オススメ曲

邦ロックブロガーが選んだ2017年ベストソング30曲

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
ツイッターではかねてから予告しておりましたが、年末ということで2017年のベストソングを発表します!
 
毎年この時期になると様々なブロガーさんこぞってこの企画をやっていて、自分で選ぶのも誰かが選んだのを見るのもとても楽しみです。
僕はもちろん邦ロックを中心に(てかそれ以外ない)選ばさせていただきました。
今回ブログに書く前にひとまず今年のベストソングとして75曲をYouTubeの再生リストにまとめてみて、そこから今年は30曲選出してみました。
明確な順位はありませんが、なんとなくそれっぽい順番で紹介していきます。

2017年ベストソング

Hi-STANDARD 「The Gift」

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今年はどのバンドの年だったかと言ったら間違いなくこのバンドでしょう。
去年のゲリラリリースとAIR JAMを経て、今年は止まった時が完全に動いた感じがしました。
それでも僕は十何年も待ち続けた身では無いので、まぁそれなりに現実的に受け入れられた部分がありましたが、人によっては夢と現実の境目みたいなものを感じていたのかもわかりません。
自分らがバンドマンに憧れの目を向けるのと同じようにありとあらゆるバンドマンがハイスタに憧れと尊敬の眼差しを向けていましたよね。
これまでに感じたことのない異様な雰囲気というか、僕は参加出来ませんでしたがつい最近まで行われていたツアー中は皆さん舞い上がっている様子がとても伝わってきました。
この1年は多くのロックリスナーにとって最高の贈り物であったとともに、一時的な復活劇に止まらない新たな道標になることを願ってやみません。

SUPER BEAVER 「正攻法」

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曲単位ではこれが1番かもしれない。このMVはホント擦切れるほど見ました。
物理的にも気持ち的にも視覚的にも完全に乗せられました。
指をさす者に指を立てながら、信じたものに一点突破。
再放送のドラマではなく、一発勝負のドキュメントで訴えていきたいです。

[Alexandros] 「明日、また」

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王者の風格と永遠のチャレンジャースピリット、相反する2つが共存するのが今の[Alexandros]の等身大。
丸くおさまらないしお高くとまることもない。いつまでも満たされることはないがステージでは圧倒的な自信を振りまく。
時を経るごとに最高のロックスター像がより理想に近づいていきます。毎回こちら側の期待値をクールに超えてくるのはなんだか悔しい。
そしてこの曲で1年が終わり新しい1年がスタートするかもしれない、ただただ楽しみです。

BUMP OF CHICKEN 「記念撮影」

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なんだか感傷的にさせられてでも前を向ける。
心に沁みてかつ背けてきた傷口にも沁みる。
想像していた未来がいつまでもやって来なくても、今では魔法が解けてしまっていても、
ポケットの奥で眠っていた本音を探ってみるのは大切なことだと思います。

ACIDMAN 「ミレニアム」

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出だしから鳥肌が立った。だだっ広い夜空をぼんやりと眺めていたような気分から一瞬で我に返った衝撃を受けました。
静と動、マクロとミクロを行き来して世界と自分を知る。そこに生まれる感情の動きを一貫して描き続けている素晴らしいバンドです。
ACIDMANの音楽でこれからもモノクロームな世界に彩りが宿れば良いと思っています。

04 Limited Sazabys 「Squall」

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夏の終わりっていうタイミングも相まってガツンと響いたシングルでした。
現在年をまたいでツアーに何ヶ所か参加している最中ですが、この曲のメッセージがどんどん拡張解釈されていってより一層パワーをもらっています。
何者かになろうとするのと、それを諦めるのは隣り合わせで、他の何者でもない自分自信を突き詰めていける人達がカッコ良いと思えるようになりました。

ASIAN KUNG-FU GENERATION 「荒野を歩け」

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20年ロックバンドを続けてきてたどり着いたタイトルがこれでとても感動したのを覚えています。
既存のスタンダードに対して応戦姿勢で挑み続けるのがロックバンドのスタンダードであるべきだと思っています。
その点でアジカンはこれからもロックの荒野を転がり続ける、とてもスタンダードなロックバンドです。

Age Factory 「RIVER」

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時代に流されるというとあまり良い意味に思われないかもしれないけど、流れることは立ち止まらないということ。
川のような冷たさと水圧をいつも感じながら、逆らいながら流れていく。いつだって「孤独であれ」
自分ぐらいの世代の人たちはAge Factoryのようなロックバンドにもっと触れるべきだと思います。

KEYTALK 「ASTRO」

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これもMVがめちゃくちゃカッコ良い。
3分経たない間に僕の好きなKEYTALKが詰め込まれています。
4人同士戦っているようにも感じるし、お互いがお互いの良さをわかった上で全員前に出ようとしている。
エンターテイメント感はあまり無いかもしれないけど、4人全員がフロントマンというKEYTALKの本質をこれでもかというぐらいカッコよく表現しています。

ENTH 「TEARS」

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ここで紹介してる多くが速い曲で、やっぱりそういう曲が好きなんですけど、無責任に盛り上がるのがパンクロックじゃない。
根元から湧き上がってくる泣きのメッセージがどれだけ響くかが自分の中では重要な物差しになってます。
その点において新時代のパンクヒーローとして期待しかないです。もう僕が言うまでもないですけどね。
[CDレビュー] ENTH 「HENT」 – SUGAROCK-FESTIVAL

Track’s 「Magic」

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ENTHに続いて期待しているメロディックパンクバンド。
6月デビューしたばっかりの時はあんまり注目して聴いてなかったんですけどここ最近めちゃくちゃMV見てます。
CDも持ってなければ歌詞もわからないんですけど、どうにもこうにもグッときてしまう。
言葉に意味を見出さなくても伝わってくるのは純粋に歌も含めて音がカッコ良いってことです。
驚くことにまだメンバーは10代だったりします…!!
来年以降の活躍の期待も込めて選びました。

teto 「暖かい都会から」

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今年一気に名前が広まっていったバンドの1つ。
UKプロジェクトだし一癖あるバンドかと思っていましたがめちゃくちゃ熱いロックンロールバンドでした。
転調した最初の「夢が夢のままで終わらないように目覚まし時計をかけていた」って歌詞が素晴らし過ぎる。やっぱりこういう言葉を衝動的に放てるバンドが好きです。
年末CDJで大型フェスデビューもするので一目でもお目にかかりたい…!!

凛として時雨 「DIE meets HARD」

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凛として時雨はあれです。会うたびに毎回「久しぶり〜元気〜??」ってなる友達みたいな感じです。
そして時間があいてもすぐ意気投合しちゃう感じね。
もう最初のギターリフで完全にやられたし思い起こさせられました。もうこれはどう考えても時雨しかないじゃんって。
そしてこの重く跳ねる曲調好み過ぎる。来年はアルバム出るみたいだし久しぶりの関係性が変わるかも、引き続き楽しみです。

ストレイテナー 「月に読む手紙」

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初めて聴いたのが3月の11日。ホリエさんが東北に想いを込めて歌っていたのがとても印象的でした。
その後はまさに月をバックに披露されたJAPAN JAMのトリのライブ、そしてもちろん夜のライブハウス。
ロケーションがハマるとなんとも言えない気分にさせてくれました。ストレートだしロマンチックだしとても朗らかみたいな。
今年はストレイテナーにとても笑顔をもらった1年でした。これでも十分なのに来年はアニバーサリーイヤーって一体どうなってしまうのか。

Amelie 「ゼロじゃない」

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バンドの地元が近くて前々から名前は知ってたんですけど、なんか聴かず嫌いというか、ちょっとポップ養分が強いんじゃないかなって思っていましたが、その考えは改めなきゃいけませんでした。
この曲のサビの勢いは今年聴いた曲の中でもトップクラス。スピードもそうだし気持ち的な部分も。高速4つ打ちはノリよりもエモに振り切るためにあると思いました。
安心と信頼のNOiDブランドも味方にもっとズバ抜けて欲しいですね。

MAN WITH A MISSION 「Find You」

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ここで紹介してるのはほっとんど速い曲なんですけど、これはどうしても欠かせなかった。
全編日本語でこんな直球なのはむしろオオカミたちにとっては変化球だと思うんですけど、MWAMのバラードって、てかタナパイの歌ってホントに沁みるんですよね。
そして日頃のラウドで分厚い音像がフルで活きている。間違いなくライブでも映えるんだろうなぁ。
今年は1回しかライブ観れなかったのが悔やまれる、またアリーナのワンマンであわよくば披露して欲しいです。

FOMARE 「stay with me」

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期待の新生ですよ。最初は話題性重視で先輩2組の名前を借りてブログにも書きましたが、今は純粋にFOMAREの音楽でやられてしまっています。
夏にリリースされたデビュー曲、曲の舞台になってる冬に聴くとなおさらグッドですね。
MVにはなってませんが12月のミニアルバムも特に最初の2曲が最高です。
所属したレーベルがもう信頼出来るナインスアポロなので飛躍は間違いないですが、そんな後ろ盾よりもFOMAREの名前だけでブレイクしていって欲しい。来年も注目していきます。

yonige 「ワンルーム」

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前のFOMAREと同じレーベルの第一人者が同年代のyonigeちゃん。
メジャーにも進出した今年の伸び方はエグかったですね。
メジャーデビュー作では色々やってて曲の幅も広がっていたけど、やっぱりこうギターかき鳴らす直球ソングが今は1番聴きたいっすね。
一方でそのうちマイヘアみたいに恋愛の曲も無くなっていくんかなーとも思ったり。若いバンドマンほど生き方の変化でも魅せて欲しいって意味で来年以降どんな曲作ってくれるか期待です。

ポルカドットスティングレイ 「シンクロシニカ」

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去年のテレキャスターストライプに続いて、です。
ロッキンで観た時にゴリゴリに盛り上がっていたのが印象に残ってます。
実際のところゴリゴリなイメージは無いしなんか彼ら彼女らの煽りは若干無理してる感あるんで(笑)、やっぱり力より技が際立つバンドだと思います。
メジャーに行きましたけどもうどんな大人に対してもマウントとる感じで自由にやって欲しいですね。

サイダーガール 「メッセンジャー」

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こちらも去年のオーバードライブに続いてです。
単純にこのテンポがかなり好みなんですよねー。2分ちょっとで駆け抜ける感じも爽快です。
実情は知る由もありませんが、最近の軽音部の高校生はみんなサイダーガールやりたがるんじゃないかなーなんて思っています。
夏と青が似合うのに今年は全然夏フェス出てなかったみたいなんで、来年こそはフェスで観たいですね。

夜の本気ダンス 「TAKE MY HAND」

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夜ダンはホントにブレない。
踊れるロックで一世を風靡したバンドは数知れないが、その中でも「夜の本気ダンス」を名乗り続けるというカルマを背負って毎回芯のあるダンスチューンを送り出し続けているのがスゴい。
この曲は終始クールで上がり切らないのが良い。
踊れる曲だけどフィジカルな感じじゃなくて聴き入ってしまう。
踊らせるよりも自然に踊り出してしまうのがホンモノのダンスチューンだと思わされた1曲。

Fear, and Loathing in Las Vegas 「Return to Zero」

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踊るを超越して勝手に狂い出してしまうのがこの曲。
ベガスは毎回作る側は相当緻密だと思うんですけど、聴いた側は暴走して脳みそ空っぽになるだけっていう(笑)
冷静な評価なんて出来るわけがない。
多分コレ聴けばエナジードリンクなんて要りませんよ(笑) 叩き起こされて我に返りましょう。

THE ORAL CIGARETTES 「BLACK MEMORY」

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オーラルはまさにダークホース的な成り上がりで今年ついに立ち位置を確立しましたよね。
最近の曲は本当に自由度が高いし、それでもついてきてくれるという強固な関係性が出来上がっています。
ロックシーンという幅広い視点から見ると間違いなく立ち位置を確立したんですけど、THE ORAL CIGARETTES単体で考えると全然途上じゃんと感じた1年でした。
新章突入の船出にとても相応しい新たなキラーチューンです。

9mm Parabellum Bullet 「ガラスの街のアリス」

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無秩序だけど研ぎ澄まされていて、激しいゆえに美的。
9mmがドカンとブレイクした時期はちょうどロックバンドから離れた時期と重なっていてあんまり馴染みがなかったんですけど、
あの時みんなが口を揃えて言ってた9mmの凄さってこういうことかと、今からでも存分に感じ取れます。
思えば今年は他の曲でも「なんか9mmっぽい」って思うフレーズを多く聴いたような…
今なお耳にこびりつくほどの存在感を残すロックバンドですね。

Brian the Sun 「パトスとエートス」

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このなんとも言えない気だるい感じ、脱力感。モヤモヤが吹っ飛びそうで吹っ飛ばない。
良太さんのローテンションで小気味良い歌がサビで高みに達する流れがたまらないですね。
パトスとエートスというタイトルは感情の振れ幅を表す言葉であり、Brian the Sunのギターロックを明確に言い当てているキーワードだと思っています。

 Yap!!! 「If I’m a Hero」

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DISCO系テレフォンズとも爽やか系lovefilmとも違う、バンドマンという枠に止まらないミュージシャン石毛さんのアートセンスが炸裂しています。
聴いてわかる通りとてもキラキラでオシャンです。ただどことなく人肌を感じるし、都会よりも自然の原風景が浮かび上がってくるような。
結成間もないはずがとても味のある、オトナのダンスロックです。デビュー作めちゃくちゃ良いので是非とも。

ハルカミライ 「ファイト!!」

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僕の2017年は幕張メッセのRADWIMPSからスタートしましたが、ライブハウスの1発目は実はこのハルカミライでした。
その時は全国リリースもしてなかったのに、この文章書いてる前日に渋谷クアトロ即完でやり切ったとか、マジか。
自分も含めてですけど、今のロックファンにはこんな引くぐらい剥き出しのライブが求められているのかという衝撃。
なんだか時代が180度変わるかもしれないですね。我がままを曝け出して貫けるロックバンドは最強です。

KOTORI 「Blue」

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昨年の「19歳」で見せた赤裸々な感情、大人の境目でもがく葛藤を根底にまだ引きずりながらも爽快感に振り切った曲。
「BPM190」とか「最高速」ってワードチョイスも相まってマジで清々しいな。
圧倒的にスカイブルーです(語彙力) スカイブルーっていう言葉に響きにやられる(笑)
こんなにスカッとしてる曲作れるのに、レーベルメイトにyonigeとFOMAREがいる中で「small indies table陰キャラ枠」と自虐していたのがめちゃくちゃオモロかったです(笑)
自分も陰キャラですけどこの曲かけてドライブしたいっすね。

WANIMA 「ヒューマン」

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WANIMAの本当の姿は実は歌モノバンドなんじゃないかって、最近の曲を聴いてたら思います。
ジャンル云々よりもメッセージに1番重きがあるのは間違いないはず。じゃないと紅白出るまでデッカい存在になれてないだろうし、
キッズを揺さぶるパンクチューンだってワンチャンナンバーだっていつもステージとフロアの歌が起点になって熱狂の渦が出来上がってますよね。
みんなの歌として歌われることが当初からのゴールにあるからこそ、今の立ち位置も昔からの延長線上にあるってこと。
だとしたらみんなのWANIMAとしてもっとデッカくなる気しかしない。スゴいバンドですわ。

Suchmos 「WIPER」

youtu.be
最後に今年の邦楽ロックを語るに欠かしちゃいけないバンドを。
毎年恒例のMUSICAの年間アルバムランキングでは予想通りダントツでした。
まぁアルバムもとても良かったんですけど、僕的にはこの曲の出だしのギターがズバ抜けてました。
結局のところSuchmosが既存のロックシーンをガラッと変えた、というよりはあまりのブレイクぶりでロックリスナーの枠にとどまらない層を取り込んでまた別の土俵を作ったって感じがします。
最後の最後でスゴいふざけたこと言いますが、「FIRST CHOICE LAST STANCE」と「迷いなら捨てて後腐れ無しで」(1コ上のバンドの座右の銘)は何がどう違うんでしょうか(笑)

まとめ

いかがだったでしょうか!!言わずもがな最高な曲しか載せておりません。
こんな曲の数々を聴いてきた自分自身をとても誇らしく思っています(笑)
ただ、中には「あれ、あのバンドが入ってないけど??」って感じる方もいらっしゃるかもわかりません。
それは僕も一緒です。あのバンドやあのバンドのあの曲はあえて入れてなかったりしてます。
今回は2017年のベストソングを選びましたが、また後日に次は2017年のベストアルバムを紹介する予定です。
今回載せてない曲に関してはベストアルバムの記事でもっとたっぷり語らせてください(笑)
ということで続報も是非楽しみに待っていただけると嬉しいです。
良かったら皆さんのベストソングも是非ともお聞かせくださいね!