04 Limited Sazabys "SOIL tour"をZepp Sapporoで観た

1月6日、04 Limtied SazabysのSOIL tourを目撃しに北海道のZepp Sapporoまで行ってきました。

今回は凍える思いをせず入場出来ました◎
2019年の1発目のライブもここZepp Sapporoで、SOILツアーワンマン初日です！ pic.twitter.com/wDI6cneqZ6

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年1月6日

23本の対バンツアーを経て、2019年に入りワンマンツアーの初日です。

ほんの少し演奏曲についても触れましたが、セットリストのネタバレはしていないので是非最後まで読んでいって下さい。

ライブレポート〜”こういう大人がいたら良いのに”っていう大人になる〜

昨年のSquallツアーに引き続き、2019年もここZepp Sapporoでライブ始めの自分と04 Limited Sazabys。

大雪の影響で前日入り出来ずに東京の引き返したメンバーもなんとか無事到着し、対バンツアーで回ったライブハウスよりはるかに大きいZeppのフロアを満員のオーディエンスが迎えた。

ワンマンシリーズに入り新しく姿を表したツアーフラッグには、月面らしき場所に着陸した宇宙飛行士が、手に持った植物らしきものに種を蒔くイラストが描かれている。

土、土壌を意味する”SOIL”と、宇宙をモチーフにしたジャケットの”monolith”がコラボしたようなイメージだ。

ワンマンツアーの新しいツアーフラッグ、月面らしき場所にに着陸した2人の宇宙飛行士が植物らしきものに種を撒いてる絵でSOILとmonolithのタッグ感あったね◎

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年1月6日

「明けましておめでとうございます！無事なんとか到着しました」

「今年初ライブの人がほとんどだと思います。俺たちのライブが最初で今年は大吉間違いなしです！」

と、対バンツアーで育ててきた”SOIL”の曲を中心に今年の運気も熱気もグイグイ上げて行った。

「ワンマンに来てくれる人が1番好きです。いっぱい愛をぶつけ合っていきましょう」

久々のワンマンライブに気を許したメンバーは、脱線に脱線を重ねて、オチのないような、ステージ上だけで盛り上がるようなグダグダなMCも繰り広げるもそれはそれでワンマンらしい。

そして、ワンマンでは対バンツアーでは聴けなかった懐かしい曲も続けて披露。

10年間のバンドの集大成的作品を作り上げたことで、昔の曲の解釈も使い方も変わってくるだろうし、このツアー中でも色んな曲を演奏してくれる予感。

この日は新年1発目ということもあり、04 Limited Sazabys的年賀状ソング「Letter」はやはり演奏してくれた。

「ライブがどんな感じだったかって調べようと思えば調べられるけど、直接会いに来てくれて観た人にしかわからない今の04 Limited Sazabysが輝いている姿を見逃さないようによろしくお願いします！」

今の04 Limited Sazabysかつバンドのこれまでの道のりが刻まれた「Milestone」「Password」や、”SOIL”の根幹をなすシングル曲が然るべき位置で演奏される中、昨年のツアーと年末イベントを経て、”SOIL”の中で特に成長著しいと感じたのが「Alien」

バンドの出自に立ち返ったアルバムの中でも新しさが詰まっているこの曲は、ワンマンツアーになり広くなった会場でより一層のインパクトを与えた。

パワーアップしたステージ演出も相まって今までのフォーリミにはない異空間な体験。これからツアーに参加する方はこの曲に期待して欲しい。

後半のMCでGENさんはこれまでの対バンツアーを振り返る。

「今日からワンマンで今までは対バンツアーだったんですけど、かなり若いバンドを中心に呼んでみました。僕らも健さんだったりホルモンだったり”これは事件だ、これはチャンスだ”と思うきっかけを先輩がくれたので、今度はそういうチャンスを与えられる側になれるんじゃないかと思って。」

弱冠20歳前後のバンドも多く見られた去年のツアーゲスト。未来のロックシーンへ還元する姿勢、次世代のバンドを引き上げる責任感が、この1年でとても強くなったように思う。

今日からワンマンツアーだけど去年のツアーの話もしてて

「自分たちが健さんやホルモンに呼ばれて”これはチャンスだ”って感じたように、今度は逆にチャンスを与える側になりたい」
って思いであの面々を対バンに呼んだんだって。

フォーリミからも次世代を引っ張り上げる責任の強さを感じるよな◎

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年1月6日

さらに

「僕が20歳とか23~24ぐらいに自分の人生について1番迷ってた時期に”こういう大人がいてくれたら良いのにな”って思った大人になろうと思ってます。だから”message”って曲もそうだけど、昔の自分に対して未来から援護射撃するみたいに、あの頃の自分に対する言葉が、今の皆さんに対する言葉になると思います」

と言葉を続けた。次世代を引っ張り上げるのは、バンドに対してだけではない。

フォーリミの曲とこういった現場の声が、20代の自分の道しるべとなって来た。こうして遠くまで足を運ぶのは、救ってもらったロックバンドに対する恩返しでもあり、彼らと一緒に、自分の音楽体験を次世代の音楽好きに還元したいからだ。

もう1つゲンくんが
「僕が23~24歳の人生めっちゃ迷ってた時に”こんな大人が近くにいたら良いな”って思える大人になりたい」
って話してたのが自分の年齢的にもどストライクで

フォーリミの曲と人間性がこの2〜3年特に道標になってきた。だから現場の声を聞きに行くし、それが誰かに伝われば良いなって

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年1月6日

自分は20歳の時からフォーリミのライブ行って当時はとにかくワイワイ楽しんでたけど、22.23ってもう一段階上がった所でもっともっと救われたから。

今10代とか20歳でライブ行ってる子たちは2〜3年後に聴く「Squall」とか今の何倍も響いて聴こえてくると思うな。

— Sugar (@Sugarrrrrrrock) 2019年1月6日

「”SOIL”は10年バンドやって来た今だからこそ、自分たちは何処からやって来て何者なのかっていうのを再確認するようなアルバムを作りました。だから特別新しいことはやってなくて、次は”SOIL”っていう土壌にどんな種を撒いてどんな作品を育てるのか、その新しい種を探す旅に出るんじゃないかなと思ってます」

「俺たちもまだまだこんなもんじゃない、まだやれるっていう感触ばかりが残ってます。まだまだ戦い続けてベストを更新し続けるので、安心してついて来てください！」

作った新曲を育てながら、ロックシーンの未来も耕そうと全国を回った対バンツアーを経て、ワンマンツアーは育った新曲をさらに強くしながら次のステップへ。

10年かけて作り上げた天然土壌に何を育てるのか、その前にどんな種を探して蒔くのか、次の10年の物語の序章が北の大地からスタートした。