を感じるんだったら、音楽にどっぷり浸かって孤独を楽しんでもいいと思います」

 

孤独を楽しむ、自分ひとりに立ち返らせてくれる彼らの音楽は、1対1で音楽と向き合えるライブハウスがやっぱり相応しいということを、このツアーで何度も実感することが出来た。

 

「WETHER KINGの名の下に、俺たちの音楽が雨になって皆さんのネガティブを洗い流します!」

 

本編ラストは「SOIL」完成までの道のりで大きく成長した「Squall」

そして「いつだって現場で何度だって確かめ合おう!」

と宮崎の地にヒーローが帰還することを約束した「My HERO」とシングル2連発で締めくくり。

この2曲が引っ張ってきたアルバムであり、この2曲が引っ張ってきた全国ツアーだった。

 

アンコールではお客さんからの無数の曲のリクエストの中から

「セカンドミニアルバムから1曲、このツアーでは初ですね〜 練習してないから演奏ミスったらその時点で止めます!」

と「Lost my way」の演奏を始めるも、早速イントロをミスして

「あー、残念!」と演奏ストップ。

 

GENさん「”Lost my way”やってやって言う割にみんなポカーンとしてるからさ」

他メンバー「わかる」

GENさん「次のイントロ何がいい?笑」

 

再び色んな所から色んな曲名を求める声が湧き上がると

「愛を感じるね、わかった、もう一回”Lost my way”やるわ!」

と仕切り直しの「Lost my way」を演奏

(自分のリクエストもこの曲でした)

 

イントロの演奏が一瞬止まる際に、GENさんがマイクを通さず叫ぶ。

04 Limited Sazabysのライブの中でもトップクラスに自分の感情を突き動かす。なかなかツアーでも目に掛かれない曲だからこそ記憶にずっと刻まれる瞬間。

 

「ほらやっぱりあんま盛り上がってないじゃん!ラスト宮崎の本気見せてもらって良いですか?今日1日の沸点、絶頂に達して下さい!この曲知ってるやつ何人いんだよ!」

最後はお待ちかねの「monolith」で宣言通りにフロアを沸騰させ、

「宮崎滅多に来ないから、みんなが俺たちのこと忘れないようにもう1曲!!」

と去り際に「Remember」もお見舞いしてフィニッシュ。

 

 

初めての宮崎で自分史上最短距離で04 Limited Sazabys目撃した。熱量の面でも楽曲の面でもこのツアーの中の1番を更新したライブだった。

 

セットリスト

M1. message

M2. fiction

M3. knife

M4. Chicken race

M5. Brain sugar

M6. climb

M7. midnight cruising

M8. Kitchen

M9. Galapagos

M10. Grasshopper

M11. Milestone

M12. Alien

M13. Utopia

M14. Shine

M15. memory lane

M16. Squall

M17. My HERO

〜アンコール〜

EN1. Lost my way

EN2. monolith

EN3. Remember